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囲碁は、陣地を囲むゲームです。
RPGゲームやアクションゲームとは異なる思考で次の一手を考える、面白いゲームです。
将棋、チェスと並ぶ、究極の思考ゲームとも言われます。
ブラウザーのみで動作するケースを特に囲碁ブラウザゲームと称することもあります。
専用ソフト使用の囲碁ゲームも多々あります。
碁を知りたい。
なのに、打つ機会がない。
相手がいない。碁会所に入ってみたい。でも躊躇する。これが現実のようです。
面白くて、夢中になる碁です。この機会に碁を始めてはいかがでしょうか。ネット碁会所なら、敷居が低いです。
相手が見つからないときは、思考エンジンが、お相手します。待ち惚けになりません。
『考慮時間制』の対局場です。勝敗でスコアが増減します。
対局(専用)ソフトを使用しません。ブラウザーのみで動作します。インストール不要なので不安がありません。
一般的なゲームでは、「礼」に重きをおきませんが、知的ゲームでは、礼を重んじる利用者が多いので、礼を心がけたいものです。
将棋に「ハサミ将棋」や「山崩し」があるように、囲碁にも「ポン抜きゲーム」/「石取りゲーム」があります。基本となる「アタリ」の習得に有用です。
ドンジャラも麻雀の基礎ルールの説明には有用ですね。
▲TOPページ
当サイトに、お越しいただいて有難うございます。
一局の碁をお楽しみください。
当サイトで、御覧頂いているブラウザを使用して囲碁対局ができます。HTML5を使用するので、ソフトのインストールは不要です。
初心者の方も、対局できるようになっております。
ルールを知ったが、対局する機会がない人に最適です。ルールが解らない方は、申し訳ありませんが事前に習得して頂けれは幸いです。
囲碁のルールは単純なのでずか、ゲームは難しいです。
入門者もベテランもロボットと対局できるサイトは多々あります。
実体験に基づいた、オススメ記事もネット上にあります。
「ネット碁を打ちたいけどどこで打ったらいいのかわからない」という方は、参考にしてください。
オススメするネット囲碁対局場3選
ここによると、
・いつでもどこでも打てる!それがネット碁の魅力
・囲碁はワールドワイドなゲーム
・ユーザーの多さ
・ユーザーの質
・コミュニティ機能の充実
・サポートの充実
・コンテンツの充実
これらを鑑みると、
3:幽玄の間
2:KGS
1:パンダネット
だそうです。
推薦者のブログ
幽玄の間の口コミ
幽玄の間サイト
KGSの口コミ
KGS
パンダネット
当サイトも、及ばずながら、がんばります。
Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
碁
囲碁
ゲーム
Wikipediaの記事を引用/参考します。(CC BY-SA 3.0)
東京都交通局
東京都交通局
Bureau of Transportation Tokyo Metropolitan Government
東京都交通局 ロゴ.svg
Tokyo Metropolitan Government Building No.2 2009.jpg
東京都交通局本局がある東京都庁第二本庁舎
種類 地方公営企業
略称 都営交通、都営地下鉄、都電、都営バス
本社所在地 日本の旗 日本
東京都新宿区西新宿2丁目8番1号 東京都庁第二本庁舎内
設立 1911年(明治44年)8月1日(※1)
業種 陸運業
事業内容 軌道事業、鉄道事業、自動車運送事業、電気事業
代表者 山手 斉(公営企業管理者、交通局長)
従業員数 6,608名(平成29年(2017年)度現在)
外部リンク www.kotsu.metro.tokyo.jp
特記事項:※1:1943年(昭和18年)7月1日に局制移行。
テンプレートを表示
10-300形(都営地下鉄新宿線)
7000形(都電荒川線)
40形(上野懸垂線)
都営バス
300形(日暮里・舎人ライナー)
東京都交通局(とうきょうとこうつうきょく、英称:Bureau of Transportation Tokyo Metropolitan Government)は、東京都及びその周辺の区域における公営交通事業などを行っている東京都の局。
東京都地方公営企業の設置等に関する条例及び東京都公営企業組織条例に基づき、水道局や下水道局とともに設置され、地方公営企業法に基づく地方公営企業として軌道事業、鉄道事業、自動車運送事業、電気事業を行っている。
日本の公営交通で5種類もの交通機関(地下鉄・路面電車・新交通システム・モノレール・バス)を運営する事業者は現在東京都交通局のみである。なお、都道府県単位で公共交通機関を運営している例はほかに長崎県(長崎県交通局)がある。
出納取扱金融機関は、みずほ銀行東京中央支店と三菱東京UFJ銀行本店とのアライアンス体制になっている(旧富士銀行および旧三菱銀行両本店の流れを継承)。これに加え、収納取扱金融機関は、都内みずほ銀行全店舗としている。
目次 [非表示]
1 沿革
2 事業
2.1 鉄道事業
2.2 軌道事業
2.3 自動車運送事業
2.4 電気事業
3 組織
4 指定広告代理店
5 紋章・シンボルマーク
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
沿革[編集]
地下鉄・都電・都営バスの詳細な沿革は各事業・各路線の項目を参照。
1911年(明治44年)8月1日 - 東京市(当時)が東京鉄道株式会社を買収。東京市電気局を創設して路面電車(市電)事業と電気供給事業を開始。
1923年(大正12年)9月1日 - この日発生した関東大震災で市電に大きな被害を受けた。応急措置として翌1924年(大正13年)から乗合バス(市バス)事業を開始。
1942年(昭和17年)
2月1日 - 陸上交通事業調整法に基づく交通統制により以下の事業体を統合。
東京地下鉄道(青バス・ユーランバス・城東軌道線・西武軌道線(受託))
王子電気軌道(現在の都電荒川線部分、バス路線)
東京環状乗合自動車(黄バス)
城東乗合自動車(洲崎 - 三ツ目通り - 言問通り - 鶯谷駅間のバス路線)
東京横浜電鉄(山手線以内のバス路線)
京王電気軌道(同上)
葛飾乗合自動車(東荒川 - 今井間以西のバス路線)
大東京遊覧自動車(遊覧バス事業。すでにユーランバスに経営統合されていた)
4月1日 - 電力管理法に基づく電力統制により配電部門を分割、関東配電(東京電力の前身会社とされる)に移譲。
1943年(昭和18年)7月1日 - 都制施行に伴い名称を東京都交通局に変更。
1948年(昭和23年) - 遊覧バス事業を新日本観光株式会社(のちのはとバス)へ譲渡。
1952年(昭和27年)5月20日 - 都営トロリーバスが開業。
1957年(昭和32年)12月17日 - 上野公園モノレールが開業。
1960年(昭和35年)12月4日 - 都営地下鉄が開業。
1968年(昭和43年)9月30日 - 都営トロリーバスが廃止。
1972年(昭和47年)11月12日 - この日までに都電路線が現在の荒川線区間をのぞき廃止。
1977年(昭和52年) - 都電・都バス・都営地下鉄一日乗車券の発売を開始。
1991年(平成3年)4月1日 - 東京都庁舎移転に伴い交通局本庁舎を現在地に移転。
1993年(平成5年)11月1日 - Tカードの発売を開始。
1994年(平成6年)10月1日 - バス共通カードの発売を開始。
2000年(平成12年)10月14日 - パスネットを導入。
2004年(平成16年)4月1日 - 都営バスの一部路線をはとバスへ委託。
2007年(平成19年)3月18日 - IC乗車カードPASMOを導入。同時に東日本旅客鉄道(JR東日本)などが発行するICカード乗車券Suicaと相互利用を開始。
2008年(平成20年)
1月10日 - PASMOの普及に伴いこの日の終電をもってパスネット(Tカード)の発行・発売を終了。
3月14日 - この日の終電をもってパスネット(Tカード)の自動改札機での使用終了。
3月30日 - 日暮里・舎人ライナー開業。同時に一日乗車券を「都営まるごときっぷ」に名称変更。
2010年(平成22年)
3月31日 - バス共通カード・乗継割引カードの発売を終了。
7月31日 - バス共通カード・乗継割引カード・都バス都電専用Tカードの利用を終了[1]。
2011年(平成23年)8月1日 - PASMOを利用したポイントサービスToKoPoを開始した[2]。
2013年(平成25年)3月23日 - IC乗車カード全国相互利用開始で、Kitaca、manaca、TOICA、ICOCA、PiTaPa、nimoca、はやかけん、SUGOCAが利用可能になる。
事業[編集]
鉄道事業[編集]
地下鉄 - 都営地下鉄(東京都地下高速電車)
A 浅草線
I 三田線
S 新宿線
E 大江戸線
モノレール - 東京都懸垂電車
上野懸垂線(上野動物園内)
上野懸垂線は上野動物園内で運用されているため、遊園地などのアトラクションの一種として捉えられることがあるが、路線は全て園内には収まっておらず、公道を跨いでいる部分が一部あることから、鉄道事業法に基づく正式な鉄道路線となっている。そのため、遊園地のアトラクションのように入場料だけで乗れるわけではなく、別途に運賃を払わなければならない。ただし、両駅がいずれも上野動物園の敷地内にあり、時刻表の路線図にはこの路線は載っていない[3]。
軌道事業[編集]
路面電車 - 都電(東京都電車)
荒川線(東京さくらトラム)
案内軌条式鉄道(新交通システム)
日暮里・舎人ライナー
自動車運送事業[編集]
路線バス・貸切バス - 都営バス(東京都乗合自動車、東京都貸切自動車)
電気事業[編集]
ダムおよび発電所 - 多摩川の上流部にダムと3箇所の水力発電所を管理している。
白丸ダム
多摩川第一発電所
多摩川第三発電所
白丸発電所
組織[編集]
局長(公営企業管理者)
次長
技監
総務部
総務課、総合計画課、経営管理課、財務課、お客様サービス課、情報システム課
職員部
人事課、労務課、研修所
資産運用部
資産活用課、事業開発課、会計課、契約課
電車部
管理課、営業課、運転課
自動車部
管理課、計画課、営業課、車両課
車両電気部
管理課、車両課、電力課、信号通信課
建設工務部
管理課、計画改良課、保線課、建築課
指定広告代理店[編集]
吊り広告等は、東京都交通局指定広告代理店にて取り扱われている。
紋章・シンボルマーク[編集]
局の紋章(局紋)は、東京都章を基にしながら、六方に広がる光の部分を稲妻状に変形し、周囲を真円で囲ったものである。この局紋は、東京都交通局の前身である東京市電気局の創設時に制定された。
1989年に東京都シンボルマークが制定されてからは、これを交通局のシンボルマークとして一般的に用いるようになった。なお都営地下鉄では、2007年以降の新たな案内サインの更新に際し、通常のマークより明度の低い色を背景に、マークそのものを白抜きとしたデザインも用いられるようになっている(このデザインでは通常、「都営地下鉄」「TOEI SUBWAY」も併記される)。
シンボルマーク制定以降、一般的な表記や掲示において、局紋はこのシンボルマークに順次取って代わられた。このため紋章が使用される機会は激減したが、その後も都営地下鉄や都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで発行されている乗車券の地紋にあしらわれているほか、都電荒川線9000形電車の車体側面装飾にも採用されている。
脚注[編集]
[ヘルプ]
^ バス共通カードのサービス終了について、乗継割引カード及び都バス都電専用Tカードの取り扱い終了について
^ 東京都交通局ポイントサービスToKoPoを開始します!
^ 路線図に掲載されている路線は、駅の敷地がテーマパーク施設などの所有ではないものに限られており、本路線は載っていない。一方で、ディズニーリゾートラインは路線と駅全てが園外にあり、路線図に掲載されている。
関連項目[編集]
東京都電車
都営トロリーバス
東京都地下鉄建設
東京都庁
東京都庁舎
都営フェスタ
Tカード
東京都営交通協力会
松木幹一郎 - 東京市電気局初代局長
東京地下鉄
東京臨海高速鉄道
東京臨海ホールディングス
小河内ダム
外部リンク[編集]
ウィキメディア・コモンズには、東京都交通局に関連するカテゴリがあります。
Large format camera lens.jpg 東京都交通局に関連するメディアがあります。
東京都交通局
東京都交通局 (@toeikotsu) - Twitter
東京都交通局 - Facebook
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表 話 編 歴
PASMO加盟事業者
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表 話 編 歴
バス共通カードを利用可能だった事業者
[表示]
表 話 編 歴
パスネット(廃止)
[表示]
表 話 編 歴
東京都の旗 東京都の行政組織 Symbol flag of Tokyo.svg
[表示]
表 話 編 歴
日本の電気事業者
典拠管理
WorldCat VIAF: 259007436 NDL: 00306226
カテゴリ: 東京都交通局地方公営企業日本の鉄道事業者日本の軌道事業者日本の電気事業者関東地方の乗合バス事業者関東地方の貸切バス事業者東京都の交通千葉県の交通新宿区の企業1911年設立の企業
都電荒川線
PrefSymbol-Tokyo.svg 荒川線
飛鳥山付近の併用軌道ですれ違う都電8500形(2002年12月1日)
飛鳥山付近の併用軌道ですれ違う都電8500形
(2002年12月1日)
基本情報
通称 東京さくらトラム
国 日本の旗 日本
所在地 東京都
種類 路面電車(軌道)
路線網 都電
起点 三ノ輪橋停留場
終点 早稲田停留場
停留所数 30箇所
所有者 東京都交通局 東京都交通局
運営者 東京都交通局 東京都交通局
車両基地 荒川電車営業所
路線諸元
路線距離 12.2 km
軌間 1,372 mm
線路数 複線
電化方式 直流600 V、架空電車線方式
最高速度 40 km/h
テンプレートを表示
[隠す]停留場・施設・接続路線
凡例
数字は都電の系統番号
STRq STRq STRlg
常磐線
STR
東京地下鉄:Subway TokyoHibiya.png 日比谷線
tSTRq
KRZt
三ノ輪駅
uexSTRq
emKRZ
←21/21・31→
STR2
0.0 三ノ輪橋停留場
uBHF
0.3 荒川一中前停留場
uBHF
0.6 荒川区役所前停留場
uBHF
1.0 荒川二丁目停留場
uBHF
1.4 荒川七丁目停留場
uSTR
京成:Number prefix Keisei.PNG 本線
STRq umKRZu
町屋駅
1.8 町屋駅前停留場
tSTRq umKRZt
東京地下鉄:Subway TokyoChiyoda.png 千代田線
uBHF
2.2 町屋二丁目停留場
uBHF
2.5 東尾久三丁目停留場
uSTR
日暮里・舎人ライナー
uSTRq uKRZu
熊野前駅
3.1 熊野前停留場
uBHF
3.5 宮ノ前停留場
uBHF
3.8 小台停留場
uBHF
4.1 荒川遊園地前停留場
uBHF
4.6 荒川車庫前停留場
uKDSTl uABZgr+r
荒川電車営業所
uBHF
5.0 梶原停留場
uBHF
5.5 栄町停留場
uSTR hSTRrg hSTRq
JR東:東北新幹線
uSTR hSTR STRrg
JR東:京浜東北線
uSTR hSTR STR
王子駅
6.0 王子駅前停留場
umKRZt hKRZt KRZt
東京地下鉄:Subway TokyoNamboku.png 南北線
uexSTRq ueABZrf hSTR STR
←27(赤羽線)
hSTRq umKRZh hSTRrf STR
STRq umKRZu STRq STRrf
uBHF
6.5 飛鳥山停留場
ueABZlf uexSTRq
19→
uBHF
6.9 滝野川一丁目停留場
uBHF
7.3 西ヶ原四丁目停留場
uSTR
Subway TokyoMita.png 三田線
umKRZt tSTRq
西巣鴨駅
uexSTRq
7.7 新庚申塚停留場
uSTR
←18・41→
uBHF
7.9 庚申塚停留場
uBHF
8.4 巣鴨新田停留場
uSTR
JR東:山手線
umKRZu STRq
大塚駅
8.9 大塚駅前停留場
uSTR
16→
uBHF
9.4 向原停留場
uSTR
東京地下鉄:Subway TokyoYurakucho.png 有楽町線
umKRZt tSTRq
東池袋駅
uexSTRq
10.0 東池袋四丁目停留場
uSTR
←17→
uBHF
10.2 都電雑司ヶ谷停留場
tSTRlg uSTR
東京地下鉄:Subway TokyoFukutoshin.png 副都心線
10.7 鬼子母神前停留場
tSTR uSTR
雑司が谷駅
tSTRrf uSTR
uBHF
11.2 学習院下停留場
uWBRÜCKE
神田川
uexSTRq ueABZlg
←15
uBHF
11.7 面影橋停留場
uKBHFxe
12.2 早稲田停留場
uexSTR
↓15・39
荒川線(あらかわせん)は、東京都荒川区南千住一丁目の三ノ輪橋停留場から同新宿区西早稲田一丁目の早稲田停留場までを結ぶ、東京都交通局を事業主体とする東京都電車(都電)の軌道路線である。愛称は、東京さくらトラム[1]。
目次 [非表示]
1 概要
2 来歴
3 運行形態
3.1 伝鐘
3.2 貸切
4 乗降制度
4.1 回数券
4.2 カード・一日乗車券
5 停留場一覧
6 構想
7 沿線風景
8 使用車両
8.1 現行車両
8.2 過去に運行されていた車両
9 とあらん
10 その他
11 注釈
12 出典
13 関連項目
14 外部リンク
概要[編集]
かつて東京都23区内を中心に多距離・多路線を展開していた都電路線の大半が廃止された後、唯一現存する路線である。東京都23区内で営業を行う軌道線は、同じ都営の日暮里・舎人ライナー、ゆりかもめの軌道線扱いの区間を除外すると、当線と東急世田谷線を残すのみとなっている。
当線の大部分は専用軌道を持ち、各道との平面交叉点をのぞけば、車道と区分されていない併用区間は明治通り(国道122号)上の王子駅前 - 飛鳥山間のみである。かつては小台 - 宮ノ前間にも併用区間が存在したが、道路拡幅により軌道と車道が分離され消滅した。この区間を含む小台 - 熊野前間においては道路中央部分に準専用軌道を敷設するセンターリザベーション方式が採用されている。
来歴[編集]
当線は、王子電気軌道によって敷設された路線を東京市(現東京都)が買収したものを端緒とし、都電27系統(三ノ輪橋 - 赤羽)ならびに32系統(荒川車庫前 - 早稲田)と称して2路線別箇に運行していた。この経緯から、王子電気軌道以来の古い利用客の中には、いまだに「王子電車」(略称:「王電」)と呼称する者もいる。
1985年当時の都電荒川線(王子駅前 - 飛鳥山間)
1960年代の交通渋滞解消政策ならびに赤字公共事業整理政策の推進にともなう都電廃止の流れの中、都電27系統ならびに32系統は例外的に路線の大半が専用軌道であり、また、当路線とほぼ並行している明治通りの渋滞が恒常的でバス路線による運行代替では定時運行が困難であると判断されたことから、沿線住民を中心とする利用客には当線の存続要望が強く存在していた。
当線に対する交通ニーズが高く黒字運営が見込めることや、大半が専用軌道であるゆえに交通渋滞を引き起こすことがまれであり、路線の管理も比較的容易であることが勘案されて、1972年11月12日までに都電路線のほとんどが廃止された後も、当路線については北本通り上にあった27系統の一部(王子駅前 - 赤羽間)が廃止されたのみで、大部分が存続することとなった。1974年には撤去計画が撤回され、それまで別系統として運行されていた27系統と32系統を統合、また路線名も三河島線・荒川線・滝野川線・早稲田線を統合して「荒川線」と改称した。
廃止区間となった旧27系統王子駅前 - 赤羽間(赤羽線)については、ほぼ同じルートに代替として都営バス王57系統が設定された。旧27系統終点の「赤羽」停留場は、JR東日本の赤羽駅付近に所在していたわけではなく、現在の赤羽岩淵駅近くの都道311号(環八通り)と国道122号(北本通り)が交叉する赤羽交叉点付近の北本通り上に所在していた(ただし王57系統はここを経由しておらず、南東に赤羽二丁目停留所が設置されている)。また、この区間には1991年(平成3年)11月29日に営団地下鉄(現・東京メトロ)南北線が開業している。
運輸成績[2]
年度 乗客数
1975 31,880,230
1980 27,474,570
1985 23,519,503
1990 24,198,246
1995 22,619,658
2000 20,894,415
2005 19,881,531
2010 18,073,714
1974年の「荒川線」改編直後の乗降客は1日平均約9万3千人であったが、その後の沿線の事業所や教育機関の郊外移転にともなう交通総量の低下、当線沿線の交通ニーズの選択肢として対応する東京メトロ千代田線・有楽町線・南北線・副都心線、日暮里・舎人ライナー開業による乗客分散により、乗客数は漸減し1日平均5万5,000 - 5万8,000人で推移、2006年度には5万3,000人台と1974年改編当初の約6割に、同じく2011年末の局公式統計では49,130人と5割2分にまで低下している。ただ、当線沿線利用客が東日本旅客鉄道(JR東日本)各線に乗り換えることが多く、王子駅前と大塚駅前の両停留場においては時間を問わず乗降客が多数いる。
2004年8月のアテネオリンピックにおいて、荒川区出身の競泳選手・北島康介が金メダルを獲得したことを記念した特別電車を運行した。
2007年5月27日の9000形営業運転開始に関連して、一部停留場の照明にガス灯を模した街路灯の設置が計画された。1955年頃をイメージした案内サイン、時計塔、公衆トイレや地域情報発信コーナーなども登場した。その第1弾が三ノ輪橋停留場にお目見えした。それと併せて荒川電車営業所の敷地内にそれまで留置線に残っていた都電の旧形車両2両(5500形5501・7500形7504)を移設し、「都電おもいで広場」として展示している。毎週末に公開し、車両に沿って停留場を模したウッドデッキを設け、イベントスペースも確保されている。なお、同年12月25日から2008年4月4日まではトイレや車両を覆う屋根の新設などを行う改修工事のため休園していた。さらに同年12月19日には庚申塚停留場も三ノ輪橋と同じスタイルに生まれ変わった。
2008年4月から2009年1月にかけ、明治通り上の急勾配を走る王子 - 飛鳥山間で、雨天時に大型ダンプカーやレジャー用多目的車(RV車)がスリップ・横転して線路をふさぎ、運行できなくなる事故が4件発生した。深刻な事故につながる恐れもあるため、都と警視庁が対策を検討している[3]。
2017年3月、都交通局は利用者増と沿線活性化のため、荒川線の愛称を決めることとした。外国人観光客にも分かりやすいように「東京○○トラム」という形式として、○○に入る言葉の候補8つを提示し、一般からの投票で絞り込んだ[4]。その結果、同年4月28日に「東京さくらトラム」に決定したと発表された[1]。
運行形態[編集]
全線一系統であり系統番号は付いていない。全線運転列車と区間運転列車が存在する。区間運転は王子駅前・荒川車庫前・町屋駅前・大塚駅前の各停留場を始発・終着とするものがある。最も短い区間運転は王子駅前停留場 - 荒川車庫前停留場間(所要4分)で、夜間に存在する。
朝夕はおおむね2分から5分、日中でも6分間隔程度の運転間隔で、早朝・深夜など時間帯でも最大で10数分以内に次の列車が運行される。各停留場ホームに掲出されている時刻表には、日中時間帯の表示欄に平日は「6 - 7分間隔」、土曜日と休日は「6分間隔」と表記されている。全線の所要時間は日中標準53分。
1両編成(単行)で、運転士のみが乗務するワンマン運転が採用されている。車掌は配置されておらず、運転士は運転のほか、車内放送の操作、運賃収受を一人で行う。また、多客時の王子駅前を除くと停留場に「駅員」も配置されておらず、路面電車や路線バスの標準的な形態となっている。
主要停留場においては、今度到着する列車の行き先と現在到達位置表示を行う発車標が併設されている。また、繁忙時間帯を中心に複数の列車が続行運転を行っているように見える場合もあるが、これは作為的に行っているのではなく、繁忙時間帯においては各停留場において多数の乗客による乗降時間が長くなることや、併用軌道における交通混雑や公道との平面交差点における停止信号による交通混雑によって、実際の運行が標準運行時間に対して遅延傾向となっているためである。
以前は都営バスと同じく、最終列車の一つ前の列車を緑色背景の行き先表示で、最終列車を赤色背景で表示することによる告知を行っていた。その後、新型車両導入が進むにともなって、最終列車の一つ前の列車の表示は廃止されたものの、最終列車については、7000形の一部を用いる場合においては前面LED上の表示文字を赤色灯火することで終電として告知しているほか、他の7000形・8800形・8900形・9000形を用いる場合においては「終電」表示を併記する方法によって告知している。
臨時列車は軌道法準拠を生かして柔軟に行われており、土曜・休日の日中、特に晴天時に利用者が増加すると予想される場合には、予告無く区間列車を臨時増発することがある。また、貸切運行も行っている。
伝鐘[編集]
ファイル:Toden Arakawa Line-bell.ogg
メニュー0:00
「チンチン」という発車合図のベル音(7000形の車内にて録音)
この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。
現在ではワンマン運転が採用されているため、過去に「チンチン電車」の愛称のもととして愛顧されて来た車掌による発車時安全確認の伝鐘については、ドアが発車前に乗降用双方とも閉扉した際に自動打鐘される「2連打ベル制御器」として形態をかえて継承されており、昔ながらの伝鐘音を聞くことができる。路面電車においてはイベント用車両をのぞけば唯一現存するものである。雑誌『鉄道ピクトリアル』614号(特集:東京都電)の記述によれば、ワンマン化により、それまで車掌が「発車します」と放送していたものがなくなることから、乗客への発車合図として整備されたものであるとされる。
貸切[編集]
車両型式とタイプを指定しての貸切利用が可能(車番指定は場合によっては不可)。放送番組収録・映画撮影、車内コンサートや車内演劇など、幅広い要求に応えている。ただし車内での飲食、車載設備からの電源利用、通常の放送装置の利用はできない[5]。
乗降制度[編集]
都営バス(23区内)と同様の方式である。「前乗り・後降り」方式をとる。降車ボタンで次停留場での降車を知らせる。始発・終着停留場においては、乗車扉も開放することがあり乗車扉からも降車できる。
普通旅客運賃は全区間一律で、1乗車につき大人ICカード165円・現金170円、小児ICカード82円・現金90円に設定され(2014年4月1日改定)[6][7]、出札や改札はなく、乗車時に支払う。運転席横には運賃箱・ICカード読取機が設置されており、現金(十円硬貨 - 千円紙幣)・PASMO等のICカード・紙製回数券に対応する。王子駅前停留場では一部時間帯に限りホーム上に交通局職員立会いの運賃箱・ICカード読取機が設置されており乗車前支払いが可能となっている。運賃は1列車完結で、降車すると「下車」(旅行終了)とみなされる。乗換(乗継)制度はなく、再び乗車する際には別途運賃が必要である。
回数券[編集]
金券分割式の回数券を取扱っている(2014年4月1日現在)。発券単位は1,000円のみで、前払い割引として120円分が付加された実効1,120円券面として、「170円券×6枚+100円券×1枚」と「90円券×12枚+40円券×1枚」の2種類が発売されている。発売場所は車内(運転士)および営業所、都電定期券発売所。
170円券のものは大人運賃、90円券のものは小児運賃を想定したものであるが、170円券に現金10円を追加すれば小児2人分の運賃として利用できる。同様に90円券2枚で大人1人の乗車も可能だが、差額は返金されない。
2008年(平成20年)11月1日から、券面に写真や広告などを印刷できる「都電フリーデザイン回数券」を発売していたが、2010年3月で終了している[8]。
カード・一日乗車券[編集]
PASMO等のICカード乗車券の利用が可能である(2013年3月23日現在)。
7000形と8500形のすべての車両には前面右側に「PASMO」、側面乗車口横に「バス得 PASMO Suica」の表示が掲出されている。8800形、8900形、9000形には掲出されていないが、表示の有無に関わらずPASMO・Suica等10種のICカード乗車券が利用できる。
ICカード
2007年(平成19年)3月18日に導入されたICカード「PASMO」「Suica」が使用可能である(ただしバス扱いのためSuicaの一部旧カードは利用できない)。また2013年(平成25年)3月23日より実施されたICカード10種の全国相互利用サービスにより「Kitaca」「TOICA」「ICOCA」「SUGOCA」「manaca」「PiTaPa」「nimoca」「はやかけん」にも対応している。
ICカードには、バス利用特典サービス(PASMO・Suicaのみ)や車内で乗務員に申し出てチャージ(入金)できるサービスなど、都営バスと同様のサービスが適用されるが、現在のところ当線車内でのPASMOカードの発売は行っていない。このほか、磁気式の「都営バス専用乗継割引カード」も使用できるが、当線では乗継割引の適用はなく、ICカードによる乗継も同様に割引の対象外である。
共通一日乗車券
1日に限り何度でも乗降できる一日乗車券が発売されている。
都電一日乗車券
都電専用のものは大人400円・小児200円で、車内では発売当日通用の磁気券とIC券(PASMOまたはSuicaのみ対応・カード内に情報を入力して発行)の2種類を発売している。乗車の都度、磁気券は提示し、IC券は料金箱のIC読み取り部にタッチし、何度でも乗降できる。支払いは磁気券が現金、IC券はチャージ残額による。車内では当日売りのみ発売しており、以前は地紋入りの感熱紙に運賃箱のプリンターで日付を印字する紙券(非磁気券)であったが、現在は荒川電車営業所の発行機で前もって発行した磁気券となっている。
都営まるごときっぷ
都電のほかに都営地下鉄、都営バス、日暮里・舎人ライナーに乗車できる一日乗車券「都営まるごときっぷ」が、大人700円・小児350円で発売されている。車内では当日売りのみ発売しており、以前は紙券(非磁気券)であったが、現在は荒川電車営業所の発行機で前もって発行した磁気券となっており、地下鉄や日暮里・舎人ライナーでは自動改札機を利用できるようになった。
なお、2008年3月29日までは「都電・都バス・都営地下鉄一日乗車券」として発売されていたが、同日以前に発売された前売り券でも日暮里・舎人ライナーの利用が可能となっている。
また、平成エンタープライズが運行する高速バスであるVIPライナーのオプションとして組み込まれている(VIPラウンジでも購入可能)。
東京フリーきっぷ
都営交通(上野懸垂線のぞく)のほかにJR線の東京都区内区間・東京メトロ線全線に有効な「東京フリーきっぷ」が、荒川電車営業所や西巣鴨駅をはじめとする都営地下鉄各駅(押上・白金高輪 - 目黒間の各駅のぞく)、都電・都バス・都営地下鉄定期券うりば(一部のぞく)、王子駅・大塚駅をはじめとするJR線の東京都区内各駅、東京メトロの定期券うりば(西船橋駅のぞく)で発売されている。都電車内での発売はない。
バス共通カード
1993年11月1日に発売された都電・都バス専用のTカードが拡大運用され、1994年(平成6年)10月1日に導入されたバス共通カードが使用できるようになった。バス共通カードは、特定の発券所にとどまらず、乗車の際に車内でも購入できた。2010年3月末で発売が終了し、同年7月末には同カード(都電・都バス専用Tカードを含む)の使用が停止された。
停留場一覧[編集]
全停留場とも、東京都23区内に所在する。
町屋駅前・王子駅前・大塚駅前の各停留場の項目は便宜上、それぞれ町屋駅(京成・東京メトロ)・王子駅(JR・東京メトロ)・大塚駅(JR)に併記している。
停留場名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 停留場の周辺 所在地
三ノ輪橋 - 0.0 東京地下鉄:H 日比谷線(三ノ輪駅:H-19) 浄閑寺 荒川区
荒川一中前 0.3 0.3
荒川区役所前 0.3 0.6 サンパール荒川
荒川二丁目 0.4 1.0 荒川自然公園
荒川七丁目 0.4 1.4 イーストヒル町屋
町屋駅前 0.4 1.8 京成電鉄:KS 本線(町屋駅:KS04)
東京地下鉄:C 千代田線(町屋駅:C-17)
町屋二丁目 0.4 2.2 満光寺
東尾久三丁目 0.3 2.5
熊野前 0.6 3.1 東京都交通局:日暮里・舎人ライナー (04) 首都大学東京荒川キャンパス
宮ノ前 0.4 3.5 尾久八幡神社
小台 0.3 3.8
荒川遊園地前 0.3 4.1 あらかわ遊園
荒川車庫前 0.5 4.6
梶原 0.4 5.0 北区
栄町 0.5 5.5 東京書籍印刷
王子駅前 0.5 6.0 東日本旅客鉄道:JK 京浜東北線(王子駅:JK36)
東京地下鉄:N 南北線(王子駅:N-16)
飛鳥山 0.5 6.5 飛鳥山公園
滝野川一丁目 0.4 6.9 国立印刷局滝野川工場
西ヶ原四丁目 0.4 7.3
新庚申塚 0.4 7.7 都営地下鉄:I 三田線(西巣鴨駅:I-16) 善養寺 豊島区
庚申塚 0.2 7.9 巣鴨庚申塚
巣鴨新田 0.5 8.4
大塚駅前 0.5 8.9 東日本旅客鉄道:JY 山手線(大塚駅:JY12)
向原 0.5 9.4 大塚台公園
東池袋四丁目 0.6 10.0 東京地下鉄:Y 有楽町線(東池袋駅:Y-10) サンシャインシティ
都電雑司ヶ谷 0.2 10.2 雑司ヶ谷霊園
鬼子母神前 0.5 10.7 東京地下鉄:F 副都心線(雑司が谷駅:F-10) 並木ハウス
学習院下 0.5 11.2 金乗院目白不動尊
面影橋 0.5 11.7 東京染ものがたり博物館 新宿区
早稲田 0.5 12.2 演劇博物館
構想[編集]
1970年代には大塚駅前 - 早稲田間の廃止が検討されたが、乗客や地元住民の継続嘆願の運動が起こったこともあり廃案になった[要出典]。1981年には大塚駅前付近から東池袋付近までを地下化するという豊島区の構想が新聞で報じられたが[9]、実現しなかった。
1997年頃、池袋駅東口への支線建設や高田馬場駅・新宿駅・浅草駅方面への延長が構想されたことがあったが、広島電鉄におけるグリーンムーバーシリーズの導入や富山ライトレール開業などに端を発する路面電車の見直しやライトレール導入の機運の中で、昨今再び検討されつつある。しかし、後に池袋駅東口への路面電車の建設はサンシャインシティを循環するルートとなった。
沿線風景[編集]
東京メトロ日比谷線三ノ輪駅から日光街道(国道4号)を北へ、明治通りとの大関横丁交叉点、JR常磐線を越えて3分程度歩くと、左手に旧王子電気軌道本社ビル跡である梅沢写真館ビルに到達する。同ビル1階の通路をくぐると商店街の中に、当線の起点となる「三ノ輪橋停留場(荒川線)」がある。当初は現梅沢写真館ビル付近の日光街道上に同道路線用のもう一つの「三ノ輪橋停留場(日光街道)」が設置されていたが、路線廃止にともなって同停留場も撤去され、その後は現行の「三ノ輪橋停留場(荒川線)」のみが存続し、2007年5月にホーロー看板などを掲げたレトロ調な駅舎に改装されている。
始点である「三ノ輪橋」停留場を発車すると軌道は西行し、荒川区立第一中学校・瑞光小学校・第六瑞光小学校が密在する次停留場の「荒川一中前」に達する。
「荒川一中前」を発車すると、ゆるやかな左カーブを描いて明治通り方面に寄り「荒川区役所前」に到着する。
荒川区役所前停留場からは東京スカイツリーが見える(2010年5月27日)
「荒川区役所前」を発車すると、やがてゆるやかに右カーブを切って進行し、右手に東京都下水道局・三河島水再生センター(下水処理場)を臨んで北行する。この大施設は、日本初の大規模下水処理場であり、処理場上に造られた人工地盤に荒川自然公園が設置されており、この西側に沿って「荒川二丁目」・「荒川七丁目」の2停留場を過ぎると、線路はゆるやかに左カーブを描いて町屋方面へ向かい、京成本線ならびに東京メトロ千代田線が交差する「町屋駅前」停留場に到着する。1990年代に行われた同駅圏の再開発以前には、ホームと一体化した木造の大衆食堂やパチンコ店、売店、写真店などがあったが、再開発に伴い大きく様変わりした。
「町屋駅前」を発車すると、そのまま西北方面に「町屋二丁目」・「東尾久三丁目」と、ゆるやかな右カーブを繰り返しながら川の手沿いの下町の住宅や町工場が密集する地区を運行し、日暮里・舎人ライナーならびにそれに併走する幹線道路である都道58号線尾久橋通り(放射11号線)と立体交叉する「熊野前」停留場に左カーブを描きながら到着する。当停留場は荒川年金事務所の至近駅で、日暮里・舎人ライナー熊野前駅との乗換駅となっている。
「熊野前」を発車するとさらに西行し、北側に尾久消防署を見て、尾久八幡宮の門前にある「宮ノ前」停留場に停車する。「宮ノ前」を発車すると、すぐ右手に城北信用金庫尾久中央支店ビル(旧日興信用金庫尾久支店)および尾久警察署を見て進み、都道458号線との平面交叉点にある「小台」停留場に到着する。「熊野前」から「小台」までは路面活用して走行する区間であるが、現行においては軌道敷の両脇を縁石で固めたセンターリザーベーション方式を採用しており、軌道と自動車用道路の完全分離がなされている。
「小台」を発車すると、路線北側に所在する気の置けない観光スポットあらかわ遊園の南口入口にあたる「荒川遊園地前」を経て、当線の車両管理の中枢である荒川電車営業所至近の停留場である「荒川車庫前」に至る。「荒川車庫前」を発車すると、車両は同車庫への引込線へのスイッチを越えて西行直進し、再度明治通りとの平面交叉点「梶原」停留場に至り、さらに西行して大手出版・印刷会社である東京書籍の至近駅である「栄町」停留所に達する。
「栄町」を発車するとJR線の軌道に合流しゆるやかに右へカーブをとり、JR京浜東北線・地下鉄南北線との乗換駅である「王子駅前」に到着する。当駅においては時間帯の別を問わず多数の乗降客が見られ、かなりの乗客が入れ替わる。直前に運行した各駅における乗降客が少なく当停留場に標準運行時間よりも早着した場合には、当停留場において乗務員が標準発車時刻までの時間調整を行うケースが見られる。
飛鳥山付近では車に挟まれながら併用軌道を走る(2007年6月9日)
「王子駅前」を発車して直後に明治通りと交差するとすぐに同道との併用軌道に入り、左折してJRの高架線の下部をくぐり、明治通り沿いに左に回り込むように南行、左手に都内有数の桜の名所である飛鳥山公園を臨みながら66パーミル(1000分の66)の急勾配を約200m走行して明治通りとの併用軌道を離れ、右にカーブを切って専用軌道に進入し「飛鳥山」停留場に到着する。同停留場は、毎春の花見シーズンは特に混雑が激しい。
この先は、明治通りの東側に平行して南下し、桜ヶ丘高校・滝野川第三小学校至近駅の「滝野川一丁目」、老人ホーム飛鳥晴山苑、武蔵野高校・中学校入口となる「西ヶ原四丁目」を走行する。かつて、東京外国語大学が2000年に府中市に移転するまでは「西ヶ原四丁目」が同学関係者に至近駅として利用されていた。
「西ヶ原四丁目」を発車するとさらに南行し、白山通りとの平面交叉点に所在し、大正大学、淑徳巣鴨高等学校、豊島区立巣鴨北中学校各校の至近駅である「新庚申塚」停留場に到着する。当停留場は都営地下鉄三田線西巣鴨駅との乗換駅とされている。 早着した場合には、当停留場において乗務員が標準発車時間までの時間調整を行うケースが見られる。
「新庚申塚」を発車すると、軌道距離わずか100m余、実走運行時間1分足らずで「庚申塚」停留場に到着する。同駅は、萬頂山高岩寺(通称:とげぬき地蔵)に至る参道兼門前町であり「おばあちゃんの原宿」との異名を取る、通称「地蔵通り」の北口入口に位置しており、地蔵通り北口には庚申信仰の拠りどころの一つである猿田彦大神を祭る神社が所在するため、「庚申塚」が停留場名に採用された。地蔵通りの白山通り側の南口入口にある三田線巣鴨駅とともに、特に高岩寺縁日である「4」のつく日には、同寺参詣者ないし地蔵通り商店街訪問者による乗降が非常に多く混雑する。
「庚申塚」を発車すると、ゆるやかな右カーブを描いて南下したあと左急カーブを切って、都立文京高校、空蝉坂下、よしや付近に所在する「巣鴨新田」停留場に到着する。「巣鴨新田」を発車すると、下り勾配からJR大塚駅北口広場に進入し、JR線高架の真下に設置された「大塚駅前」停留場に到着する。同駅での乗降客数は「王子駅前」と並んで非常に多く、早着した場合には、当停留場において乗務員が標準発車時刻までの時間調整を行うケースが見られる。
「大塚駅前」を発車すると、同駅南口ロータリーに進入し向かい急右折・急左折を行って、再度専用軌道に入り南方上り坂を進み、右手先にサンシャインビルへの東池袋入口交叉点方向を臨んで、春日通りとの平面交叉点に所在する「向原」停留場に到着する。「大塚駅前」から「向原」に至る軌道の勾配は非常に急であるため、早朝・夕刻薄暮時間帯や夜間においては、視認性確保を目的として乗務員がしばしば起立して運転を行うほか、適宜一時停止による安全確認を行う。当停留場は、次停留場の「東池袋四丁目」とともに、サンシャインシティへの最寄駅となっている。
「向原」を発車すると、軌道はゆるやかに右カーブし、西南に方向転換して東京メトロ有楽町線・首都高速5号池袋線と交差する「東池袋四丁目」停留場に到着する。「向原」から「東池袋四丁目」までの区間は、サンシャインビルの東側を通過する区間でもあり、同ビルと都電の組合せ風景が、写真やテレビ番組撮影の定番としてしばしば取り上げられる。「東池袋四丁目」は、有楽町線東池袋駅との乗換駅となっている。
「東池袋四丁目」を発車すると、「都電雑司ヶ谷」に到着、さらに左手の雑司が谷霊園を巻き込むようにゆるやかに左カーブを描き、南方に進路をとって「鬼子母神前」停留場に到着する。「鬼子母神前」は東京メトロ副都心線雑司が谷駅との乗換駅でもある。なお、「都電雑司ヶ谷」・「鬼子母神前」間付近は旧来、武蔵野の面影を残す閑静な住宅地であったが、雑司ヶ谷霊園西脇の南池袋、雑司が谷、鬼子母神、学習院下地域にかけて建設された副都心線の工事に際して、近隣の民家が立ち退くなど景観が大きく変化している。
高戸橋付近でサンシャイン60をバックに走る(2008年3月7日、面影橋 - 学習院下間にて撮影)
「鬼子母神前」を発車し、わずかな距離で再び明治通りに合流・併走し、学習院大学への乗降駅である「学習院下」停留場に到着する。
「学習院下」を発車すると、神田川に向かってさらに降坂し、神田川にかかる高戸橋の直南、明治通りと新目白通りとの交叉点において新目白通り中央部分のセンターリザーベーション軌道に移って東方へ左折し、神田川面影橋至近の「面影橋」停留場に至る。
「面影橋」を発車し、その先500mほど進行すると終着「早稲田」停留場に到着する。東京メトロ東西線の早稲田駅は直線距離で南方に約600m程度、実歩行距離で700mほど離れている。当停留場近隣には早稲田大学、穴八幡神社などがあるほか、当線の軌道終点約240m先右手には都営バス早稲田営業所が所在し、新宿・上野方面への都営バス路線の発着拠点となっており、都電の定期券発売も行っている。この都営バス早稲田営業所は、かつての都電早稲田車庫跡地が改装されたものであり、都電全盛期には現在の荒川線「早稲田」停留場との間にも軌道が直結されていた。
使用車両[編集]
現行車両[編集]
ラッピング広告が施された7000形(学習院下近辺で2006年4月1日撮影)
2011年現在、運行されている車両のうち7000形が吊り掛け駆動方式である。東京都内を走る電車では唯一その走行音を聞くことができる。財政難の東京都交通局の収益源を確保するため、運行されている車両のほとんどは車体外部に全面広告が施された、いわゆるラッピング車両で、広告のないオリジナルの外装の車両は少ない。
2008年3月から、8500形をのぞく全車両の自動案内放送に英語放送が追加された。その後8500形についても放送装置の更新に伴い英語放送が実施されるようになった。
電番は2016年1月現在。電番とは、列車無線や運行管理システム用のIDであり、車両番号とは別に入口扉(進行方向左側の前ドア)の傍らに2桁の番号が記載されている(欠番あり)。荒川車庫営業所の中には、車両の位置、電番、行き先がわかる電光掲示板がある。
7000形
電番:01 - 03(7001 - 7003号), 07(7008→7005号), 08(7010号), 11(7016号), 17(7022号), 19 (7024号) , 23 - 24(7029 - 7030号)04 - 06 , 09 - 10 , 13 - 16 , 18 , 20 - 22 , 25は欠番。
荒川線成立以前より使用されている。ただし後年車体等が更新され、現在見られる形になっている。
集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』に連載中の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が2006年に連載30周年を突破した記念として、作中にも登場したことがある荒川線で7000形を利用してラッピング電車が運行された。
7700形
上記7000形の電装品や台車等を8900形と同等のものに交換した更新車[10][11]。2016年(平成28年)5月30日より運用を開始し[12]、同年度末までに合計8両が導入された[10][11][13]。
7700形7701号車 7701 - 7702号車は緑色基調
(荒川車庫前にて2016年7月30日撮影)
7700形7704号車 7703 - 7705号車は青色基調
(飛鳥山交差点にて2016年9月26日撮影)
7700形7707号車 7706 -7708号車はえんじ色基調
(町屋駅前にて2017年5月29日撮影)
都電の新世代車両3種(左から8800形、9000形、8500形。荒川電車営業所で2009年3月10日撮影)
8500形
電番:34(7512→8501号), 41 - 42(8502 - 8503号), 29(7505→8504号), 12(7017→8505号) 登場直後は40 - 44 (8501 - 8505号)だった。
7000形・7500形の老朽化に伴い1990年(平成2年)より増備された形式である。当初は2形式全車を本形式で置き換える構想もあったが、財政面での関係や余剰車を出さないように5両で打ち切られている。
9000形
電番:44(8505→9001号), 48(9002号)
昭和初期の東京市電をイメージしたレトロ車両として、また2001年(平成13年)に運転を終了した6000形に代わる新イベント車両として、9001号の1両を新造し、2007年5月27日に運行を開始した。2008年度にも9002号が落成している。
8800形
電番:49 - 53(8801 - 8805号), 86 - 90(8806号 - 8810号) 2010年10月からの2か月間は8806が38(7518号の流用)、8807が37(7516号の流用)だった。
9000形とは別の新型車両として、8801と8802の2両が2009年(平成21年)4月26日に運用を開始した。導入に先立って2008年1月に車両のデザインが3案提示され、一般公募によるデザイン投票(投票期間:2008年1月16日 - 25日)が行われた結果、最多得票を獲得した丸みのあるデザインが採用された。2010年(平成22年)3月からは8803-8805が営業運転を開始、8806と8807は10月22日から、8808-8810は12月25日から営業入りして、予定の10両が揃った。
8900形
8900形(東尾久三丁目〜町屋二丁目にて2015年9月19日撮影)
電番:91 - 96(8901 - 8906号)
8800形とは別の新型車両として2015年(平成27年)に2両(オレンジ塗色)が導入され、同年9月18日より運用を開始した[14]。以後、ブルー、ローズレッド、イエローの車両を2016年度までにそれぞれ2両の合計8両を導入し、既存の7000形電車8両を置き換える予定[15][16]。製造はアルナ車両[16][17]。
過去に運行されていた車両[編集]
静態保存されている一球さん号(あらかわ遊園内にて2011年1月8日撮影)
6000形
電番:93[注釈 1](6152号)。昭和30年代の都電全盛期の主力形式であり、荒川線では1978年(昭和53年)にワンマン化されるまで13両が使用され、うち5両がワンマン化記念花電車乙6000形に改造された後に廃車となり、唯一6152号車のみが応急車(事業用)として残された。この車両は1987年(昭和62年)にイベント車両として復活し、後に黄色に赤帯から深緑(→緑)とクリームのツートン塗装に変更され、月1回の休日のイベント運転「一球さん号」(前照灯が1個で、中に裸電球が入っているため)や貸切列車を中心に運行されていたが、2000年の京福電気鉄道衝突事故の後の点検でブレーキが1系統しかないことが問題となり、同年に休車、2001年に廃車され、2003年(平成15年)以降はあらかわ遊園にて静態保存されている。その後、イベント車両は2007年に登場した9000形までなかった。
7500形
電番:26(7501号), 27 - 31(7503 - 7507号), 32 - 35(7510 - 7513号), 36 - 37(7515 - 7516号), 38(7518号), 39(7520号)。 9000形や8800形への置き換えによって2011年3月13日をもって全車引退した。
荒川線成立以前より使用されている。ただし7000形同様後年車体等が更新されている。
2008年からは都交通局と南海グループが「トーキョーサカ」と銘打って共同キャンペーンを展開し、2010年6月6日からは7511号が阪堺モ161形をイメージした阪堺電気軌道(旧、南海大阪軌道線)の昭和40年代当時の塗色である濃緑色地に窓周り縁取り及び扉が橙色の配色に変更された。発表時には車両の方向幕の行き先表示を「天王寺駅前」「住吉」に変更し、共同PRを行った。同時期に阪堺モ501形にも都電6000形をイメージした電車が登場し「PR相互乗り入れ」として運行している[18]。異事業者同士の塗装交換は2009年秋の江ノ島電鉄と京福電気鉄道に次いで2例目となった。
7510号は2011年に都営交通創業100周年記念花電車運行のため花100形に改造された。
7500形引退の記念撮影会(荒川電車営業所で2011年3月13日撮影)
都営交通創業100周年記念で運行された7500形改造の花電車(2011年10月1日)
他には、6000形と同形だが全長が短い3000形、昭和初期に製造された小型車の1000形、昭和30年代に大量に生産され各営業所に投入された経済車8000形、杉並線から転属した軽量車体の2500形、王子電気軌道引き継ぎの100形・120形・150形・160形・170形が使用されていた。
なお、2008年9月27日に開催された「荒川線の日」記念イベントで、30年間都内の個人宅に静態保存されていた6000形6086号車が荒川電車営業所に戻り、一般に公開された。
とあらん[編集]
とあらん (中央の黄緑の着ぐるみ)
2010年10月から11月にかけてマスコットキャラクターのデザインを公募し[19]、同年12月22日にデザイン及び着ぐるみを発表[20]、2011年2月に愛称を公募し[21]、同年4月18日に『とあらん』と決定した[22]。2015年4月に都営交通facebook公式アカウントのナビゲーターに就任し、都営バスのマスコットキャラクターみんくると交互に情報発信している。
また、同年5月19日から営業運転を開始した都営地下鉄新宿線の10-300形4次車のドアステッカーは、このとあらんをあしらったデザインとなっていて[23][注釈 2]、同年9月18日から営業運転を開始した都電荒川線の8900形のモケットシートには、表地にとあらんがプリントされたものがあつらえられている[15][16]。
また、とあらんの着ぐるみは2015年11月現在都営交通に関するイベントに出没している。
その他[編集]
毎年6月10日の「路面電車の日」や10月1日の「荒川線の日」に近い日曜日には記念イベントが開催され、以前は記念バス共通カードが発売されていた。
注釈[編集]
[ヘルプ]
^ この番号は愛称の「一球さん号」にちなんだものであった。現在は8900形の8903がこの番号を付けている。
^ このドアステッカーは新宿線以外の都営地下鉄各線や日暮里・舎人ライナーにも波及している。
出典[編集]
^ a b “都電荒川線の愛称を決定しました!”. 東京都交通局. (2017年4月28日)
^ 『東京都交通局100年史』東京都交通局、2012年、688頁
^ 「都電が道路上走る区間で、車の事故多発…都など対策検討」読売新聞、2009年2月13日
^ “都電荒川線に愛称を付けます!”. 東京都交通局. (2017年3月17日)
^ 都電の貸切について - 東京都交通局、2010年10月閲覧。
^ 運賃・乗車券・定期券 - 東京都交通局、2014年4月10日閲覧
^ 旅客運賃改定のお知らせ - 東京都交通局、2014年4月10日閲覧
^ 都電フリーデザイン回数券販売終了のお知らせ - 東京都交通局、2010年2月5日
^ 「都電を地下化し遊歩道 大塚駅周辺、豊島区が大改造案」朝日新聞東京版朝刊20面、1981年7月10日。
^ a b 都電荒川線に7700形車両を導入します - 東京都交通局ホームページ 2016年3月17日
^ a b イカロス出版、『路面電車EX2016年vol.07』、2016年5月、62頁。
^ 都電荒川線で7701号車が営業運転を開始 - 交友社「鉄道ファン」railf.jp鉄道ニュース 2016年5月31日
^ 荒川線で7708号車が試運転 - 交友社「鉄道ファン」railf.jp鉄道ニュース、2017年3月1日
^ 都電荒川線で8900形が営業運転を開始 - 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース、2015年9月19日
^ a b 日暮里・舎人ライナー及び都電荒川線に新型車両を導入します - 東京都交通局、2015年9月8日
^ a b c 東京都交通局、都電荒川線と日暮里・舎人ライナーに新型車両を導入 - レスポンス、2015年9月8日
^ 都電荒川線の新形車両が搬入される - 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース、2015年8月25日
^ 都電荒川線に阪堺カラーの、阪堺電車に都電カラーの路面電車が走ります - 東京都報道発表資料、2010年5月14日掲載。
^ 都電荒川線マスコットキャラクター イラストコンテストを開催します!! - 東京都交通局 2010年10月25日
^ 都電荒川線マスコットキャラクターが決定しました! - 東京都交通局 2010年12月22日
^ 都電荒川線マスコットキャラクターの愛称を募集します! - 東京都交通局 2011年1月31日
^ 都電荒川線マスコットキャラクターの愛称が決定しました! - 東京都交通局 2011年4月18日
^ ホビダス編集長敬白:「東京都交通局10-300形4次車登場。」 (ネコ・パブリッシング)
関連項目[編集]
ウィキメディア・コモンズには、都電荒川線に関連するカテゴリがあります。
オープンストリートマップのロゴ オープンストリートマップに都電荒川線の地図があります。
日本の鉄道路線一覧
王子電気軌道
東急世田谷線
都電もなか
環5モノレール - 1960年代から1970年代にかけて当路線と重複する区間に建設が計画されていた。
外部リンク[編集]
都電荒川線
都電荒川線の車輌(日本の鉄道写真館)
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