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Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
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Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
北陸鉄道能美線
能美線
能美線で使用されたモハ3761
能美線で使用されたモハ3761
(画像は廃線後に実施された車体更新後のもの。
現在は能美市立博物館で保存)
概要
起終点 起点:鶴来駅
終点:新寺井駅
駅数 21駅
運営
開業 1925年3月21日
廃止 1980年9月14日
所有者 能美電気鉄道→金沢電気軌道→北陸合同電気→北陸鉄道(旧)→北陸鉄道
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線総延長 16.7 km (10.4 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流600 V 架空電車線方式
テンプレートを表示
[隠す]停車場・施設・接続路線(廃止当時)
凡例
KHSTa
野町駅
STR
北鉄:石川線
STRlf BHFq eABZq+r
0.0 鶴来駅
exBHF
0.3 本鶴来駅
exWBRÜCKE
手取川橋梁
exTUNNEL1
天狗山隧道
exBHF
0.9 天狗山駅 -1946以降
exBHF
1.5 岩本駅
exBHF
2.2 灯台笹駅
exBHF
3.6 宮竹駅
exBHF
4.4 三ツ口駅
exBHF
5.4 加賀岩内駅
exBHF
6.1 火釜駅
exBHF
6.5 来丸駅
exBHF
7.6 辰口温泉駅
exBHF
8.2 上開発駅
exBHF
9.3 徳久駅
exBHF
10.9 湯谷石子駅
exBHF
11.5 加賀佐野駅
exBHF
12.2 末信牛島駅
exBHF
13.0 本寺井駅
exBHF
13.4 自動車連絡駅 -1946以降
exBHF
13.8 寺井西口駅
exBHF
14.1 五間堂駅
exBHF
14.8 中ノ庄駅
exBHF
15.4 加賀福岡駅
exBHF
16.4 濁池駅 -1951
exSTRrf
16.7 新寺井駅
STRq
寺井駅
国鉄:北陸本線
能美線(のみせん)は、石川県石川郡鶴来町(現・白山市)の鶴来駅と能美郡根上町(現・能美市)の新寺井駅を結んでいた北陸鉄道の鉄道路線。1980年(昭和55年)9月14日に全線が廃止された。
鶴来駅にて北陸鉄道石川線の野町駅方面への直通運転が行われていた。
目次 [非表示]
1 路線データ
2 運行形態
3 歴史
3.1 年表
4 駅一覧
5 輸送・収支実績
6 車両
6.1 能美電気鉄道時代
7 脚注
8 参考文献
9 関連項目
路線データ[編集]
路線距離(営業キロ):16.7km(最盛期)
駅数:21駅(起終点駅含む)
軌間:1067mm
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(直流600V)徳久変電所、(能美電気鉄道時代)回転変流器(交流側450V直流側600V)直流側の出力150KW、常用1、予備1、製造所明電舎[1]
運行形態[編集]
1970年4月1日以降は日中の運行が休止されてバス代行となり、廃止時点では辰口温泉駅のみ交換可能、朝6時より10時までは約40分間隔、15時より21時までは約90分間隔の運行であった[2]。
歴史[編集]
1922年(大正11年)、辰口温泉・湯谷鉱泉・辰口競馬場への観光の利便性向上及び九谷焼の原料・九谷焼そのものの輸送を目的とし、寺井野村の地主にして九谷焼商の酒井芳[3]を総代に29名が発起人となり、免許を申請。この発起人には、根上村長の森喜平や寺井野村長で石川県九谷焼陶磁器同業組合連合会会長の石崎蕃も名を連ねていた。
計画当初は軌間762mmの蒸気鉄道として、石川鉄道より改軌され不要になった蒸気機関車を譲り受ける予定であったが、軌間1067mmの電気鉄道に改め、翌1923年(大正12年)1月に鉄道大臣から認可を受け、同年9月に資本金60万円で能美電気鉄道株式会社を設立し工事が開始された。起点となった根上村(後の根上町)からは、設立目的からも分かる通り、積極的な姿勢ではなく3名のみしか発起人がおらず、一部地区では反対活動が行われるに至り、開通が遅れ、1925年中に新寺井-新鶴来(手取川左岸の天狗山トンネル入口付近)間が開通となった。
ところが新鶴来開通前後から重役間で紛争が勃発した。神田重義が主導権を握るべく小川徳三郎と結託し酒井芳の追放を謀った。これに対し酒井は神田を不正の疑いありとして告訴し神田は1925年12月収監されることになった。まもなく保釈になった神田は翌年8月の株主総会で酒井を追放して社長に就任し役員を半減させたのである[4]。ところがその後も神田は小川排除を謀ったことから役員は神田派小川派にわかれ互いに総会を開き解任決議を出す騒ぎとなり、法廷に持ち込まれることになった。1928年1月に金沢地裁の調停により和解をすることになったが第2期工事は遅れ1924年(大正13年)に敷設免許状が下付された小松町までの延長線は、小松から鶴来に計画を変更し、1931年(昭和6年)に天狗山トンネルと手取川鉄橋工事に着手して翌年1月鶴来まで開通となった。また林光義経営の粟生-小松間の旅客自動車運輸事業[5]を譲受け、1935年(昭和10年)4月27日に認可を得ると能美電バス[6]を設立し小松へ進出した。このバス事業は金沢電気軌道譲渡時には5路線 (53.1Km) を保有していた。
その後1939年(昭和14年)6月17日の臨時株主総会で68万5561円1銭で金沢電気軌道に譲渡することを決議した。また能美電バスも譲渡されることになった。
年表[編集]
1923年(大正12年)
6月20日 能美電気鉄道に対し鉄道免許状下付(能美郡根上村-同郡山上村間)[7]。
9月9日 能美電気鉄道株式会社設立[8][9]。
1924年(大正13年)8月15日 鉄道免許状下付(能美郡寺井野村-同郡小松町間)[10]。
1925年(大正14年)
3月21日 本寺井 - 辰口(のちの辰口温泉)間を開業[11]。
6月5日 辰口 - 新鶴来(のちの天狗山)間開業[12]。
8月13日 新寺井 - 本寺井間開業[13]。
1926年(大正15年)
5月24日 鉄道免許状下付(能美郡山上村-同郡鶴来村間)[14]。
5月26日 鉄道免許失効(能美郡寺井野村-同郡小松町間 指定ノ期限マテニ工事施工認可ヲ為ササルタメ)[15]。
1932年(昭和7年)1月16日 天狗山 - 鶴来間開業(手取川橋梁(天狗橋)と天狗山隧道開通)、新鶴来駅を天狗山駅に改称[16]。
1934年(昭和9年)7月11日 大雨により、手取川橋梁が流出並びに手取川堤防決壊に伴い路盤が流失し、運行休止(1935年4月20日復旧)。
1935年(昭和10年)9月1日 寺井西口 - 本寺井間に自動車連絡駅開業。
1939年(昭和14年)8月1日 金沢電気軌道に譲渡され[17]、同社の能美線となる。
1941年(昭和16年)8月1日 北陸合同電気(現在の北陸電力)設立にあわせて金沢電気軌道を合併。
1942年(昭和17年)1月27日 北陸合同電気が保有路線を北陸鉄道に譲渡。
1946年(昭和21年)以降 自動車連絡駅、天狗山駅廃止。岩内駅を加賀岩内駅に、三口駅を三ツ口駅に改称。
1951年(昭和26年)6月30日 濁池駅廃止。
1956年(昭和31年)4月1日 辰口駅を辰口温泉駅に改称。
1968年(昭和43年)12月30日 貨物営業廃止。
1970年(昭和45年)4月1日 昼間時の運行休止。
1980年(昭和55年)9月14日 全線廃止。
2007年(平成19年)12月31日 能美線代替バスも廃止。
駅一覧[編集]
駅名および所在地は廃止時点のもの。全駅石川県に所在。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
鶴来駅 - 0.0 北陸鉄道:石川線 石川郡鶴来町
本鶴来駅 0.3 0.3
岩本駅 1.2 1.5 能美郡辰口町
灯台笹駅 0.7 2.2
宮竹駅 1.4 3.6
三ツ口駅 0.8 4.4
加賀岩内駅 1.0 5.4
火釜駅 0.7 6.1
来丸駅 0.4 6.5
辰口温泉駅 1.1 7.6
上開発駅 0.6 8.2
徳久駅 1.1 9.3
湯谷石子駅 1.6 10.9 能美郡寺井町
加賀佐野駅 0.6 11.5
末信牛島駅 0.7 12.2
本寺井駅 0.8 13.0
寺井西口駅 0.8 13.8
五間堂駅 0.3 14.1 能美郡根上町
中ノ庄駅 0.7 14.8
加賀福岡駅 0.6 15.4
新寺井駅 1.3 16.7 日本国有鉄道:北陸本線(寺井駅・現在の能美根上駅)
本寺井駅 - 寺井西口駅間のうち、用水路の鉄橋を渡った寺井西口駅寄りの一部(数メートル程度ではあるが)は小松市である。
輸送・収支実績[編集]
年度 乗客(人) 貨物量(トン) 営業収入(円) 営業費(円) 益金(円) その他損金(円) 支払利子(円) 政府補助金(円)
1925 228,510 3,648 32,914 25,254 7,660 雑損146償却金500 14,491 13,376
1926 498,980 13,303 82,961 59,663 23,298 雑損5 22,054 40,116
1927 525,564 15,871 92,986 69,588 23,398 21,061 32,707
1928 496,946 20,899 92,294 68,600 23,694 雑損957 18,633 32,120
1929 483,750 16,672 88,470 66,861 21,609 雑損545 17,636 34,653
1930 473,113 12,431 76,752 61,804 14,948 雑損2,672 16,154 40,613
1931 378,850 11,096 67,806 56,793 11,013 雑損1,557 16,010 35,229
1932 370,879 11,068 68,324 52,188 16,136 雑損4,164 23,263 42,059
1933 378,143 15,969 74,082 61,317 12,765 雑損94 22,915 44,330
1934 388,711 17,672 76,268 76,739 ▲ 471 雑損償却金9,652 18,337 44,416
1935 438,569 19,245 83,724 47,325 36,399 雑損36,698自動車50 17,827 25,272
1936 477,313 20,094 92,088 58,099 33,989 雑損償却金1,599 17,142 8,715
1937 557,678 21,662 102,540 61,302 41,238 雑損償却金36,498 15,396 10,527
1939 487,329 13,147 76,765 55,165 21,600 雑損償却金23,258 8,935 9,794
鉄道省鉄道統計資料、鉄道統計資料、鉄道統計各年度版
車両[編集]
北陸鉄道時代については「北陸鉄道石川線#車両」を参照
能美電気鉄道時代[編集]
デ1 - 3 開業時に新製された1924年日本車輌製の木造2軸単車(定員40人)。北陸鉄道モハ541-543、後に電気機関車EB12形となった。形式図[18]
デハ8 1930年日本車輌製の半鋼製2軸単車(定員52人)。北陸鉄道モハ621、後に電気機関車EB23形となった。
デハ301 1937年木南製の半鋼製ボギー車。北陸鉄道モハ1201。
脚注[編集]
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^ 『電気事業要覧. 第21回 昭和5年3月』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 服部重敬「富山地方鉄道・北陸鉄道車両現況」『レイル』1980Summer、60頁
^ 1913年当時農林省農務局「五十町歩以上ノ大地主」において石川県最大の地主
^ 『日本全国諸会社役員録. 第34回』と『日本全国諸会社役員録. 第35回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『日本全国諸会社役員録. 第44回(昭和11年)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許状下付」『官報』1923年6月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『日本全国諸会社役員録. 第32回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許状下付」『官報』1924年8月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年3月28日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年6月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)によると、天狗山駅の開業時の駅名は「新鶴来駅」。
^ 「地方鉄道運輸開始並営業哩程変更」『官報』1925年8月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年5月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「鉄道免許失効」『官報』1926年5月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1932年1月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)の備考に「天狗山ハ新鶴来ヲ改称セルモノナリ」とある。また、天狗山 - 鶴来間の開業時には本鶴来駅ではなく鶴来本町駅という駅があった。
^ 7月27日 許可「鉄道譲渡」『官報』1939年7月31日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『最新電動客車明細表及型式図集』(国立国会図書館デジタルコレクション)
参考文献[編集]
『北鉄の歩み』北陸鉄道、1974年、67-68頁
石林文吉『石川百年史』石川県公民館連合会、1972年、765-767頁
宮田雄作「昭和24・30年代の北陸鉄道の車両」『レイル』1980Summer
関連項目[編集]
廃線
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表 話 編 歴
北陸鉄道(カテゴリ)
カテゴリ: 中部地方の鉄道路線 (廃止)北陸鉄道の廃線石川県の交通史