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Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
碁
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Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
福井鉄道南越線
南越線
クハ122(元南越線150形)
クハ122(元南越線150形)
概要
現況 廃止
起終点 起点:社武生駅
終点:戸ノ口駅
駅数 14駅
運営
開業 1914年1月29日
廃止 1981年4月1日
所有者 福井鉄道
使用車両 車両の節を参照
路線諸元
路線総延長 14.3 km (8.9 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流600 V 架空電車線方式
テンプレートを表示
[隠す]停車場・施設・接続路線
凡例
STR
北陸本線
0.0 社武生駅 /武生駅
0.3 福武口駅 /武生新駅
exSTR STR STRlf
福鉄福武線
exBHF STR
0.8 北府駅 [1]
exSTR STRlf
北陸本線
exBHF
2.4 村国駅
exBHF
3.9 塚町駅
exBHF
4.3 北村駅
exBHF
4.7 北駅 -1925?
exBHF
6.8 五分市駅
exSTR POINTERu
1981年廃止区間
exBHF
8.7 粟田部駅
exSTR POINTERd
1971年廃止区間
exKBHFl exABZr+r
9.8 岡本新駅
exBHF
10.4 定友駅
exBHF
11.5 野岡駅
exBHF
12.6 庄境駅
exBHF
13.2 越前赤坂駅
exKBHFe
14.3 戸ノ口駅
南越線(なんえつせん)は、かつて福井県武生市(現・越前市)の社武生駅から岡本新駅(現・越前市今立地区)を経て鯖江市の戸ノ口駅までを結んでいた福井鉄道の鉄道路線である。
目次 [非表示]
1 路線データ
2 歴史
3 駅一覧
4 輸送・収支実績
4.1 福井鉄道合併以前
4.2 福井鉄道合併以後
5 車両
5.1 福井鉄道合併以前
5.2 福井鉄道合併以後
6 廃線後の状況
7 脚注
8 参考文献
9 関連項目
路線データ[編集]
1971年の部分廃止直前時点のもの
路線距離(営業キロ):社武生 - 戸ノ口間 14.3km
軌間:1067mm
駅数:14駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(直流600V)
歴史[編集]
南越線は元々、武岡軽便鉄道(ぶこうけいべんてつどう)の蒸気動力による軽便鉄道路線として、1911年(明治44年)に認可され、1915年(大正4年)までに武生(現在の越前市)- 岡本新(現在の越前市今立地区)間、1924年(大正13年)に戸ノ口(現在の鯖江市戸口)までが開業した。戸ノ口 - 鯖江間の延伸計画もあったが幻に終わった。その後、社名変更や会社合併を経て、1945年(昭和20年)には福井鉄道の一路線となった。
モータリゼーションによる乗客の減少により南越線全線廃止が決まり、第一段階として1971年(昭和46年)に粟田部 - 戸ノ口間が廃止された。残りの区間は五分市駅より分岐する複数の専用線の貨物輸送契約の関係から社武生 - 粟田部間の廃止が先送りされたが、1981年(昭和56年)に廃止された。
社武生駅は国鉄北陸本線の武生駅の東側にあった。武生駅への連絡線を介して北陸本線と福武線との貨車の受渡しや福武線への甲種輸送が行われていた。福井鉄道福武線の武生新駅(現・越前武生駅)とは、北陸本線をはさんで福武口駅で地下道を通じ連絡していた。また岡本新駅はスイッチバック形の配線になっていた。
1911年(明治44年)9月28日 鉄道免許状下付(武生-定友間)[2]。
1912年(明治45年)4月1日 武岡軽便鉄道設立[3][4]。
1913年(大正2年)3月26日 軽便鉄道鉄道免許状下付(南条郡武生町-丹生郡朝日村間)[5]。
1914年(大正3年)
1月29日 新武生(後の社武生) - 五分市間が開業[6]。軌間762mm。
3月11日 村国駅、北村駅開業[7]。
5月22日 五分市 - 粟田部間が開業[8]。
1915年(大正4年)8月26日 粟田部 - 岡本新間が開業[9]。
1916年(大正5年)9月30日 軽便鉄道免許失効(南条郡武生町-丹生郡朝日村間 指定ノ期限内ニ工事施工認可申請ヲ為ササルタメ)[10]。
1918年(大正7年)3月19日 武岡鉄道に社名変更。
1922年(大正11年)9月2日 今立鉄道に対し鉄道免許状下付(今立郡岡本村 - 同郡新横江村)[11]。
1924年(大正13年)
3月7日 今立鉄道(未開業)と合併し、南越鉄道となる。
7月31日 新武生 - 岡本新間の軌間を1067mmに改軌。
9月1日 岡本新 - 戸ノ口間が開業[12]。軌間1067mm。
1927年(昭和2年)
6月7日 北府駅開業[1]。
12月26日 鉄道免許取消(今立郡北中山村 - 同郡新横江村間 指定ノ期限マテニ工事竣工セサルタメ)[13]
1941年(昭和16年)7月2日 福武電気鉄道に合併、同社の南越線となる。
1945年(昭和20年)8月1日 鯖浦電気鉄道が合併して福井鉄道となり、南越線は福井鉄道の一路線となる。
1948年(昭和23年)3月1日 全線を電化。
1971年(昭和46年)9月1日 粟田部 - 戸ノ口間が廃止。
1981年(昭和56年)4月1日 社武生 - 粟田部間の廃止により全線廃止。
[icon] この節の加筆が望まれています。
駅一覧[編集]
駅名および所在地は当線廃止時点のもの。全駅福井県に所在。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
社武生駅 - 0.0 国鉄:北陸本線(武生駅) 武生市錦町
福武口駅 0.3 0.3 福井鉄道:福武線(武生新駅) 武生市錦町
北府駅[1] 0.5 0.8 武生市万代町
村国駅 1.6 2.4 武生市村国
塚町駅 1.5 3.9 武生市塚町
北村駅 0.4 4.3 武生市北町
五分市駅 2.5 6.8 武生市真柄町
粟田部駅 1.9 8.7 今立郡今立町粟田部
岡本新駅 1.1 9.8 今立郡今立町新在家
定友駅 0.6 10.4 今立郡今立町定友
野岡駅 1.1 11.5 今立郡今立町野岡
庄境駅 1.1 12.6 今立郡今立町西庄境
越前赤坂駅 0.6 13.2 今立郡今立町赤坂
戸ノ口駅 1.1 14.3 鯖江市戸口町
輸送・収支実績[編集]
福井鉄道合併以前[編集]
年度 乗客(人) 貨物量(トン) 営業収入(円) 営業費(円) 益金(円) その他益金(円) その他損金(円) 支払利子(円) 政府補助金(円)
1914 150,915 1,226 15,791 11,765 4,026 前期改算減1,391 1,181
1915 190,072 3,473 19,137 13,499 5,638 3,005 7,634
1916 198,393 7,020 21,472 13,993 7,479 3,302 7,865
1917 232,522 11,620 26,568 16,510 10,058 建物売却差損金597 3,301 4,250
1918 249,802 14,613 35,122 22,798 12,324 2,975 2,577
1919 285,197 14,322 47,397 43,207 4,190 特別積立金繰入3,500 976 5,482
1920 283,347 13,244 58,550 45,504 13,046 任意準備金繰入6,750 雑損金65政府補助金返納1,990 204
1921 218,839 12,878 60,932 38,066 22,866 593
1922 270,726 14,712 64,496 40,380 24,116 541
1923 259,654 13,227 63,513 39,473 24,040 違約補償金7,000 258
1924 273,447 14,265 74,528 68,654 5,874 準備金繰入18,392雑収6,964 償却9,000雑損7,154 3,914 1,307
1925 331,609 12,699 79,898 57,640 22,258 雑損18,830 16,514 12,990
1926 332,042 11,029 91,093 52,320 38,773 雑損578 9,000 15,683
1927 349,940 18,133 94,071 59,308 34,763 雑損129償却金12,660 6,711 15,714
1928 376,880 21,412 104,769 67,656 37,113 雑損3,172償却金15,917 3,520 15,934
1929 344,052 18,357 97,454 65,674 31,780 雑損9,492 2,661 16,130
1930 298,739 14,922 81,794 57,462 24,332 雑損10,957 3,777 16,176
1931 262,684 14,292 73,001 52,424 20,577 雑損32,293 2,665 16,180
1932 237,708 13,417 67,952 50,075 17,877 雑損償却金30,238 631 13,551
1933 265,545 15,610 78,627 53,024 25,603 償却金4,900 52 16,182
1934 283,173 17,357 84,737 65,022 19,715 雑損償却金3,057 179 16,351
1935 287,882 19,225 86,493 63,066 23,427 償却金95,767 73 2,803
1936 323,424 25,651 97,728 68,679 29,049 償却金3,000 52
1937 348,669 26,293 97,171 73,112 24,059 雑損償却金2,767 52
鉄道院年報、鉄道院鉄道統計資料、鉄道省鉄道統計資料、鉄道統計資料、鉄道統計各年度版
福井鉄道合併以後[編集]
年度 乗車人員(人) 降車人員(人) 発送貨物(トン) 到着貨物(トン)
1948 1,834,696 1,834,696 34,512 34,512
1949 1,923,202 1,923,202
1950 1,995,612 1,995,612 9,952 20,246
1951 2,081,303 2,081,303 22,827 18,983
1952 2,055,147 2,055,147 34,639 42,337
1953 1,859,074 1,859,074 46,407 46,407
1954 1,871,983 1,871,983 46,109 46,109
1955 1,844,486 1,844,486 47,366 47,366
1956 1,846,667 1,846,667 18,835 35,600
1957 1,827,904 1,827,904 60,129 60,129
1958 1,804,956 1,804,956 63,385 63,385
1959 1,829,779 1,829,779 79,766 79,766
1960 1,990,982 1,990,982 92,871 92,871
1961 2,121,100 2,121,100 90,471 90,471
1962 2,148,801 2,148,801 82,766 82,766
1963 2,204,024 2,204,024 71,146 71,146
1964 2,436,843 2,436,843 68,281 68,281
1965 2,231,088 2,231,088 66,478 66,478
1966 2,201,269 2,201,269 86,850 86,850
1967 2,054,677 2,054,677 102,718 102,718
1968 1,938,573 1,938,573 26,536 60,219
1969 1,763,647 1,756,830 25,177 50,067
1970 1,581,577 1,576,792 27,557 67,626
1971 1,028,251 1,028,251 28,128 77,093
1972 556,132 556,132 27,503 61,230
1973 502,348 502,348 21,799 52,729
1974 399,418 399,418 12,571 38,941
1975 371,224 371,224 11,639 35,287
1976 349,837 349,837 9,385 31,668
1977 332,652 332,652 10,496 25,468
1978 258,019 271,515 8,393 10,749
1979 230,312 235,809 8,008 13,531
1980 176,865 186,062 5,931 8,476
福井県統計書、福井県統計年鑑福井県統計年鑑デジタルアーカイブ
車両[編集]
福井鉄道合併以前[編集]
軌間762mm時代の車両は蒸気機関車(1.2)、2・3等合造ボギー客車(1.5)、3等合造ボギー客車(2-4)、有蓋貨車(1-6)、無蓋貨車(1-6)の計19両がすべてであった。
改軌(1067mm)にあたり車両は中古で賄うこととし、吉野鉄道より蒸気機関車(1-3)、4輪客車(ロハ1.2、ハ1-5、ハフ1.2)を、駄知鉄道より有蓋貨車(ワ1-3、ワフ1.2)を調達した。但し無蓋貨車(ト1-3)は加藤車両にて新製した。なお翌年には国鉄が自動連結器に変更したため[14]自動連結器に交換することになったがハフ1.2は対象外となり廃車された。また経費節減のためガソリンカーを導入することになり、1927年にガ1、1928年ガ2、1929年ガ3、1930年ガ4、1934年ガ5.6と陸続と投入していった。これにともない余剰の客車は廃車となり、使用していた蒸気機関車も小型なため置き換えた。
福井鉄道合併以後[編集]
末期の南越線車両はすべて単行運転を前提とした両運転台車であった。南越線廃止後は福武線に転属、または廃車となっている。末期は130形のみの在籍であるが、検査時等は福武線の10形を借り入れる体制になっていた。
100形
元は京浜電気鉄道の車両であり、1923年に車体交換を経て譲渡された。前面部5枚窓の卵型の車体をしていた。モハ101 - 103の3両が在籍。1964年に廃車。
110形
モハ111は1927年に当時の福武電気鉄道が目黒蒲田電鉄から譲渡された車両であるが、一度廃車されたものを再生したものなので籍はつながらない。主に電気機関車代用として使用されたが1975年に事故廃車。一方、クハ111は名古屋鉄道ク2315を1969年に譲り受けたものであったが、譲渡後早期に廃車となっている。
130形
廃線まで運行していた形式。200形をモデルに自社製造された。モハ131・132の2両が在籍。
150形
元名古屋鉄道3000形(モ3001、3002)。モハ151、クハ151の2両が在籍。1971年の部分廃止時に福武線に転属し、福武線120形と2両編成化されモハ121-2、122-2となり、2006年まで使用された。
廃線後の状況[編集]
線路跡は大半が舗装道となっている。また途中の村国駅跡地には現在個人私設の鉄道博物館があり、かつて鯖浦線で使用されていて、後に南越線と福武線で使用されていた160形電車の1両が保存されている。
脚注[編集]
[ヘルプ]
^ a b c 南越線の北府駅は、2010年に西武生駅から改称した福武線の北府駅とは別
^ 『鉄道院年報. 明治44年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和15年11月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1913年3月31日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年2月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)によると途中駅として塚町駅・北駅もこの日開業。
^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1914年4月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1914年6月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1915年8月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「軽便鉄道免許失効」『官報』1916年9月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年9月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始並営業哩程変更」『官報』1924年9月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許取消」『官報』1928年1月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 連結器#日本での自動連結器化を参照
参考文献[編集]
『ありし日の南越線』福井鉄道 鉄道運輸課 1999年
『南越線開業100年』越前市 武生公会堂記念館 2014年7月18日
今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳』6 北信越、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790024-1。
岸由一郎 「私鉄車両めぐり(155) 福井鉄道」『鉄道ピクトリアル』No.626 1996年9月号
関連項目[編集]
廃線
カテゴリ: 福井鉄道中部地方の鉄道路線 (廃止)福井県の交通史