碁を知りたい。
なのに、打つ機会がない。
相手がいない。碁会所に入ってみたい。でも躊躇する。これが現実のようです。
面白くて、夢中になる碁です。この機会に碁を始めてはいかがでしょうか。ネット碁会所なら、敷居が低いです。
相手が見つからないときは、思考エンジンが、お相手します。待ち惚けになりません。
『考慮時間制』の対局場です。勝敗でスコアが増減します。
対局(専用)ソフトを使用しません。ブラウザーのみで動作します。インストール不要なので不安がありません。
一般的なゲームでは、「礼」に重きをおきませんが、知的ゲームでは、礼を重んじる利用者が多いので、礼を心がけたいものです。出典: Wikipedia 羽生 結弦(はにゅう ゆづる、1994年12月7日 - )は、宮城県仙台市泉区出身のフィギュアスケート選手(男子シングル)。愛称は「ゆづ」。全日本空輸 (ANA) 所属。早稲田大学人間科学部(eスクール)在学中。 主要な戦績として、2014年ソチオリンピック男子シングル優勝。2014年世界選手権・2017年世界選手権優勝。グランプリファイナル4連覇(2013年-2016年)。全日本選手権4連覇(2012年-2015年)。 男子シングル競技における、ショートプログラム(112.72点)、フリースケーティング(223.20点)、トータルスコア(330.43点)の現世界歴代最高得点記録保持者。世界ランキング最高位1位。世界ランキングは2013年10月より1位を保持している。 世界記録は2012年から2017年の間に12回更新しており、ISUジャッジングシステムのもとに開催された国際大会において、史上初めてショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルスコアで300点超えを達成した男子選手である。 人物 名前は「弓の弦を結ぶように凛とした生き方をして欲しい」と父が命名した。血液型はB型。 2歳の頃から喘息(ぜんそく)の持病があり、スケートを始めた当初の目的のひとつは、喘息を克服することにあった。15歳の時に、喘息の持病がありながら五輪金メダリストになった清水宏保に会う機会があり、スケートを続けていくための助言を得た経験がある。 肺を大きく開いて息を吸い込むことができないため、特に10代の頃は体力や持久力の面で劣ると指摘されてきたが、投薬治療、吸入薬、鍼治療、気道を開く施術、移動時や練習時にマスクを着用することで心肺機能を上げるなどの対策を続け、体力面のハンデは大幅に改善されつつある。しかし完治したわけではなく、特に練習拠点をカナダに移してからは、環境の変化により激しい発作に襲われることが増え、現在(2017年時点)も発作を起こすと明かしている。 演技前に必ず行う胸の前で十字を切るような動作は、実際には「士」の形を描いており、「ジャンプの回転軸と両肩を平行に保つ意識を確認するためのおまじない」である。2015年11月以降から、両手で天を仰ぐような動作を最後に加えるようになった。 憧れの選手はエフゲニー・プルシェンコ、ジョニー・ウィアー、荒川静香。同郷の荒川は東北高、早稲田大(荒川は教育学部)でも先輩(13歳上)にあたる。トリノオリンピックで金メダルを獲得した彼女の代名詞であるレイバック・イナバウワーを自身の演技に取り入れ、荒川へのリスペクトを示している。 特に2002年ソルトレイクシティ五輪でのプルシェンコの演技を見て心酔し、技の手本とするに留まらず、彼のマッシュルームカットまで真似した時期もある。また、彼の得意技であったビールマンスピンを自身の演技に取り入れ、リスペクトを示している。これに対し、プルシェンコも羽生を賞賛する言葉を多々述べている。2015年のNHK杯で3つの世界記録を更新した翌日のインタビューでも、理想とする王者像はプルシェンコであり「彼のような存在になれるように努力していきたい」と述べている。 ウィアーも幼少期から憧れの選手に挙げており、ソチ五輪シーズンの『ロミオとジュリエット』など、いくつかの衣装デザインを手掛けてもらっている。 スケート技術と特徴 初優勝した「2013年GPファイナル」のビールマンスピン ジャンプ、スピン、ステップの全方位に秀でたオールラウンダーである。 ジャンプは踏み切りから着氷後の流れまで美しく跳び幅があり、GOE(出来栄え点)加点を得るための8つの評価要素を全て満たしている質の高さが特徴。このため完璧に跳ぶとGOE満点となる3点、または満点に近い高い加点を獲得する。試合では4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、ルッツ)を跳ぶが、最大の武器は確実に加点の付くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)である。 質の高さに加え、踏み切り直前に「カウンター」と呼ばれる難しいターンを行ったり、両足のつま先を外側に向けたスプレッドイーグルから踏み切り、着氷後に即イーグルに戻るなど、ジャンプへの入り方や出方の難度の高さなどからも常に2〜3点のGOEがつき、トリプルアクセルだけで確実に11点以上を稼ぐ。特に基礎点が1.1倍となる演技後半に組み込んだトリプルアクセルからの連続ジャンプは、めったにミスをしないことからも4回転以上の強力な得点源となっている。 このように、基礎点の高い高難度のジャンプ構成を成功させたうえで、かつ高いGOE加点を獲得できるのが羽生の強さである。例として世界記録を塗り替えた2015年グランプリファイナルでは20.18点の加点(ちなみに4回転トウループの基礎点は10.3点である。つまり加点だけで4回転ジャンプ2本分の基礎点に匹敵する)を獲得している。 フリップは踏み切りがアウトサイドになる癖がありエッジエラーの判定を受けていたが、2011-2012シーズンより矯正に成功した。 スピンの技術も高く、プログラム中のスピンは全て最高評価の「レベル4」が取れるように組まれており、完璧にレベルを満たせば、こちらも高い加点を獲得する。元々のスピンの速さとポジションの美しさに加え、回転しながら指先や腕などを動かすことでオリジナリティーを出し、プログラムの構成難易度を上げる工夫を行っている。特に、柔軟性の高さを生かしたビールマンスピンやドーナツスピンなどを、積極的に演技に取り入れている。レイバックイナバウアー、ハイドロブレーディングも得意で、多くのプログラムに入れている。シットスピンは2017年のオータム・クラシックにおいて史上初となる満点の加点を獲得している。 課題として本人は集中力を挙げており「良いときと悪いときの差が激しい。集中力の弱さはスケート人生の中で永遠の課題です」と述べている。 4回転ジャンプ ISUによる略称: ジャンプ T トウループ S サルコウ Lo ループ F フリップ Lz ルッツ A アクセル 試合では4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、ルッツ)をプログラムに組み込んでいる。 4回転ループは、アイスショーやエキシビションのフィナーレなど(4回転ループ-3回転アクセルを着氷している)で跳んでいたが、2016-2017シーズンより競技に取り入れている。 2016年9月30日にモントリオールで開催された「オータムクラシック」のショートプログラムにおいて、国際スケート連盟(ISU)公式の国際大会において史上初めてクリーンに成功させた(2016年10月2日、ローザンヌにて公式に認定)。 4回転ルッツは公式練習でも着氷していたが「2017年のロステレコム杯」のフリーよりプログラムに組み込み、公式戦初挑戦で成功させた。4回転アクセルは4分の1アンダー(回転不足)で転ぶくらいで、ある程度は回れる段階まできていると発言している。アクセルジャンプについては自身が得意としていることからも思い入れが深く「将来的には必ず4回転アクセルを跳びたい」と語っており、平昌五輪後の挑戦も示唆している。公式練習では4回転フリップにも挑戦しているが、こちらは試合に組み込む意向を示したことはない。 4回転の連続ジャンプにも挑戦しており、「2017年国別対抗戦」のフリーでは、4回転トウループ-1回転ループ-3回転サルコーの3連続ジャンプを初めて成功させた。 コーチと振付師 ブライアン・オーサーと(2015年) 阿部奈々美の指導を離れた2012年よりブライアン・オーサーに師事。トロントの「クリケット・クラブ」(Toronto Cricket Skating and Curling Club)に所属し、オーサーをチームリーダーとする"チーム・ブライアン"による指導を受けている。 協同リーダーはトレイシー・ウィルソン。スピン専門コーチはペイジ・アイストロップ。ショート振付師はジェフリー・バトル、フリー振付師はシェイ=リーン・ボーンである。(※2016-2017シーズン時点)エキシビション振付師はデヴィッド・ウィルソンの他、宮本賢二など。またNHKの「花は咲く~羽生結弦Ver.~」など、日本国内のTVプログラムやショーの振り付けを阿部が担当することもある。 スケート靴の調整は、中学生の頃から仙台市に工房を構える阿部年伸(阿部の夫)が担当している。カナダに練習拠点を移して以降も、小包で送るか帰国時に持ち込んで調整を依頼しており、工房でも羽生専用の研磨機を用意して対応している。 経歴 全ての座標を示した地図 - OSM 全ての座標を示した地図 - Google ジュニア以前 1998年の長野オリンピックにおけるフィギュアスケート競技日本代表のうち、7人中4人(田村岳斗、本田武史、荒川静香、荒井万里絵)が仙台市の東北高等学校に在学中の高校生選手であり、かつ4人とも長久保裕の教え子であった。これを発端に仙台でフィギュアスケートブームが起こる。長久保や4選手が所属するコナミスポーツクラブ泉のリンク(現・アイスリンク仙台、地図)で1999年に佐野稔が開催した子供スケート教室に姉が通い始め、この姉の影響により羽生も4歳でスケートを始めた。同じダイエー系列の新松戸アイスアリーナが2002年1月に閉鎖になると、同アリーナを指導していた都築章一郎が仙台に移り、小学2年から小学6年まで指導を受けることとなる。都築に個人指導を受けるようになったのは小学3年からだが、友達と遊びたい時期に練習ばかりがハードになっていったため、この時はスケートが嫌になり野球をやりたいとも言い出した。しかし「好きで始めたことに屈したくない」と練習を続け、翌2004年10月に初出場した全日本ノービス(Bクラス)で優勝。9歳で初めて金メダルを獲得した。 優勝した直後の2004年12月にホームリンクが経営難で閉鎖。勝山スケーティングクラブ(仙台市、地図)に練習拠点を移したが、このリンクは自宅から遠かったため練習時間が大幅に減り、この時期に伸び悩むこととなる。しかし2006年のトリノオリンピックで荒川静香が日本人として初となる金メダルを獲得。フィギュアスケートが盛り上がった経緯もあり、同年5月23日放送のミヤギテレビ『OH!バンデス』にて、小学6年生(11歳)の「天才スケート少年」として羽生の特集が組まれ、(年齢的に出場可能となるソチオリンピックで)金メダルを目指すと発言。2007年3月、閉鎖されたかつてのホームリンクがアイスリンク仙台として営業を再開すると、羽生も練習拠点を同リンクに戻した。 2007-2008シーズン 2007-2008シーズン、まだノービスの選手(中学1年)ながら全日本ジュニア選手権で3位となる。ノービスの選手が全日本ジュニア選手権の表彰台に上がるのは日本男子史上初。 2008-2009シーズン 2008-2009シーズンからジュニアに上がり、ISUジュニアグランプリ (JGP)に参戦。全日本ジュニア選手権で初優勝を果たし、初出場となった全日本選手権では出場選手中最年少ながら8位に入る。世界ジュニア選手権でも大会最年少ながら12位となった。 2009-2010シーズン 2009-2010シーズン、初戦のJGP トルン杯でJGP初優勝。続くクロアチア杯でも優勝し、JGPファイナルでは史上最年少(14歳)で総合優勝を果たした。全日本ジュニア選手権では2連覇を達成し、全日本選手権ではショートプログラム13位から、フリースケーティングの演技後半に3回転アクセル-3回転トウループ-2回転トウループのコンビネーションジャンプを決めるなどして追い上げ、総合6位となった。世界ジュニア選手権ではフリースケーティングで大幅にパーソナルベストを更新して優勝。日本人男子としては初の中学生で、高橋大輔(2002年)、織田信成(2005年)、小塚崇彦(2006年)に続く、4人目の世界ジュニアチャンピオンになった。2010年4月、東北高校に進学。 2010-2011シーズン 2010-2011シーズン、シニアデビュー戦となったISUグランプリシリーズのNHK杯で、フリースケーティングで自身初となる4回転トウループを成功させ4位に入った。出場3回目の全日本選手権では4位となり、四大陸選手権の代表に選出された。2011年2月に開催された四大陸選手権ではショート、フリー共に自己ベストを更新する演技で、初出場で銀メダルを獲得。男子選手としては四大陸選手権史上最年少のメダリストとなった。 翌3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。地震発生時には仙台市のアイスリンク仙台で競技の練習中であり、スケート靴を履いたまま外へ避難した。羽生本人や家族、阿部コーチやリンクメイトは無事であったが、同リンクは被災して営業休止になり、自宅も大きな被害を受けたため避難所で4日間過ごした。震災で多くの死者・行方不明者が発生し、大勢の避難者が避難所生活をしている中、スケート続けることへの疑問を抱いていたが、自身が在学する東北高校野球部が避難所でボランティアをしながら第83回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ甲子園)に出場し、3月28日の初戦を全力で戦っている姿をテレビで観て、スケートへの意欲を取り戻した。兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の41日前に生まれた羽生は、4月9日に開催された兵庫県スケート連盟主催「東日本大震災チャリティー演技会 ~復興の街、神戸から~」に招待され、東北高校の先輩の田村・本田・荒川らと演技を披露した。4月からは、テクノルアイスパーク新井田(青森県八戸市)や、かつて師事した都築コーチがいる神奈川スケートリンク(神奈川県横浜市)を仮の拠点とし、復興支援目的のアイスショーへ多数出演して各地を転々としながら練習を続けた。7月24日、アイスリンク仙台が営業を再開したため、羽生も拠点を戻した。 2011-2012シーズン 初出場で銅メダルを獲得した2012年世界選手権 2011-2012シーズン、9月にはネーベルホルン杯に出場し、シニアクラスの国際大会では初の優勝を果たす。ISUグランプリシリーズでは中国杯で4位に終わるも、続くロステレコム杯でグランプリシリーズ初優勝を果たし、ISUグランプリファイナル進出を決める(現時点でNHK杯以外の大会では最後の優勝でもある)。初のISUグランプリファイナルでは、総合得点でパーソナルベストを更新するが、1.73点の僅差で表彰台に届かず4位となる。全日本選手権では、ショートプログラムで4位と出遅れたが、フリースケーティングで1位となり総合3位、これにより自身初となる世界選手権代表に選出された。 世界選手権のショートでは7位発進と出遅れる。しかしフリーでは中盤繋ぎの部分で突然転倒するアクシデントを起こしながらも、エレメンツはパーフェクトにまとめ巻き返し2位まで追い上げる。この結果総合で3位に入り、初出場で銅メダルを獲得。特に技術要素点ではパトリック・チャン・高橋大輔らを上回る同大会最高の点数をマークした。17歳3ヶ月でワールドメダリストとなったが、これは日本男子史上における最年少記録となっている。 2012-2013シーズン 2012年の4月にコーチをブライアン・オーサーに変更。夏からはオーサーの指導拠点となる「クリケット・クラブ」(Toronto Cricket Skating and Curling Club、地図)があるカナダ・トロントに渡り練習を開始した。羽生自身はオーサーの師事を決めた理由として、同じくオーサーの指導を受けることで4回転ジャンプの精度が上がったハビエル・フェルナンデスに着目し「自分の最大の武器である4回転が安定すれば、スケーティングや表現力など、他の部分も上達するチャンスが出てくると考えました。」と語っている。 フィンランディア杯ではフリーでトゥループとサルコウの2種類の4回転ジャンプを成功させ優勝。グランプリシリーズでは初戦のスケートアメリカ、地元・宮城県で開催された第2戦のNHK杯と、2戦続けてショートプログラムで歴代最高得点を更新、GPファイナルでは2位となる。全日本選手権では初優勝を果たした。 四大陸選手権では、ショートプログラムでは1位だったものの、フリーでは4回転サルコウが2回転に、3回転ルッツが1回転になるミスがあり3位。総合得点では2位になった。しかし世界選手権では、2月からの体調不良と左膝の故障の影響からSPでは精彩を欠き9位と出遅れた。更にフリーの公式練習で右足首を故障したが、満身創痍で臨んだフリーでは3位となり、総合では日本男子最高の4位に入った(翌2014年2月開催のソチオリンピック男子シングル種目は、高橋大輔の6位との成績で最大の3枠を確保)。左膝の故障の為、2013年世界フィギュアスケート国別対抗戦は辞退した。2013年4月に早稲田大学に進学した。 2013-2014シーズン 2013-2014シーズンを前に、2013年7月1日に全日本空輸 (ANA) と所属契約した。シーズンインするとフィンランディア杯で2年連続の優勝。スケートカナダとエリック・ボンパール杯は共にパトリック・チャンに次ぐ2位。福岡市で開催された2013年GPファイナルではショートプログラムの歴代最高得点を更新、フリーでは自己ベストを大幅に更新し総合1位でGPファイナル初優勝を果たす。続く全日本選手権では2連覇を達成し、オリンピック代表に初選出された。 ソチオリンピック金メダル 2014年2月、ロシアで開催のソチオリンピック本番では、同大会から新種目としてスタートした団体戦でショートプログラム1位となるが、日本代表の最終結果は総合5位に留まった。 男子シングル個人種目では、ショートプログラムの『パリの散歩道』で101.45点をマーク、公式大会世界最高得点かつ、史上初の100点超えを達成し首位に立った。しかしフリースケーティングでは、冒頭の4回転サルコウで転倒、直後の4回転トウループは成功したものの、3回転フリップで再び着氷失敗。演技後半の3回転アクセルからのコンビネーションは2回共成功させたが、3回転ルッツ-1回転ループの直後3回転サルコウが認定されないなど不本意な演技となり、自己ベストには程遠い178.64点にとどまった。フリー演技終了直後のインタビューでは「(体が)全然動かなかった。(本番直前の)6分間練習から焦っていた。はっきりいって自分の演技に満足していない。終わった後は、金メダルは駄目かなと思った」と語っていた。 SPで2位につけていたパトリック・チャン(カナダ)は羽生の直後に滑走。冒頭4回転-3回転トウループのコンビネーションを成功させるも、その後は単独の4回転トウループと3回転アクセルで手を着き、さらに終盤の2回転アクセルでもバランスを崩すなどの着氷ミスが続き、羽生のフリーの得点を上回れず銀メダルに終わった。その後に滑走した2選手もメダル圏内には及ばず、結果羽生はフィギュアスケート男子シングルの種目において、日本人初(アジア人でも初)となる冬季オリンピックでの金メダルを獲得した。 ソチオリンピックで日本男子シングル史上初の金メダル獲得 2014年2月14日時点で羽生は19歳65日という年齢であり、フィギュアスケート男子シングルの金メダリストとしてはディック・バトン(アメリカ合衆国)が1948年のサンモリッツオリンピックで優勝した際の18歳202日に次ぐ史上2番目の年少記録となり、66年ぶり2人目の10代での金メダリストになった。更にオリンピック初出場で金メダルを獲得したのは、ウルリッヒ・サルコウ、イリヤ・クーリックに次いで史上3人目。ソチオリンピックでは日本人唯一の優勝、また平成生まれの日本人として史上初の夏季・冬季を通して五輪の金メダル獲得となり、又さらに日本選手で過去冬季五輪の金メダル獲得は記念すべき10個目となった。 表彰後のインタビューではシカゴ・トリビューンの記者フィリップ・ハーシュから東日本大震災についての質問を受け、「金メダルをとったからといって、復興に直接つながるわけではない。自分には何もできていないんだという無力感がある。でも、金メダリストになれたからこそ、これをスタートとして、復興のためにできることがあるんじゃないかと今は思っています。」と回答し、故郷への感謝を述べた。この質問をしたハーシュは「僕にとってソチ五輪で最も忘れられない瞬間は、誰かが成したことではなく日本の羽生結弦が言ったことだ。」とツイートし、「19歳とは思えない成熟と謙虚さ、細やかな感受性をもって、この勝利について語った。」と羽生を称える記事を書いた。また同席していたニューヨーク・タイムズ の記者ジェレ・ロングマンは「金メダルの獲得こそが、羽生が前進するための出発点となるだろう。」と結ぶ記事で勝利を称えた。 世界選手権初優勝 2014年3月、さいたま市で開催された世界選手権では、ショートの4回転トウループで転倒し3位と出遅れた。しかしフリーで、国際スケート連盟主催の大会で自身初の4回転サルコウジャンプを成功させる。その後の3回転フリップでエッジエラー判定を受けた以外は、ほぼパーフェクトな演技で総合首位に。総合2位の町田樹を合計得点0.33点の僅差でかわし、逆転優勝を果たした。日本男子シングル種目では、2010年世界選手権の高橋大輔以来、4年ぶり2人目の世界チャンピオンとなる。さらに「GPファイナル・冬季オリンピック・世界選手権」の主要3大会を全て制しての3冠達成は、2001-2002年シーズンのアレクセイ・ヤグディン以来、男女シングルを通じて史上2人目の快挙となった。 2014-2015シーズン グランプリファイナル2連覇 オリンピックチャンピオンとして臨んだ2014-2015シーズンだが、度重なるアクシデントの影響により、当初挑戦する予定だったプログラムの難度の変更を余儀なくされた。 怪我を乗り越え2連覇を果たした2014年GPファイナル 初戦となる予定だったフィンランディア杯は腰痛のために欠場。2014年11月、初戦となった上海開催の中国杯ではショートプログラム2位スタート。フリースケーティング前の6分間練習で、中国の閻涵と衝突事故が起きた。日本スケート連盟は国際試合に医師を帯同させていなかったため、現場では米国の医師に応急処置を受け、頭部と顎にテーピングと包帯を施したままの状態で演技に臨んだ。流血事故を押しての出場は、当初脳震盪の可能性が疑われたため「危険だったのではないか」とメディアの賛否が分かれる事態に発展したが、脳震盪は起こしていないと現場の医師の診断を受けており、最後までプログラムを滑りきり銀メダルを獲得した。この演技終了後に顎を7針、頭を3針縫い、表彰式とエキシビションには出演せず翌日に帰国。精密検査の結果、頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫で全治2~3週間と診断を受けた。次戦のNHK杯は開催直前まで出場の可否が検討されていたが、最終的には出場し総合順位は4位となる。この結果、ISUグランプリシリーズポイントランキング6位となり、最下位でグランプリファイナルへと進出した。1番滑走で臨むことになったショートでシーズンベストを記録し首位に立ち、フリーでは2種類の4回転を成功させ自己ベストを更新。日本男子初となる大会2連覇を達成し、事故を乗り越えての勝利を「存分に体を使える幸せを感じた。今スケートができることが一番の幸せ。」と語った。 世界選手権銀メダル シーズンベストを叩きだした2015年世界選手権 続く2014年12月、全日本選手権では3連覇を達成したものの、グランプリシリーズ時から断続的に続いていた腹痛の精密検査のため、エキシビションを欠場し緊急入院。「尿膜管遺残症」との診断結果により翌12月30日に手術を受けた。3連覇を達成した直後に、NHK杯で見えた壁を越えて見えたものはと問われ「壁です。壁の先には壁しかないのかな、と。人間というのはそういうものだと思うし、課題ができたら、人間は欲深いものだからそれを越えようとします。たぶん、僕は人一倍欲張りなんだと思うのと同時に、それを達成するためにサポートしてくれる環境がある。幸せ者だなと思います」と答えた。。 手術後は2週間の入院および1か月の安静治療が必要とされたが、退院後に練習を再開。しかし手術で腹部を4cmほど切り、腹筋の感覚に違和が生じたことが一因で練習時に右足首を捻挫。再び2週間の休養を要し、3月開催の世界選手権への出場は直前まで危ぶまれた。しかし3月上旬から出場する意向での国内調整を進め、全日本選手権以来の復帰戦に挑むこととなった。 2015年3月、上述の衝突事故が起きた上海の会場で開催された世界選手権では、ショートプログラムで4回転が乱れたものの今季自己ベストをマークし首位に立った。術後の回復をアピールしたかに見えたが、フリーの4回転をどちらも失敗。その後は落ち着いてジャンプを決め巻き返したものの、パーソナルベストには程遠いスコアに留まった。結果は、同門のハビエル・フェルナンデスに2.82点及ばず銀メダルとなり、日本人選手初となる世界選手権連覇はならなかった。連覇を逃した心境を「悔しさが9割だが、また追いかける事が出来る立場になった。悔しさをバネに進んでいける。」と語り、復帰戦を終えた。 捻挫のほか手術跡が炎症を起こすなどのコンディション不全から、続く4月開催の国別対抗戦への出場の可否は世界選手権後に協議されたが、自身初となる出場が決定。ショートプログラムで96.27点と今季自己ベストを更新し首位に立ち、翌フリープログラムも冒頭の4回転サルコウを決めたほか、ミスを最小限にとどめ首位に立った。フリーの演技後に氷上で「ありがとう」と感謝の言葉を述べ、今季最後の試合を終えた。日本は銅メダルを獲得。エキシビジョンでは『パリの散歩道』を同季唯一のノーミスで披露し、参考扱いながらも4回転ループ+3回転アクセルのシークエンスジャンプを成功させた。来季に向けては「また一つ一つ課題をクリアしていきたい」と展望を語り、シーズンを締めくくった。 2015-2016シーズン 世界記録更新とGPファイナル3連覇 2015年GPファイナルでは、世界記録を再び塗り替え、男子史上初の3連覇を達成した(フリー演技『SEIMEI』)。 映画『陰陽師』のサウンドトラックを用いた新たなフリースケーティングを『SEIMEI』と自ら命名。「安倍晴明」の狩衣をイメージした衣装で、シェイ=リーン・ボーン振付による和の表現に挑んだ。 初戦のオータムクラシックで優勝。続くスケートカナダのショートプログラムでは、演技後半のジャンプがルール上カウントされず0点となり73.25点の6位発進と出遅れたが、フリーで自身初となる4回転3本を着氷させ巻き返し2位となる。 続くNHK杯では「挑戦という意味を込めた」として、ショートに4回転サルコウと4回転トウループ−3回転コンビネーションの4回転2本を組み込む、自身最高難度の構成に急遽変更。ノーミスの演技で、ソチオリンピックで自身が記録した101.45点の世界最高得点を更新する106.33点をマークした。「絶対王者になると言い聞かせることで自分にプレッシャーをかけた」として臨んだ翌日のフリーでは、演技後半の4回転−3回転コンビネーションを含む計3本の4回転のほか全てのジャンプを成功。技術点は出来栄え評価で23.08点もの加点を獲得し、演技点の「音楽の解釈(Interpretation)」の項目は、ジャッジ9人中6人が10点満点をつける9.89点という圧倒的な演技で安倍晴明を演じきり、史上初の200点台となる216.07点を記録した。トータルスコアでも史上初の300点台となる322.40点を記録し、パトリック・チャンが保持していた295.27点の世界歴代最高得点を大幅に塗り替える前人未到のスコアで優勝を果たした。この大会で羽生はショート、フリー、トータルの全スコアで世界記録を更新。ISUジャッジングシステムにおいて、史上初めてショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルスコアで300点超えを達成した男子選手となった。 さらに2週間後のバルセロナで開催されたグランプリファイナルのショートプログラムにおいて、NHK杯を超える演技を披露。4回転サルコウと、4回転トウループ−3回転トウループの連続ジャンプは、9人中8人のジャッジがGOE(出来栄え評価)加点で満点の3点を付け、PCS(プログラム構成点)は満点の50点に肉薄する49.14点をマーク。110.95点を叩き出し、わずか2週間で再び世界記録を塗り替えた。 一日置いたフリーでもノーミスの演技を披露。4回転サルコウ、4回転トウループともにGOE満点を獲得し、技術点は120.92点に到達。構成点では9名のジャッジが10点満点をつけた項目が23にも及び、NHK杯を超える219.48点を記録。トータルで330.43点というスコアを叩き出し、再び全ての世界記録を更新した。プログラム構成上の上限の点数に対する得点は実に97%を超えており、理論上の「満点」まであと9点に迫るというほぼ完璧な演技で、男子選手としてISUグランプリファイナル史上初となる3連覇を成し遂げた。歴史的な記録更新に、会場のインタビューで自身の演技を見た子供へのコメントを求められ「どうかスケートを、練習を、夢をあきらめないで」と語った。 続く全日本選手権ではさらなる記録更新に期待がかけられたが、フリーの演技後半の2度のジャンプの転倒が響き183.73点という得点に。トータルは286.36点にとどまった。2位の宇野昌磨に20点近い大差をつけ、男子史上29年ぶりとなる大会4連覇を果たしたものの「ひどい演技をしてしまった。自分の中では勝ったとは思っていない」と悔しさをあらわに、2015年を締めくくる試合を終えた。 世界選手権銀メダル 2016年3月にボストンで開催された世界選手権では、精神状態が乱れていたものの、ショートでは自己ベストに肉薄する110.56点を記録。演技後に「よっしゃー!見たか!」と雄叫びを上げたが、これは「皆と、一つの答えにたどり着けた自分の感情に対して」発した叫びであると試合後に述べている。同時に、冷静さを欠いた自身を「怒ってしまった自分がダメ」と分析。一日あけて臨んだフリーでは「さらに完成度を高めるため」として、後半の4回転トウループを4回転サルコウに変更(実際には左足の靱帯損傷の悪化により変更となった)、しかしここで転倒するなどジャンプの精彩を欠いた演技で、自己ベストには程遠い184.61点にとどまった。トータルスコアは295.17点という結果となり、ショートのリードで逃げ切ることはできず、前回大会と同じく同門のハビエル・フェルナンデスに逆転され、2年連続の銀メダルとなった。期待されながらも王者奪還を逃した敗因を「良い演技をしたい、と欲張った結果が裏目に出た空回りであり自分の過ち」と分析。演技後は「ここで金メダルを取れないようでは自分はまだまだ」と述べ、去年と同様に悔いの残る世界選手権を終えた。 大会終了後、左足甲の靱帯損傷の治療のため、帰国はせず練習拠点のトロントに戻ると発表。後日正式に「左足リスフラン関節靭帯損傷」により全治2ヶ月との診断を受け、アイスショーへの出演を全て取りやめ、治療とリハビリに専念することとなった。 2016-2017シーズン グランプリファイナル4連覇 怪我のリハビリを経て、新たなプログラムに「観客とのコネクト」をテーマにプリンスの『Let's Go Crazy』(ショート)と、『Hope & Legacy』と名付けた久石譲の楽曲(フリー)を選択。4回転ループを含む、6本の4回転ジャンプを組み込む高難度プログラムに挑む。 初戦の「オータムクラシック」で、ISU公認大会史上初となる4回転ループを2度成功させる快挙で優勝。しかし「ぜんぜん体が動かなかった」と苦笑するほど全体的には精彩を欠いた演技で、自己ベストから70点近く低い260.57点にとどまった。不本意な結果に「次の試合ではノーミスで。そのくらい練習していきます。そうじゃないと、羽生結弦じゃないです」と雪辱を誓った。しかしグランプリシリーズ初戦となる、続くスケートカナダのショートで「慎重になりすぎた」と4回転を失敗し4位発進と出遅れる。フリーは1位で追い上げるも、トータルスコアでパトリック・チャンに僅かに届かず、同大会2年連続で2位となった。ショートの出遅れが響き今回も263.06点というスコアにとどまったが、初戦の体力切れを改善し演技後半のジャンプを安定して決めることができたことから「悔しさ9割、達成感1割」と総括した。 続くグランプリシリーズ2戦目のNHK杯では、ショート冒頭の4回転ループの着氷のみ乱れたが、演技後半のトリプルアクセルがGOE満点評価を受けるなど圧倒的な演技で103.89点をマークし首位に。フリーでは4回転サルコウ-3回転トウループのコンビネーションの4回転サルコウで転倒があったものの、4回転ループ、4回転サルコウ、4回転トウループと3本の4回転ジャンプを成功させる安定した演技で197.58点をマーク。今季世界最高得点となる総合301.47点で優勝し、グランプリファイナルへの進出を決めた。今回もノーミスの演技は達成できなかったことから、ショート・フリーともに演技後に「もうちょっと」と、指で自身の演技の完成度を悔しがる仕草を何度も見せていたが、フリーについては「冷静に考えたら全然もうちょっとじゃなかった。かなり頑張ってきます」とさらなる向上を誓い、「悔しさ4割、ホッとした4割、楽しかった2割」と大会を総括した。 12月8日よりマルセイユで開催のグランプリファイナルに、史上初となる4連覇をかけ出場。ショート冒頭の4回転ループの着氷を何とか堪え、全てのジャンプを成功。スピン、ステップの全てで最高評価のレベル4を獲得した。ステップはジャッジ9人中8人がGOE満点のプラス3をつけ、上限となる2.1点の加点を得るという圧倒的な演技で、シーズンベストを更新する106.53点をマーク。首位発進で臨んだフリーだったが、冒頭の4回転ループと4回転サルコーは成功するも、演技後半の4回転サルコーで転倒するなどミスが相次ぎ失速。得点を伸ばすことができず、フリーは全体3位となる187.37点にとどまった。しかしながらショートでの大幅なリードに助けられ、2位まで追い上げたネイサン・チェンに10点以上差を付ける合計293.90点で大会を制し、男女を通じてグランプリファイナル史上初となる4連覇を達成した。また大会4度の優勝は、男子では羽生が憧れるエフゲニー・プルシェンコと並ぶ記録となる。この結果を喜ぶ一方、ノーミスの演技を達成できなかった悔いの残るシーズン前半戦を「めちゃくちゃ悔しい。反省点だらけ」と総括。シーズン後半に向け改めて、4回転ジャンプ4本を組み込むフリー構成の完成を目指す。 次戦は5連覇をかけた全日本選手権となる予定だったが、帰国後にインフルエンザを発症し咽頭炎を併発する。大会前日の段階でも発熱が続いており、さらに1週間の安静加療が必要と診断されたことから、正式に全日本選手権欠場を発表した。不在に終わった全日本だが、上述のグランプリファイナル優勝および、過去に出場した世界選手権における実績などから選考基準を満たしており、2017年にヘルシンキで開催される世界選手権の代表に選出された。 世界選手権2度目の優勝 2度目の優勝を果たした2017年世界選手権 2017年2月、復帰戦となる四大陸選手権に出場。ショートは冒頭4回転ループをほぼ完璧に決めるも、続く連続ジャンプの4回転サルコウが2回転となるミス。トリプルアクセルで満点の加点を得たものの、97.04点の3位発進と出遅れた。逆転をかけたフリーは演技後半でまた4回転サルコウが2回転となるミスが出たが、終盤のコンビネーションを急遽4回転トウループ+2回転トウループに変更する圧巻のリカバリーを見せ、自身初となる4本の4回転に成功。今季最高得点となる206.67点を叩き出しフリー1位となったが、合計303.71点はショート1位のネイサン・チェンに僅かに届かず2位に終わった。今回も四大陸選手権の優勝はならず、同大会で獲得した銀メダルは3個目となったが「優勝したかったが、今までで一番楽しかった銀メダル」とし、「自分の限界に挑戦している感覚が非常に好き。この時代に生まれてよかった」と、ライバルとハイレベルな戦いに挑む喜びを述べた。 3月にヘルシンキで開催された世界選手権に出場。ショートでは冒頭の4回転ループを自身最高となる2.43点の加点を得る出来栄えで完璧に決めるも、続く連続ジャンプの4回転サルコウの着氷が乱れ左膝をつくミス。その体勢から急遽両手を上げての2回転トウループを付けたが、これはコンビネーションとは認定されず大幅に得点を失う。さらに、名前を呼ばれてから30秒以内にスタート位置につけず「スタート遅れ」の規定違反により1点の減点を受け98.39点という厳しい得点に。109.05点で自己ベストを更新した首位のハビエル・フェルナンデスとは10.66点差の5位発進と大幅に出遅れる 。しかし最終グループ1番滑走で臨んだフリーでは、鬼門となっていた演技後半の4回転サルコウ+3回転トウループの連続ジャンプを今季初めて完璧に成功。4回転4本に加え全てのジャンプを加点付きで成功させるという圧巻のノーミス演技を成し遂げ、自身が持つ世界最高得点を更新する223.20点を叩き出した。トータルスコアはシーズンベストとなる321.59点で、4位までが300点を超える空前の激戦を制し、史上初となるショート5位からの逆転優勝を飾った。世界選手権の優勝は2度目となり、3年ぶりに世界王者の座を奪還。世界記録を塗り替えての劇的な逆転優勝を、ニューヨークタイムズは「目もくらむような眩惑的なフリースケート」の見出しで称え、スペインのエル・パイス紙は「キングが王座に帰還した」と報じた。フリーでの世界記録更新については「一番とらわれていたのは過去の自分の数字。0.1点でもいいから超えてくれと怖れながらやっていたが殻を破れた」と、限界を設けず練習を続けたことへの収穫を述べた。 シーズン最終戦として4月下旬に世界国別対抗戦に出場。ノーミスを目標に掲げていたショートで4回転が決まらず83.51点の7位に沈んだ悔いから「こんなに悔しいならもう1回跳べばいい」と、4回転ジャンプを5本組み込む構成でフリーに臨んだ。5本のうち前半の4回転サルコーが1回転となるミスが出るも、演技後半で史上初となる3本の4回転ジャンプを成功をさせ(4回転サルコー-3回転トウループ、4回転トウループ、4回転トウループ-1ループ-3サルコー)200.49点をマークし1位に。日本はポイント合計で総合1位となり3大会ぶりに優勝を飾った。 ハイレベルな試合が続いた五輪プレシーズンを「だからこそ練習が楽しいしモチベーションも高くなる。今スケートが楽しいです」と総括し「自分がしたいスケートをしっかりやって、また一歩ずつ進んでいければ」と来季への展望を述べた。 2017-2018シーズン ショートに『バラード第1番ト短調』、フリーは2015-2016シーズン時点で「五輪シーズンで使うと決めていた」という『SEIMEI』と、自身が世界最高得点を更新したプログラムの再演を選択。フリーは4回転5本を組み込むなど構成の難度をさらに上げ、オリンピックシーズンに臨む。 9月にモントリオールで開催されたオータム・クラシックに出場。右膝に痛みがあり4回転ループは回避したが、ショート冒頭の4回転サルコウおよび後半のトリプルアクセルでGOE満点の評価を獲得するなど、技術点合計が歴代最高の64.17点に到達するノーミスの完璧な演技を披露。自身が2015年より保持している最高得点を塗り替える112.72点の世界新を記録し首位発進となった。しかし翌フリーは得意のトリプルアクセルで転倒するなど精彩を欠いた演技で失速。自己ベストから実に67点ものマイナスとなる155.52点にとどまり、合計でハビエル・フェルナンデスに逆転され2位となった。この落差の激しさは「集中力の弱さ」にあり永遠の課題としつつも、初戦で2位に終わった悔しさを「大きな収穫」と受け止めた。 10月にグランプリシリーズ初戦のロステレコム杯に出場。ショートはジャンプのミスが響き2位発進に。フリーでは自身初挑戦となる4回転ルッツを成功させ195.92点の1位まで追い上げるも、合計290.77点はネイサン・チェンに3点届かず2位に。6年連続でグランプリシリーズ初戦の優勝を逃した。 次戦は11月のNHK杯を予定していたが、9日の大阪市中央体育館での公式練習で転倒した際に負傷。翌日午後に日本スケート連盟が「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」との診断結果を発表し、正式に欠場が決まった。この時点でグランプリファイナル出場を逃すこととなり、史上初となる5連覇の可能性は消滅した。 トロントに戻り、12月の全日本選手権への出場を目指して治療に専念したが、骨と腱にも炎症があるなど回復が遅れ、練習を再開することができず断念。18日に日本スケート連盟が正式に欠場を発表した。引き続きリハビリを優先し、全日本選手権終了時点の段階で、ジャンプ抜きの氷上練習を再開した状態にあると発表。逆算して回復が間に合う見込みであること、現世界ランク1位であり、ISU公認のシーズンベストスコアが宇野昌磨に次ぐ2番目であるなど、規定に沿って正式に平昌オリンピック代表に選出された。1月の四大陸選手権も回復優先のため回避し、2月9日に開幕した平昌オリンピック団体戦への出場も「完全回復にあと1週間必要」とのブライアン・オーサーの判断により回避。11日に現地入りし、約3ヶ月ぶりとなる復帰戦として、直接個人戦に臨んだ。16日のショートで、4回転ループは回避するも、ブランクの不安を払拭する圧巻の演技を披露。演技後半のトリプルアクセルは、審査員全員からGOE満点の評価を得るなど全てのジャンプを完璧に決め、自己ベストに肉薄する111.68点をマーク。首位発進でフリーに臨む。 主な戦績 International Skating Union.svgマークが付いている大会はISU公認の国際大会。 大会/年 06-07 07-08 08-09 09-10 10-11 11-12 12-13 13-14 14-15 15-16 16-17 17-18 International Skating Union.svg 冬季オリンピック 1 International Skating Union.svg 世界選手権 3 4 1 2 2 1 International Skating Union.svg 四大陸選手権 2 2 2 International Skating Union.svg 世界国別対抗戦 3 1 全日本選手権 8 6 4 3 1 1 1 1 欠場 欠場 International Skating Union.svg GPファイナル 4 2 1 1 1 1 International Skating Union.svg GPNHK杯 4 1 4 1 1 欠場 International Skating Union.svg GPスケートカナダ 2 2 2 International Skating Union.svg GP中国杯 4 2 International Skating Union.svg GPエリック杯 2 International Skating Union.svg GPスケートアメリカ 2 International Skating Union.svg GPロシア杯 7 1 2 CSオータムクラシック 1 1 2 フィンランディア杯 1 1 ネーベルホルン杯 1 International Skating Union.svg 世界Jr.選手権 12 1 全日本Jr.選手権 7 3 1 1 International Skating Union.svg JGPファイナル 1 International Skating Union.svg JGPクロアチア杯 1 International Skating Union.svg JGPトルン杯 1 International Skating Union.svg JGPメラーノ杯 5 スケートコペンハーゲン 1 N N = ノービスクラス 詳細 赤い数字はISU公認国際大会での当時の世界最高得点(国内大会は含まない)。 2017-2018 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2018年2月16日-17日 平昌オリンピック(平昌) 1 111.68 - 2017年12月20日-24日 第86回全日本フィギュアスケート選手権(東京) 欠場 2017年11月10日-12日 ISUグランプリシリーズNHK杯(大阪) 欠場 2017年10月20日-22日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯(モスクワ) 2 94.85 1 195.92 2 290.77 2017年9月20日-23日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシック(ピエールフォン) 1 112.72 5 155.52 2 268.24 2017年世界フィギュアスケート選手権金メダル 2017年四大陸フィギュアスケート選手権銀メダル 2016/2017 ISUグランプリファイナル金メダル 2016-2017 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2017年4月20日-23日 2017年世界フィギュアスケート国別対抗戦(東京) 7 83.51 1 200.49 1 団体 (284.00) 2017年3月27日-4月2日 2017年世界フィギュアスケート選手権(ヘルシンキ) 5 98.39 1 223.20 1 321.59 2017年2月14日-19日 2017年四大陸フィギュアスケート選手権(江陵) 3 97.04 1 206.67 2 303.71 2016年12月22日-25日 第85回全日本フィギュアスケート選手権(門真) 欠場 2016年12月8日-11日 2016/2017 ISUグランプリファイナル(マルセイユ) 1 106.53 3 187.37 1 293.90 2016年11月25日-27日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(札幌) 1 103.89 1 197.58 1 301.47 2016年10月28日-30日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(ミシサガ) 4 79.65 1 183.41 2 263.06 2016年9月29日-10月1日 ISUチャレンジャーシリーズ オータムクラシック(ピエールフォン) 1 88.30 1 172.27 1 260.57 2016年世界フィギュアスケート選手権銀メダル 2015/2016 ISUグランプリファイナル金メダル 2015-2016 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2016年3月26日-4月3日 2016年世界フィギュアスケート選手権(ボストン) 1 110.56 2 184.64 2 295.17 2015年12月24日-27日 第84回全日本フィギュアスケート選手権(札幌) 1 102.63 1 183.73 1 286.36 2015年12月9日-13日 2015/2016 ISUグランプリファイナル(バルセロナ) 1 110.95 1 219.48 1 330.43 2015年11月27日-29日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(長野) 1 106.33 1 216.07 1 322.40 2015年10月30日-11月1日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(レスブリッジ) 6 73.25 2 186.29 2 259.54 2015年10月12日-15日 2015年スケートカナダオータムクラシック(バリー) 1 93.14 1 184.05 1 277.19 2015年世界フィギュアスケート選手権銀メダル 2014-2015 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2015年4月16日-19日 2015年世界フィギュアスケート国別対抗戦(東京) 1 96.27 1 192.31 3 団体 2015年3月23日-29日 2015年世界フィギュアスケート選手権(上海) 1 95.20 3 175.88 2 271.08 2014年12月25日-28日 第83回全日本フィギュアスケート選手権(長野) 1 94.36 1 192.50 1 286.86 2014年12月11日-14日 2014/2015 ISUグランプリファイナル(バルセロナ) 1 94.08 1 194.08 1 288.16 2014年11月28日-30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(大阪) 5 78.01 3 151.79 4 229.80 2014年11月7日-9日 ISUグランプリシリーズ 中国杯(上海) 2 82.95 2 154.60 2 237.55 2014ソチオリンピック金メダル 2014年世界フィギュアスケート選手権金メダル 2013/2014 ISUグランプリファイナル金メダル 2013-2014 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2014年3月24日-30日 2014年世界フィギュアスケート選手権(さいたま) 3 91.24 1 191.35 1 282.59 2014年2月6日-22日 ソチオリンピック(ソチ) 1 101.45 1 178.64 1 280.09 2014年2月6日-22日 ソチオリンピック 団体戦(ソチ) 1 97.98 - 5 団体 2013年12月20日-23日 第82回全日本フィギュアスケート選手権(さいたま) 1 103.10 1 194.70 1 297.80 2013年12月5日-8日 2013/2014 ISUグランプリファイナル(福岡) 1 99.84 1 193.41 1 293.25 2013年11月15日-17日 ISUグランプリシリーズ エリックボンパール杯(パリ) 2 95.37 2 168.22 2 263.59 2013年10月25日-27日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(セントジョン) 3 80.40 2 154.40 2 234.80 2013年10月4日-6日 2013年フィンランディア杯(エスポー) 1 84.66 1 180.93 1 265.59 2012年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会金メダル 2012-2013 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2013年3月10日-17日 2013年世界フィギュアスケート選手権(ロンドン) 9 75.94 3 169.05 4 244.99 2013年2月6日-11日 2013年四大陸フィギュアスケート選手権(大阪) 1 87.65 3 158.73 2 246.38 2012年12月20日-24日 第81回全日本フィギュアスケート選手権(札幌) 1 97.68 2 187.55 1 285.23 2012年12月6日-9日 2012/2013 ISUグランプリファイナル(ソチ) 3 87.17 2 177.12 2 264.29 2012年11月23日-25日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(利府) 1 95.32 1 165.71 1 261.03 2012年10月19日-21日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ケント) 1 95.07 3 148.67 2 243.74 2012年10月4日-7日 2012年フィンランディア杯(エスポー) 2 75.57 1 172.56 1 248.13 2012年世界フィギュアスケート選手権銅メダル 2011-2012 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2012年3月26日-4月1日 2012年世界フィギュアスケート選手権(ニース) 7 77.07 2 173.99 3 251.06 2011年12月22日-25日 第80回全日本フィギュアスケート選手権(門真) 4 74.32 1 167.59 3 241.91 2011年12月8日-11日 2011/2012 ISUグランプリファイナル(ケベック・シティー) 4 79.33 3 166.49 4 245.82 2011年11月25日-27日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯(モスクワ) 2 82.78 2 158.88 1 241.66 2011年11月4日-6日 ISUグランプリシリーズ 中国杯(上海) 2 81.37 4 145.16 4 226.53 2011年9月21日-24日 2011年ネーベルホルン杯(オーベルストドルフ) 1 75.26 1 151.00 1 226.26 2011年四大陸フィギュアスケート選手権銀メダル 16歳で銀メダルを獲得した 2011年四大陸選手権 2010-2011 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2011年2月15日-20日 2011年四大陸フィギュアスケート選手権(台北) 3 76.43 3 151.58 2 228.01 2010年12月24日-27日 第79回全日本フィギュアスケート選手権(長野) 2 78.94 4 141.12 4 220.06 2010年11月19日-21日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯(モスクワ) 6 70.24 6 132.42 7 202.66 2010年10月22日-24日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(名古屋) 5 69.31 4 138.41 4 207.72 2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝 14歳で優勝した2009年JGPファイナル 2009/2010 ISUグランプリファイナル金メダル 2009-2010 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2010年3月8日-14日 2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ハーグ) 3 68.75 1 147.35 1 216.10 2009年12月25日-27日 第78回全日本フィギュアスケート選手権(大阪) 13 57.99 5 137.23 6 195.22 2009年12月3日-6日 2009/2010 ISUジュニアグランプリファイナル(東京) 3 69.85 1 136.92 1 206.77 2009年11月21日-23日 第78回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(横浜) 1 76.00 2 118.15 1 194.15 2009年10月7日-10日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯(ザグレブ) 1 70.78 1 130.37 1 201.15 2009年9月9日-13日 ISUジュニアグランプリ トルン杯(トルン) 1 66.77 1 131.88 1 198.65 2008-2009 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2009年2月23日-3月1日 2009年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) 11 58.18 13 103.59 12 161.77 2008年12月25日-27日 第77回全日本フィギュアスケート選手権(長野) 8 64.50 5 117.15 8 181.65 2008年11月21日-23日 第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) 4 57.25 1 124.92 1 182.17 2008年9月3日-7日 ISUジュニアグランプリ メラーノ杯(メラーノ) 6 51.06 4 95.62 5 146.68 2007-2008 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2007年11月24日-25日 第76回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(仙台) 7 49.55 1 111.47 3 161.02 2006-2007 シーズン 開催日 大会名 SP FS 結果 2006年11月25日-26日 第75回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(広島) 18 38.80 4 90.16 7 128.96 プログラム使用曲 太字は羽生自身が付けたタイトルである。 シーズン SP FS EX 2017-2018 バラード第1番ト短調 作曲:フレデリック・ショパン 振付:ジェフリー・バトル SEIMEI 映画『陰陽師』サウンドトラックより 作曲:梅林茂 振付:シェイ=リーン・ボーン 星降る夜 Notte Stellata (The Swan) ボーカル:イル・ヴォーロ 作曲:カミーユ・サン=サーンス 振付:デヴィッド・ウィルソン 2016-2017 Let's Go Crazy 作曲:プリンス 振付:ジェフリー・バトル Hope & Legacy View of Silence Asian Dream Song 作曲:久石譲 振付:シェイ=リーン・ボーン 星降る夜 Notte Stellata (The Swan) ボーカル:イル・ヴォーロ 作曲:カミーユ・サン=サーンス 振付:デヴィッド・ウィルソン 2015-2016 バラード第1番ト短調 作曲:フレデリック・ショパン 振付:ジェフリー・バトル SEIMEI 映画『陰陽師』サウンドトラックより 作曲:梅林茂 振付:シェイ=リーン・ボーン 天と地のレクイエム 東日本大震災鎮魂歌「3・11」 作曲:松尾泰伸 振付:宮本賢二 2014-2015 映画『オペラ座の怪人』より 作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー 振付:シェイ=リーン・ボーン 花は咲く ボーカル:指田郁也 振付:阿部奈々美 The Final Time Traveler ボーカル:サラ・オレイン 振付:宮本賢二 パリの散歩道 曲:ゲイリー・ムーア 振付:ジェフリー・バトル 2013-2014 パリの散歩道 曲:ゲイリー・ムーア 振付:ジェフリー・バトル 映画『ロミオとジュリエット』より 作曲:ニーノ・ロータ 振付:デヴィッド・ウィルソン 練習曲第12番 嬰ニ短調「悲愴」 作曲:アレクサンドル・スクリャービン 編曲:トルガ・カシフ 演奏:マキシム 振付:阿部奈々美 ノートルダム・ド・パリ 作曲:リカルド・コッチアンテ 振付:デヴィッド・ウィルソン Story ボーカル:AI 振付:宮本賢二 ホワイト・レジェンド バレエ音楽『白鳥の湖』より 作曲:ピョートル・チャイコフスキー 編曲・演奏:川井郁子 振付:阿部奈々美 映画『ロミオ+ジュリエット』より 映画『プランケット&マクレーン』より 作曲:クレイグ・アームストロング 振付:阿部奈々美 振付:ナタリア・ベステミアノワ 振付:イゴール・ボブリン 花になれ 曲:指田郁也 振付:宮本賢二 2012-2013 ノートルダム・ド・パリ 作曲:リカルド・コッチアンテ 振付:デヴィッド・ウィルソン 花になれ 曲:指田郁也 振付:宮本賢二 ハロー・アイ・ラヴ・ユー 曲:ドアーズ 振付:カート・ブラウニング 2011-2012 練習曲第12番 嬰ニ短調「悲愴」 作曲:アレクサンドル・スクリャービン 編曲:トルガ・カシフ 演奏:マキシム 振付:阿部奈々美 振付:ナタリア・ベステミアノワ 振付:イゴール・ボブリン 映画『ロミオ+ジュリエット』より 映画『プランケット&マクレーン』より 作曲:クレイグ・アームストロング 振付:阿部奈々美 振付:ナタリア・ベステミアノワ 振付:イゴール・ボブリン ホワイト・レジェンド バレエ音楽『白鳥の湖』より 作曲:ピョートル・チャイコフスキー 編曲・演奏:川井郁子 振付:阿部奈々美 サムバディ・トゥ・ラヴ 曲:ジャスティン・ビーバー 振付:阿部奈々美 2010-2011 ホワイト・レジェンド バレエ音楽『白鳥の湖』より 作曲:ピョートル・チャイコフスキー 編曲・演奏:川井郁子 振付:阿部奈々美 ツィゴイネルワイゼン 作曲:パブロ・デ・サラサーテ 振付:阿部奈々美 ヴァーティゴ 曲:U2 振付:阿部奈々美 2009-2010 ザ・ベイト ベア・アイランド 映画『ミッション:インポッシブル2』より 作曲:ハンス・ジマー 振付:阿部奈々美 パガニーニの主題による狂詩曲 作曲:セルゲイ・ラフマニノフ 振付:阿部奈々美 CHANGE ボーカル・演奏:MONKEY MAJIK+吉田兄弟 振付:阿部奈々美 2008-2009 ボレロ 映画『ムーラン・ルージュ』より 作曲:スティーブ・シャープルズ 振付:阿部奈々美 2007-2008 シング・シング・シング 作曲:ルイ・プリマ 振付:阿部奈々美 火の鳥 作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー 振付:阿部奈々美 「シング・シング・シング」 振付:阿部奈々美 2006-2007 「アマゾニック」 「死の舞踏」 振付:関徳武 「サマーストーム」 振付:関徳武 - 2005-2006 - 「ロシアより愛を込めて」 振付:都築章一郎 - 2004-2005 「スパルタカス」 振付:都築章一郎 「ロシアより愛を込めて」 振付:都築章一郎 - 世界最高得点の更新記録 自らの世界記録を更新した2015年グランプリファイナルのショートプログラム『バラード第1番ト短調』 男子シングル競技における世界記録は12回にわたり塗り替えている。 トータルスコア 日付 得点 大会 備考 2015年12月12日 330.43 2015/2016 ISUグランプリファイナル 現在のワールドレコード 史上初の330点超え 2015年11月28日 322.40 2015年NHK杯 史上初の300点超えを達成 ショートプログラム 日付 得点 大会 備考 2017年9月22日 112.72 2017年オータムクラシック 現在のワールドレコード 2015年12月10日 110.95 2015/2016 ISUグランプリファイナル 史上初の110点超え 2015年11月27日 106.33 2015年NHK杯 2014年2月13日 101.45 2014年ソチオリンピック 史上初の100点超えを達成 2013年12月5日 99.84 2013/2014 ISUグランプリファイナル 2012年11月23日 95.32 2012年NHK杯 2012年10月19日 95.07 2012年スケートアメリカ フリースケーティング 日付 得点 大会 備考 2017年4月1日 223.20 2017年世界選手権 現在のワールドレコード 史上初の220点超え 2015年12月12日 219.48 2015/2016 ISUグランプリファイナル 2015年11月28日 216.07 2015年NHK杯 史上初の200点超えを達成 受賞・栄誉等 日本政府 紫綬褒章(2014年) 日本オリンピック委員会 JOCスポーツ賞 新人賞(2009年)、最優秀賞(2013年)、特別功労賞(2015年) 日本スケート連盟 JOC杯(最優秀選手賞)(2014年、2015年、2016年) マスコミ 東京運動記者クラブ:特別賞(2012年)、スケーター・オブ・ザ・イヤー(2014年、2015年) 東北運動記者会:スポーツ大賞(2011年、2013年、2014年、2015年) 朝日新聞社:「朝日スポーツ賞」(2014年) 読売新聞社:第64回「日本スポーツ賞」グランプリ(2014年) 毎日新聞社:第22回「毎日スポーツ人賞」グランプリ(2014年) Sports Graphic Number:第33回「ナンバーMVP賞」(2014年) テレビ朝日:第49回、第50回、第51回、第52回「ビッグスポーツ賞」(2014年、2015年、2016年、2017年) 河北新報社:第64回「河北文化賞」(2014年) 中日新聞社:第29回「中日体育賞」(2015年) 一般財団法人 上月財団:「上月スポーツ賞」大賞(2014年) 自治体 宮城県「県民栄誉賞」(2014年) 宮城県議会「議長特別表彰」(2014年) 仙台市「賛辞の楯」(2014年) 仙台市「スポーツ大賞」(2009年、2011年、2012年、2013年) 仙台市「フィギュアスケートモニュメント」(2017年) 世界記録 ギネスワールドレコーズ社:フィギュアスケート男子シングル競技 歴代最高得点(2014年) 「ソチオリンピック」ショートプログラム(101.45点) ギネスワールドレコーズ社:フィギュアスケート男子シングル競技 歴代最高得点(2016年) 「2015/2016 ISUグランプリファイナル」ショートプログラム(110.95点)、フリースケーティング(219.48点)、トータルスコア(330.43点) 国際スケート連盟:「4回転ループ」をISU公認国際大会において史上初めて成功 「2016年オータムクラシック」ショートプログラム メディア出演 CM・広告・アンバサダー等 P&G冬季オリンピック大会応援キャンペーン「ママの公式スポンサー」日本代表アンバサダー ソチ2014冬季オリンピック(2013年12月 - 、高橋大輔と共演) 平昌2018冬季オリンピック(2017年3月16日- ) 『お母さん、ありがとう。』羽生選手篇(2017年11月17日 - ) 全日本空輸「ANA応援CMソチオリンピック日本代表編」(2014年2月8日 - 2014年2月23日) NTTドコモ「新料金プラン」シリーズ(2014年6月 - ) ロッテ「ガーナミルクチョコレート」 『羽生選手のキモチ』篇(2014年9月2日 - ) 『2人の羽生結弦』篇(2015年9月8日 - ) 『真っ赤って、ときめき。』篇(2016年10月22日 - ) ロッテ「キシリトールホワイト」 『ホワイトが出た』篇(2014年10月 - ) 『ホワイトしてる』篇(2015年10月20日 - ) 『ブレイクタイムの後は』篇(2016年10月29日 - ) カプコン 「モンスターハンター4G」『シングルプレイ』篇(2014年9月27日-) 味の素「アミノバイタル」(2014年10月-) 日本赤十字社「はたちの献血キャンペーン」 平成27年(2015年1月1日 - 2月28日) 平成28年(2016年1月1日 - 2月29日) 平成29年(2017年1月1日 - 2月28日) 日本赤十字社 東日本大震災復興支援事業 メッセンジャー就任(2015年2月 - ) バスクリン「きき湯」シリーズ(2015年2月 - )『Mr. きき湯』篇(2016年10月17日-) 東京西川テレビCM 「&Free(アンドフリー)」(2015年4月5日 - ) 『オーダー枕』篇(2016年9月28日-) 『マットレス』篇(2017年4月20日-) 「羽毛ふとん『極める。』キャンペーン」(2015年10月20日 - 12月31日) 東京西川キャンペーン 「VERY GOOD MORNING キャンペーン 〜世界にひとつの、ボクだけの枕〜」(2016年10月1日 - 10月31日) 『東京西川 COOL SLEEP キャンペーン』2016年(2016年6月1日 - 7月31日)、2017年(2017年6月23日 - 7月31日) 『[西川ダウン]キャンペーン 』(2016年10月28日 - 12月31日) 『差が出るマットレスキャンペーン』(2017年4月20日 - 5月31日) 国際オリンピック委員会「オリンピックデー2015」(2015年6月23日) テレビ番組 NHK仙台『ワンダフル東北 東北未来人第4回 羽生結弦選手』(2010年11月19日) NHK総合『もっと強く 〜羽生結弦 16歳の挑戦〜』(2011年1月10日) NHK総合『アスリートの魂 羽生結弦 17歳 高みへ』(2012年11月19日) BS-TBS『英雄たちの決断 18歳の決断 羽生結弦』(2013年2月12日) NHK総合『被災地へとどけ 希望の舞 〜 羽生結弦の ”花は咲く”〜』(2014年7月12日) 日本テレビ『24時間テレビ37 小さなキセキ、大きなキセキ』(2014年8月30日) 「羽生結弦 被災地の思いを胸に 一夜限りのアイスショー」と題し、生放送で2011-2012シーズンのフリープログラム『ロミオ+ジュリエット』を披露した。 日本テレビ『24時間テレビ38 つなぐ〜時を超えて笑顔を〜』(2015年8月22日) 「被災地の想いをつなぐ 羽生結弦アイスショー」と題し、福島県の仮設住宅を訪れた際に交流した人々を招待し、アイスショーを開催。EXプログラム「天と地のレクイエム」と「花になれ」の2曲を披露。ショーは当日録画であったため、放送時は日本武道館のほうに生出演した。また「チャリTシャツ」の笑顔マークの一つのデザインを手がけている。 NHK総合『あさイチ』プレミアムトーク(2015年8月28日) NHK BS1『羽生結弦×野村萬斎 表現の極意を語る』(2015年12月30日) NHK総合『第66回NHK紅白歌合戦』(2015年12月31日) 審査員をつとめた他、出場歌手全員で「花は咲く」を歌うコーナーでは、ステージ上での歌唱にも参加した。 日本テレビ『教科書で学べない災害』(2016年3月1日) 被災後に一家で避難した学校の体育館を訪問し、当時の避難生活と震災について語った。 MBS制作・TBS系列『情熱大陸』「900回記念放送〜スーパーヒーローの「強さと弱さ」を解く」(2016年4月10日) 日本テレビ『24時間テレビ39 愛〜これが私の生きる道〜』(2016年8月27日) 「羽生結弦 被災地に愛を込めて…生アイスショー」と題し、熊本地震で被災したスケート少女たち&くまモンとの氷上コラボレーション「星に願いを」(録画)と、生放送で「ホワイト・レジェンド」の2曲を披露した。 NHK BS1『アスリートの魂 羽生結弦 “絶対王者”がめざす頂』(2017年3月11日) 日本テレビ『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(2017年8月26日) 自身の喘息と清水宏保とのエピソードを『告白』。同じく小児ぜんそくと診断され、羽生に憧れる少年をスケート指導。「夢のアイスショー」と題し、郷ひろみとのコラレーションで少年の前で「言えないよ」を披露した。(いずれも録画) テレビ朝日『神様に選ばれた試合』(2017年9月24日) 2015年グランプリファイナルにおける『SEIMEI』の演技を自ら解説し、当時の重圧や状況について語った。 日本テレビ『NNNドキュメント』「絶対に勝ってやる! 羽生結弦 自分への挑戦」(2018年1月15日) NHK総合『NHKスペシャル』「金メダルへの道 羽生結弦 連覇への苦闘」(2018年2月8日) 映画 『殿、利息でござる!』(2016年5月14日 - 松竹)- 伊達重村 役 サポート・アドバイザリー契約 ファイテン(2014年12月 - ) 東京西川(2015年3月 - ) 味の素「ビクトリープロジェクト」 出版物 書籍 『蒼い炎』(2012年4月20日、扶桑社) 『羽生結弦語録』(2015年9月25日、ぴあ) 『羽生結弦 王者のメソッド 2008-2016』(2016年3月25日、文藝春秋) 『蒼い炎II-飛翔編-』(2016年7月2日、扶桑社) 写真集 『YUZURU 羽生結弦写真集』撮影:能登直(2014年10月24日、集英社) 『羽生結弦 SEASON PHOTOBOOK 2015-2016』撮影:田中宣明(2016年7月29日、Ice Jewels特別編集、舵社) 『羽生結弦 SEASON PHOTOBOOK 2016-2017』撮影:田中宣明(2017年7月29日、Ice Jewels特別編集、舵社) カレンダー 『羽生結弦 カレンダー 2013年』壁掛け(2012年10月3日、ハゴロモ) 『羽生結弦 カレンダー 2014年』壁掛け(2013年9月13日、ハゴロモ) 『羽生結弦 カレンダー 2015年』壁掛け版&卓上版(2014年9月24日、ハゴロモ) 『羽生結弦 カレンダー 2016年』壁掛け版&卓上版(2015年9月2日、ハゴロモ) 『羽生結弦 カレンダー 2017年』壁掛け版&卓上版(2016年8月31日、ハゴロモ) 『羽生結弦 カレンダー 2018年』壁掛け版&卓上版(2017年9月26日、ハゴロモ) 『羽生結弦 フィギュアスケート2016-2017シーズンカレンダー 壁掛け版&卓上版』撮影:能登直(2016年9月30日、Sportiva特別編集、集英社) 『羽生結弦 フィギュアスケート2017-2018シーズンカレンダー 壁掛け版&卓上版』撮影:能登直(2017年9月29日、Sportiva特別編集、集英社) 映像作品 『覚醒の時』(2014年7月16日、ポニーキャニオン) 『花は咲く on ICE ~荒川静香 羽生結弦~』(2015年12月18日、NHKエンタープライズ) 趣味・嗜好 くまのプーさん 「いつも変わらないあの表情をみるとリラックスできる」との理由でくまのプーさんを好んでいる。また、フィギュアスケーターの練習に欠かせないティッシュもプーさんのケースに入れ、版権の問題で許可が下りないことがない限りは、試合の際には必ず持参している。 音楽 好きなアーティストとしてポルノグラフィティ、Hi-Fi CAMP(羽生の地元である仙台出身)、BUMP OF CHICKEN、The Sketchbook、KOHHなどを挙げている。またONE OK ROCKの楽曲に助けられていると言い、2017年の世界選手権で優勝した歳の勝負曲は「未完成交響曲」だと明かしている。 イヤホン 音質に拘るオーディオマニアで、イヤホンを収集している。普段から約50本のイヤホンを用途に応じて使い分けており、最も高いイヤホンは自身の耳の型を取った特注品で約22万円。同じくイヤホンマニアの無良崇人とアイスショー等で一緒になると、ほとんどイヤホンの話ばかりしている。 プロ野球 セントラル・リーグ:幼少期から広島東洋カープのファンであり、憧れの選手は前田健太(現MLB・ロサンゼルス・ドジャース)である。これに対し前田は「羽生選手に勇気をもらったから、今度は僕が勇気を与えたい」と語っている。ちなみに小学生当時は「野球をやりたい」と思った時期もあったという。 パシフィック・リーグ:プロ野球再編問題によって2004年(羽生が10歳の頃)に新規参入した地元の東北楽天ゴールデンイーグルスも応援している。 Jリーグ 地元のベガルタ仙台のファンだと報道されている。震災発生直後の2011年5月には、ベガルタのホームスタジアム・ユアテックスタジアム仙台での募金活動に参加している。なお、羽生の実家からユアスタは徒歩圏にある。 将棋、城、けん玉 将棋を好んでおり「自身の2015年を漢字1文字で表すと?」と問われた際には、将棋の駒の「歩兵」が「と金」になることに例えて「成」と回答している。また城も好きで、引退したら名古屋城などをじっくり観覧したいとしている。けん玉も好きで『あさイチ』出演時などに実際に披露している。 その他 『花は咲く』 東日本大震災の復興支援ソング『花は咲く』を、羽生が実際に被災したアイスリンク仙台で滑る「花は咲く~羽生結弦Ver.~」が、2014年6月25日よりNHKで放送された。さらに2014年の「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」(なみはやドーム)のエキシビションにおいける羽生の演技に、別角度から撮影した映像や練習風景などを加え、再編集を行った「羽生結弦 世界へ届ける「花は咲く」」が2014年12月より放送された。「第65回NHK紅白歌合戦」では、緊急手術のため入院中だった羽生のコメントを櫻井翔が読み上げ、見舞いの言葉を述べたのち、徳永英明が『花は咲く』を歌唱。徳永の背後のスクリーンに羽生の演技映像を流すという演出がなされた。 『夢に描くキセキ』 2014年2月6日に、パンダライオンが制作した羽生の応援歌「夢に描くキセキ」にのせて、羽生の地元・仙台にゆかりのある多数の著名人や羽生に関わりのある人物など総勢145名が、自筆メッセージを書いた紙を手に持って出演する動画『羽生結弦応援PROJECT「仙台が繋いだキズナ」』がYouTube上に投稿された。この動画は羽生も閲覧していると発言しており、コメント欄を通じて応援メッセージを羽生に届ける場となっている。ソチ五輪での金メダル獲得後は、祝福が綴られる場となった。 『パリの散歩道』 ソチ五輪のショートプログラムで使用したゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」(Parisienne Walkways) が、団体SPの翌2月8日から16日までレコチョクデイリーランキングの洋楽ロック部門で1位になった。また、同曲が収録されたムーアのベスト盤CDが、アマゾンの通販サイトにおいてベストセラーチャート「ハードロック部門」で1位になった。 『覚醒の時』 2014年7月16日に発売された初の映像作品「覚醒の時」は初週売り上げ2.1万枚を記録し、オリコン週間DVDランキングで最高位1位を記録した。スポーツ選手のDVDが総合1位となるのは1999年4月のDVDランキング開始以来史上初となった。また、同時発売のBlu-ray Discもオリコン週間Blu-rayランキングの総合3位となっており、こちらもスポーツ関連Blu-ray Discとしては、DVD同様に歴代最高位と歴代最高初週売上枚数となった。 『YUZURU 羽生結弦写真集』 2014年10月24日に集英社より発売されたファースト写真集「YUZURU 羽生結弦写真集」は初週売り上げ2.3万部を記録し、オリコン週間ランキング写真集部門とスポーツ関連部門で1位を獲得、BOOK(総合)部門では2位にランクインし、スポーツ選手写真集の本(総合)部門獲得順位と週間売上部数の両記録で歴代トップとなった。2017年7月までの累計発行部数は9万1千部となっている。 『蒼い炎』 羽生へのインタビューで構成された自叙伝「蒼い炎」シリーズの印税は全額、アイスリンク仙台へ寄付される。また扶桑社の売上げの一部も寄付されることになっている。第一弾「蒼い炎」は15万部のベストセラーとなった。2017年3月までに、羽生から印税総額2500万円超が寄付された旨を、開業10周年の記念としてアイスリンク仙台が公式に発表し感謝を述べている。 フィギュアスケート(英: figure skating)は、スケートリンクの上でステップ、スピン、ジャンプなどの技を組み合わせ、音楽に乗せて滑走する競技。名称はリンクの上に図形(フィギュア)を描くように滑ることに由来するもので、立体造形物のフィギュアとは関係ない。シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンスは冬季オリンピック正式競技。また、団体で演技するシンクロナイズドスケーティングも世界選手権が行われている。 歴史 スケートの起源については明確ではないが、すでに先史時代には北欧で動物の骨をブレードにしたスケート靴が用いられていた。それが南下してオランダに伝わり、運河の発達により国民各層で行われるようになった。 農民たちは凍った運河の上で目的地にできるだけ早く到着するスケートに熱心であったが、貴族たちの間では競技性よりも優雅さやマナーを重んじた芸術的スケートが好まれた。彼らの滑走様式はオランダ人の弧線滑走という意味の「ダッチロール」と呼ばれるようになり、フィギュアスケートの原型となった。これが、やがてスコットランドに伝わり愛好家らにより図形を描いて滑走する技術が研究されるようになった。一方でフランスやドイツにおいては芸術的な滑走動作が研究された。 現在のフィギュアスケート用のスケート靴 その後、1742年にイギリスのエディンバラで世界初のスケーティングクラブが発足して以降、各国においてスケーティングクラブが設立され、その国独自の形態でフィギュアスケート競技会も行われるようになった。初めはヨーロッパ全域で盛んになり、1882年にはウィーンでフィギュアスケート最初の国際大会が開催された。1892年には、スケート競技を国際的に統轄する国際スケート連盟が創立され、1896年から世界選手権が開催されるようになった。ただしこのときは男子シングルのみであり、女子シングルは1906年、ペアは1908年にそれぞれ別個に世界選手権に相当する大会が開かれるようになった。アイスダンスは1952年になって初めて世界選手権の種目として加わった。 日本のフィギュアスケート発祥地は仙台市の五色沼(仙台城の堀)とされるが、その始まりは1897年(明治30年)頃とする説と1905年(明治38年)頃とする説とがある。1922年(大正11年)2月11日、日本初のフィギュアスケート公式試合が下諏訪リンクで行われた(全日本フィギュアスケート選手権参照)。 オリンピックでは、1908年の夏季オリンピックで初めて実施された。夏季オリンピックではこの大会と1920年の大会のみで行われており、1924年にシャモニーオリンピックが開催されてからは毎回冬季オリンピックで実施されている。 用具・施設 トウピック(拡大図) 60m×30mのリンク(山梨県小瀬スポーツ公園アイスアリーナ) スケート靴 フィギュアスケートには専用のスケート靴をはく。男性は黒、女性は白やベージュの靴をはくことが多い。スケート靴は革もしくはプラスチック製の靴の部分とブレードと呼ばれるややカーブした金属部分からなり、重さは約2kg ある。ブレードが氷に直接接する部分をエッジと呼ぶ。エッジの厚さは3-4mm 程度で、中央には溝が入っている。 フィギュアスケート用のブレードは先がギザギザになっているのが特徴で、このギザギザの部分をトウピック(トウ)といい、ジャンプやスピンのときなどに使われる。トウの部分が小さくかかとの部分が短いアイスダンス用のブレードもある。シングルのコンパルソリーフィギュアではトウの小さいブレードやトウのないブレードが用いられた。 スケートリンク 国際スケート連盟 (ISU) によるフィギュアスケート用スケートリンクの国際規格は、最大60m×30m、最小56m×26mであり、同連盟の国際大会では屋内リンクを使用する。プロアイスホッケーNHLで使用されるリンクは200フィート×85フィート(すなわち60.96m×25.90800m)であるため、ISUの国際規格から外れる。ISUの国際大会の規定を国内競技会において遵守する必要はない。 競技会 フィギュアスケートの競技会にはアマチュア資格をもつ選手が出場できる。なお、フィギュアスケートを目にすることのできる場としては、競技会とは別に、アイスショーもある。 競技の技術的要素 男子および女子シングルでは、ジャンプ、スピン、ステップシークエンス、スパイラルなどが競技の技術的な構成要素となる。ペアではさらにスロージャンプ、リフト、ツイストリフト、デススパイラルが加わる。アイスダンスではジャンプやリフトなどに制限がある一方、ステップシークエンスにより重点がおかれる。要素ごとにさまざまな種類があり、その難易度に応じて配点も定められている。 スケーティングの基本とエッジ F:前進/B:後進 L:左足/R:右足 1. トウピック 2. アウトサイドエッジ 3. インサイドエッジ フィギュアスケートは、基本的に片足で、インサイドかアウトサイドどちらかのエッジに乗って滑走する。 氷についているほうの足はスケーティング・レッグ(滑り足)、ついていないほうの足はフリー・レッグ(浮き足)と呼ばれる。右足をスケーティング・レッグとしたとき(右足片方だけで滑るとき)、氷の表面に対してスケート靴のエッジを、 まっすぐに立てる(フラットに乗る)と、直進する。 内側に傾ける(インサイドに乗る)と、左に曲がる。 外側に傾ける(アウトサイドに乗る)と、右に曲がる。 滑走には前方(フォワード)と後方(バックワード)の2つの方向があり、また右足(ライト)と左足(レフト)それぞれで滑るので、次の8つのパターンがあることになる。 ライト・フォワード・インサイド(ライト・フォア・イン、RFI) レフト・フォワード・インサイド(レフト・フォア・イン、LFI) ライト・バックワード・インサイド(ライト・バック・イン、RBI) レフト・バックワード・インサイド(レフト・バック・イン、LBI) ライト・フォワード・アウトサイド(ライト・フォア・アウト、RFO) レフト・フォワード・アウトサイド(レフト・フォア・アウト、LFO) ライト・バックワード・アウトサイド(ライト・バック・アウト、RBO) レフト・バックワード・アウトサイド(レフト・バック・アウト、LBO) これらの組み合わせによって多様なステップとターンが生み出され、ステップとターンを連続して行うものがステップシークエンスである。 競技の演出的要素 衣装 競技会におけるフィギュアスケートの衣装は、スポーツ競技にふさわしい品位を保ったものでなければならない。初期の男子は礼装に近い格好(黒の背広にネクタイ)であったが、徐々に舞台衣装のように視覚効果を重視したデザインや色のものを着るようになった。競技においては過剰な露出や小道具の使用は禁止されており、エキシビションでのみ容認。 男子は長ズボンの着用が義務付けられている。 シングルやペアの女子はジャンプなどの動作で邪魔にならないよう、レオタードにミニスカート(正しくはスカートではなくフリルだという。理由は、下半身だけ脱ぐ事は出来ないから)を組み合わせた衣装を着用することが多く、アイスダンスではスカート丈が長い傾向がある。スカートをはく女子選手はタイツを着用する。中にはブレードだけを外に出してスケート靴ごとタイツでくるむようにしてはく選手もいるが、これは靴の傷や汚れを隠す、足を長く見せる、など理由はさまざまである。2005-2006シーズン以降、女子選手のスカート着用義務が廃止されたことをうけ、パンツルックで演技するスケーターも増えている。 露出を避けるために(レギュレーションに加え、リンク内は氷が張られているので非常に寒い)、肌の色に近い生地を用いて、見掛け上ワンショルダーや露出の多い服装に見えるような工夫も見られる。 体に密着せずゆとりのあるデザインの場合は滑走時に布と体の間にはらんでしまう空気をよく通して空気抵抗を減らすために絹を用いたり、そのほか照明の下で映えるよう光沢のあるサテンやレザーといった多種多様な生地やスパンコールなども用いられる。衣装の制作はバレエなど舞台芸術関連の業者に発注することが多いが、小規模ながらフィギュアスケートの衣装制作を専門とする業者もいる。また選手の家族など周囲の人々が手作りで縫製する場合もある。 また、衣装につけているものが落ちると減点となる。 化粧 女子の場合、きれいに見せるため、化粧(それも濃い)をすることが多い。 音楽 音楽を使用することが前提である。 歌詞の入った音楽はアイスダンスでのみ認められていたが、2014-15シーズンからは新たにすべての競技で使用が認められた。 時間 競技においては、規定に定められている演技時間から逸脱してはならない。動きの停止と音楽を規定時間に合わせて編集しておく必要がある。 振付 フィギュアスケートの振付は、振付師をはじめ、コーチや場合によっては選手自身によって行なわれる。フィギュアスケートの競技経験のある者が振付を担当するのが一般的である。 なお、エキシビションでは上記のような制約はない。競技においては演出的要素に違反があったとジャッジにみなされた場合はディダクションによる減点を受けることとなる。 各種目におけるプログラムの規定 共通事項として、フィギュアスケートのルールは非常に細かく定められており、クラス毎に規定に若干の違いがある。 シングル 男子シングル。李成江、2003年スケートカナダで 男子女子ともに、シングルスケーティングのプログラムには、ショートプログラムとフリースケーティングがあり、先にショートプログラムが行われる。大会によっては、ショートプログラムで所定の順位に入った者のみでフリースケーティングを行うこともある(冬季オリンピックなど)。 ペア ペア。マリウス・シュデクとドロタ・シュデク、2006年スケートアメリカにて ペアのプログラムも、シングル同様ショートプログラムとフリースケーティングがあるが、こちらは男女2人でしか表現できない技に重点が置かれる。演技の中には失敗すると危険な要素も多く、フィギュアスケートの中でも、最もアクロバティックな競技と言われる。 アイスダンス アイスダンス。タニス・ベルビンとベンジャミン・アゴストのカップル ペア同様、男女2人で競技されるが、こちらはリフトやジャンプは制限されており、ステップの技術が中心となる。氷上の社交ダンスとも呼ばれる。2009シーズンまではコンパルソリーダンス、オリジナルダンス、フリーダンスの3つのプログラムが行われたが、2010シーズンより、ショートダンス、フリーダンスの2つのプログラムに変更された。 採点法 6.0満点方式(旧採点方法) ISUジャッジングシステム施行以前の2002年までに行われていた採点方法の総称である。 ISUジャッジングシステム 2003年シーズンからの採点法。以前に用いられていた採点方法に対する呼称として便宜上「新採点システム」と呼ばれることも多い。 選手一覧 フィギュアスケートを題材とした作品 彫刻 『無限への軌跡』 (翁ひろみ、五色沼) 男女ペアスケーターのブロンズ像 小説 『レカミエー夫人』(久生十蘭、国書刊行会久生十蘭全集など)登場人物の一人にフィギュアスケート教師がおり、スケートのシーンも書かれる。 『銀盤カレイドスコープ』(海原零、集英社スーパーダッシュ文庫、本作を原作とした、漫画・アニメ・ゲーム作品もあり) 『スケーターワルツ』 (加賀乙彦、筑摩書房) 『てるてる坊主の照子さん』(なかにし礼、新潮社)ドラマ『てるてる家族』の原作。 『スケーターズ・オン・ザ・エッジ』(小泉あいこ、ブイツーソリューション) 『走れピンクのシンデレラ』(水城昭彦、集英社) 『ふれていたい』(小手鞠るい、求竜堂) 『夢のしずく 短編集』(木崎詳子、健友館) 『君がいてくれて』(木崎詳子、健友館) 『Field,wind 青春スポーツ小説アンソロジー』(あさのあつこ他、ジャイブ) 『マジカル少女レイナ幻のスケートリンク』(石崎洋司、岩崎書店) 『銀盤を駆けぬけて』 (春原いずみ、キャラ文庫・徳間書店) 『銀のスケート―ハンス・ブリンカーの物語』(メアリー・メイプス・ドッジ、岩波少年文庫) 『アンジェリーナはスケーター』(キャサリン・ホラバード著、 ヘレン・クレイグ作画、講談社) 『サナのはじめてのスケート』(なりたまさこ、ポプラ社) 『ガラスの森』(小手鞠るい、ポプラ文庫ピュアフル) 『銀盤のトレース』(碧野圭、実業之日本社) 『クリスタルエッジ』(風野潮、講談社) 『氷闘物語』(吉田周、講談社) 『キス&クライから愛を込めて』(小塚佳哉、海王社) 『氷のパ・ド・ドゥー』(斉藤朱実、白泉社) 『アイスプリンセス』(リンダ・チャップマン、角川書店) 『フィギュア☆ドリーム』(リア・チェリ、メディアファクトリー) 『銀盤のシャノワール』(砂床あい]]、白泉社) 『銀色の絆』(雫井脩介、PHP研究所) 『舞姫はじめました~恋も奇跡も氷の上~』(和泉統子、新書館) 『ライバル・オン・アイス』(吉野真理子、講談社) その他、トルストイ『アンナ・カレーニナ』にスケートをするシーンが出てくる。 絵本 『アイススケートペンギン』(塚本やすし、ディスカヴァー・トゥエンティワン) 漫画 映画 ソニア・ヘニー出演映画(1936-1948年、米国) イナ・バウアー出演映画(1961-1962年、米国) 「アイス・キャッスル(Ice Castles)」(1978年、米国) 「時計 Adieu l'Hiver」(倉本聰監督、中嶋朋子主演、1986年、日本) 「冬の恋人たち(The Cutting Edge)」(1992年、米国) 「アイス・プリンセス(Ice Princess)」(2005年、米国) 「冬の恋人たち2(The Cutting Edge: Going for the Gold)」(2006年、米国) 「俺たちフィギュアスケーター(Blades of Glory)」(2007年、米国) 「COACH コーチ」(2010年、日本) テレビドラマ 「胸さわぐ苺たち」 (1983-1984年、日本) 「てるてる家族」(NHK連続テレビ小説 2003-2004年、日本) 「赤い奇跡」(2006年、日本) 「中学生日記~溺れる熱帯魚~」(2006年10月16日放送、日本) 「スケート靴の約束」(2013年12月25日放送、日本) ゲーム 「くるくる◇プリンセス 〜フィギュアできらきら☆氷のエンジェル〜」(スパイク、2007年) 「くるくる◇プリンセス 〜夢のホワイト・カルテット〜」(スパイク、2007年) アニメ 「ユーリ!!! on ICE」(2016年) フィギュアスケートの歴史は、スケート競技のひとつであるフィギュアスケートの起源から発生、現在に至るまでの経過。ただし、起源に関しては諸説あるため、現在最も有力とされている説を中心に話を進めることとする。 起源 リドヴィナの転倒を描いた木版画(1498年) スケートの起源は旧石器時代にまで遡る、とされる。スイスやイギリス、スカンディナヴィア半島などヨーロッパの広い地域でマンモス、シカ、ウシなどの骨を加工した獣骨スケートが見つかっている。このころのスケートはスキーやソリなどと同様に、物資を運ぶ手段として用いられたと考えられている。 時代が下り中世以降は、オランダのフリースラント州やイギリスのケンブリッジシャー州付近などの沼沢地帯でスケートは発展していった。オランダでは、12世紀ごろから運河の建設が行われていたこともあり、17世紀には既に都市と都市とを網の目のように結ぶほど運河が発達した。この運河が結氷するとアイスリンク代わりとなり、スケートはあらゆる階層の人々の娯楽として発展していった。しかし、娯楽としてのスケートの発展とともに農民階級と貴族階級とではスケートに対する考え方の違いが生まれていく。目的地に向かってできるだけ早く到着することを重視した農民階級に対し、貴族階級では優雅さや芸術性を重んじた。やがて貴族階級の人々は、両腕を組み背筋を伸ばして滑走する独特の滑走術を生み出し、このオランダ貴族の滑走術はヨーロッパ各地の貴族階級に広がっていった。ここにスピードスケートとフィギュアスケートの分岐を見ることが出来る。 発展 ヨーロッパ このオランダ貴族の滑走術をイギリスに伝えたのは、1660年の王政復古とともにイギリス本国へ戻ったスチュアート家とされる。オランダ貴族の滑走術は「ダッチロール」と呼ばれ、シルクハットとモーニングの衣装とともにイギリスのエディンバラを中心に流行し、1742年にエディンバラに世界初のスケートクラブであるエディンバラ・スケートクラブが創立された。エディンバラのクラブでは、優雅な姿勢に重点を置いたダッチロールから、トレースによって曲線を描く技術に重点を置くようになっていった。1772年には、イギリスの砲兵隊副官ロバート・ジョーンズによって世界初のフィギュアスケート指導書である「スケーティング論(A Treatise on Skating)」が出版され、アウトやインのエッジでサークルやハート型を描く技術を説明した。 同じころ、ドイツではグーツ・ムーツが1773年に「青少年の体育(Gymnastik fur die Jugend)」を著し、フィギュアスケートをスポーツとして位置づけ、1795年にはフィートが「体育百科事典」でさまざまな図形を紹介した。また、フランスでも1813年にガルシンがフィギュアスケートに関する著書を発表するなど、ヨーロッパ各地で滑走方法や図形の研究が盛んになっていった。 19世紀になると、イギリスでは優雅な芸術性よりも難度の高いターンや図形の創作にますます関心が高まっていき、やがてコンパルソリーフィギュアの原型へと発展していくこととなる。 北米 ジャクソン・ヘインズ 一方アメリカでは、ヨーロッパの移民などからスケートが伝わり、独自に発展していった。19世紀中ごろには、バレエ教師のジャクソン・ヘインズがスケートにバレエのポーズやダンスのステップを取り入れ、音楽に合わせて滑走を行い好評を博した。ヘインズは1868年と1871年にヨーロッパを訪れ、ウィーンやブダペスト、ベルリンなどでエキシビションを行い、特にウィーンではシュトラウスやモーツァルトの音楽に合わせ、ワルツやマーチのステップで滑走し、大成功を収めた。ウィーンでの成功により指導を請われたヘインズは、音楽とステップを融合したスタイルをコンチネンタルスタイルと称しウィーンにスケート学校を設立したが、ヘインズは1875年にフィンランドで生涯を終えた。ヘインズの指導を受けた人々は、その後もコンチネンタルスタイルを発展させやがてインターナショナルスタイルと称されるようになり、フリースケーティングの原型へと発展していく。なお、シットスピンを開発したのはヘインズであり、シットスピンは別名ジャクソン・ヘインズスピンとも呼ばれる。 日本 1877年(明治10年)、札幌農学校のアメリカ人教師ウィリアム・ブルックスがスケート用具を日本に持ち込んだことを以って、日本にスケートが伝わったとされる。しかし、当時はまだ外国人の娯楽にすぎなかった。 画像外部リンク 仙台スケート会 / 1912年(明治45年) 第二高等学校 1897年(明治30年)頃、米国人のデブィソンが仙台城の堀である五色沼で子供達にフィギュアスケートを教えた。これを日本のフィギュアスケート発祥とする説もある。1909年(明治42年)頃には、(旧制)第二高等学校の生徒が、ドイツ語教師ウィルヘルにフィギュアスケートの基本を習い、彼らの後輩を含めて各地で普及に努め、日本スケート界の功労者といわれた。 1914年(大正3年)に河久保子朗がアメリカ人のジョージ・ブラウンの著書(A handbook of Figure Skating)を翻訳出版し、2年後の1916年(大正5年)にはさらに内容を充実させた「氷滑」を出版したことでフィギュアスケートが広く知れ渡るようになり、愛好家が急増した。1920年(大正9年)、河久保は仙台・東京・諏訪・関西の有志とともに、日本初のスケート統括団体である「日本スケート会」を設立した。1922年(大正11年)には長野県で第1回全日本競技会を開催し、1925年には国際スケート連盟に加盟した。 河久保の日本スケート会とは別に学生によるスケートも活発となり、各学校にスケートクラブが作られるようになった。1924年(大正13年)には東京帝国大学や慶應義塾大学などを中心とした7校によって全国学生氷上競技連盟が設立され、翌1925年(大正14年)には長野県松本市で第1回選手権大会が開催された。この大会は今日も日本学生氷上競技選手権大会として続いている。 1927年(昭和2年)、全国学生氷上競技連盟のOBが中心となって大日本氷上競技連盟が設立された。これに対し1928年(昭和3年)には日本スケート会が中心となり大日本スケート連盟が設立された。この両連盟が一体となり、1929年(昭和4年)に大日本スケート競技連盟(現日本スケート連盟)が創立され、翌1930年(昭和5年)に現在まで続く第1回全日本フィギュアスケート選手権が開催された。 競技化 ヨーロッパフィギュアスケート選手権 ヨーロッパ全域で盛んになったフィギュアスケートは、各地にスケートクラブが設立されやがて競技会が開催されるようになった。1882年にウィーンでウィーンスケートクラブ主催の国際フィギュアスケート競技会が開催された。この競技会での種目は、23課題のコンパルソリーフィギュアと1課題のスペシャルフィギュア、4分間のフリースケーティングで行われた。 1888年、ドイツとオーストリアがドイツ・オーストリアアイススケーティング連盟を結成し、フィギュアスケートとスピードスケートのヨーロッパ選手権の開催を決定、1891年にドイツのハンブルクで第1回ヨーロッパフィギュアスケート選手権が開催された。ただし、参加者はドイツとオーストリア両国の選手7名だけであり、実施競技は男子シングルのコンパルソリーフィギュアのみで競われた。翌年には、第2回ヨーロッパフィギュアスケート選手権がオーストリアのウィーンで開催され、この大会ではコンパルソリーフィギュアとフリースケーティングが実施されドイツ、オーストリア、ハンガリーの選手が参加したが、やはり男子シングルのみであった。 世界フィギュアスケート選手権 1892年国際スケート連盟が設立され、このときにコンパルソリーフィギュアとフリースケーティングによって行われるフィギュアスケートの競技規定が正式に確立した。また、正式名称もイギリスの主張によって「フィギュアスケーティング(Figure Skating)」と決まった。発足したばかりの国際スケート連盟だったが、1895年の国際スケート連盟総会においてヨーロッパフィギュアスケート選手権の開催中止と世界フィギュアスケート選手権の創設に関連して内紛が勃発した。このため、1896年と1897年にはヨーロッパフィギュアスケート選手権は開催されず、1896年に第1回世界フィギュアスケート選手権がロシアのレニングラード(現:サンクトペテルブルク)で開催された。ただし、1897年の国際スケート連盟の総会で再度ヨーロッパフィギュアスケート選手権の再開が決議された。 1896年から開催された世界フィギュアスケート選手権であったが、このときは男子シングルのみ実施されており、女子シングルならびにペア、アイスダンスは実施されていない。1906年に女子シングルのフィギュアスケート選手権がスイスのダボスで初めて開催され、2年後の1908年にはサンクトペテルブルクでペアも開催された。ただし、国際スケート連盟はこれらの大会を正式な世界フィギュアスケート選手権とは認めておらず、女子シングルおよびペアは1924年の大会から正式な世界フィギュアスケート選手権と認定している。一方、アイスダンスは1949年にパリで行われた世界フィギュアスケート選手権で公開競技として初めて実施され、3年間のテストを経て1952年にアイスダンスが正式種目として認められた。 オリンピック オリンピックでは、1908年10月に開催されたロンドンオリンピックで初めて男女シングルとペア、スペシャルフィギュアの4種目が実施され、1920年の第7回アントワープオリンピックでは男女シングルとペアの3種目で再び実施された。当時はまだ冬季オリンピックが開催されておらず、夏季オリンピックでの実施であった。 1924年に第1回冬季オリンピックであるシャモニーオリンピックで男女シングルとペアの3種目が実施され、1976年のインスブルックオリンピックからはアイスダンスも加わり、現在に至るまで冬季オリンピック競技として実施されている。 進化 20世紀初頭 オリンピックや世界フィギュアスケート選手権の競技会が開催されるに至り、公共の人工スケートリンクが各地に建設され、フィギュアスケートの競技者数の増加にも繋がり、フィギュアスケートは瞬く間に進化を遂げていった。20世紀初頭に最も活躍した選手は、スウェーデンのウルリッヒ・サルコウとイギリスのマッジ・サイアーズである。サルコウは、世界フィギュアスケート選手権で10度の優勝とヨーロッパフィギュアスケート選手権で9度の優勝を誇り、1908年ロンドンオリンピックの初代チャンピオンとなった。また、ジャンプの要素のひとつであるサルコウジャンプの創始者としても名高く、引退後は国際スケート連盟の会長を務めた。サイアーズは、1902年にロンドンで開催された世界フィギュアスケート選手権に大会規定の不備を突いて「男子シングル」に出場しサルコウに次ぐ2位となり、1908年ロンドンオリンピックでは初代女王に輝いた。 第一次世界大戦前後 第一次世界大戦後、男子シングルではオリンピック3連覇を果たしたスウェーデンのギリス・グラフストロームとオリンピック2連覇を果たしたオーストリアのカール・シェーファーが2回転ジャンプを武器に活躍した。女子シングルでは、世界フィギュアスケート選手権10連覇とオリンピック3連覇を果たしたノルウェーのソニア・ヘニーが最も名高い。当時の女子シングル選手の衣装は伝統的にロングスカートであったが、ヘニーはミニスカートの衣装とし、技術面ではルッツジャンプを積極的に取り入れた。ペアではアンドレ・ブリュネとピエール・ブリュネがリフトやサイドバイサイドでのジャンプ、スピンなどを取り入れ、ペアの礎を築いた。 第二次世界大戦後 第二次世界大戦後、それまでフィギュアスケート界をリードしてきたヨーロッパに代わり、北米とソビエト連邦から優秀な選手が多数輩出された。北米が躍進した背景には、専門のリンクが数多く建設されトレーニング環境が整ったことや、カール・シェーファーやウィリー・ベックルなどのように往年の名選手が安定した生活を求めてヨーロッパからアメリカへ移住し、指導者として活躍したことが挙げられる。 男女シングル選手に限ってもヘイス・アラン・ジェンキンス、デヴィッド・ジェンキンス、バーバラ・アン・スコット、テンリー・オルブライト、キャロル・ヘイスのオリンピックチャンピオンが北米から誕生した。その中でもアメリカのディック・バトンは、3回転ジャンプを武器に圧倒的な強さを誇った。 ペアではカナダのバーバラ・ワグナーとロバート・ポールが技術を開花し、ソビエト連邦のリュドミラ・ベルソワとオレグ・プロトポポフ、イリーナ・ロドニナとアレクサンドル・ザイツェフによってペア技術、調和が大きく発展した。 アイスダンスにおいてはソビエト連邦のリュドミラ・パホモワとアレクサンドル・ゴルシコフが振り付けの可能性を見出し、イギリスのジェーン・トービルとクリストファー・ディーンは芸術性の高い華麗な演技で活躍した。 20世紀後半から現代 男子シングルでは、スコット・ハミルトン、ブライアン・ボイタノ、ヴィクトール・ペトレンコ、アレクセイ・ウルマノフ、イリヤ・クーリック、アレクセイ・ヤグディン、エフゲニー・プルシェンコがオリンピックチャンピオンとなり、他にも4回転ジャンプで名高いカート・ブラウニングやエルビス・ストイコが活躍した。 女子シングルでは、1984年のサラエボオリンピックと1988年のカルガリーオリンピックを連覇した東ドイツのカタリナ・ヴィットが最も成功した選手といえる。他にもクリスティー・ヤマグチ、オクサナ・バイウル、タラ・リピンスキー、サラ・ヒューズがオリンピックチャンピオンとなり、3回転半ジャンプで名高い伊藤みどり、陳露、マリア・ブッテルスカヤ、ミシェル・クワン、イリーナ・スルツカヤが活躍した。 近年シングルでの日本人選手の世界的な活躍が目覚しく、2006年トリノオリンピックで荒川静香がアジア初の金メダルを獲得したほか、浅田真央や安藤美姫、高橋大輔ら世界チャンピオンを筆頭に世界レベルの選手が多数存在する。また歴代でも男子で1977年に佐野稔が、女子では1979年に渡部絵美が世界フィギュアスケート選手権で日本人選手初の3位となり表彰台に上ったほか、1989年に日本人初の世界女王となった上記の伊藤みどりや、1994年に同じく世界女王となった佐藤有香や村主章枝、本田武史、中野友加里らが活躍した。 ペアでは、1988年カルガリーオリンピック、1994年リレハンメルオリンピックで2度のオリンピックチャンピオンとなったエカテリーナ・ゴルデーワとセルゲイ・グリンコフ、2006年トリノオリンピックで優勝したタチアナ・トトミアニナとマキシム・マリニンが大きな成功を収め、アイスダンスでは1994年リレハンメルオリンピックと1998年長野オリンピックで2連覇を果たしたパーシャ・グリシュクとエフゲニー・プラトフ、2006年トリノオリンピックで優勝したタチアナ・ナフカとロマン・コストマロフが活躍した。 現代のフィギュアスケートは、男女シングルとペア、アイスダンスに加え、新しい種目のひとつであるシンクロナイズドスケーティングの世界シンクロナイズドスケーティング選手権が開催されており、シンクロナイズドスケーティングはオリンピック正式種目入りを目指している。 2017-2018年シーズンについては第86回全日本フィギュアスケート選手権を参照 全日本フィギュアスケート選手権大会(ぜんにほんフィギュアスケートせんしゅけんたいかい)は、日本スケート連盟が主催するフィギュアスケートの日本一を決定する選手権大会。 概要 歴史 1922年(大正11年)、長野県・諏訪湖で日本初の日本スケート会主催の全日本競技会が開催され、1925年(大正14年)には学生による日本学生氷上競技選手権が開催された。1930年(昭和5年)に全日本スピード・フィギュアー・ホッケー選手権大会として第1回全日本フィギュアスケート選手権が開催された。第二次世界大戦による中止と終戦直後の未開催を挟み、1947年(昭和22年)から再び開催され現在に至る。 戦時中は第13回、第14回が中止となった。これは1941年(昭和16年)9月の全国大会停止令により今後は連盟主催として開催できず、加えて11月厚生省により神宮国民体育大会フィギュアスケート競技は除外されたため、神宮国民体育大会でもフィギュア競技会が開催できなかったためである。 終戦直後の第15回は、第1回国民体育大会と兼ねて実施された。続く第16-18回は第3-5回国民体育大会と同じ会場で続けて開催された。第20回は、日本スケート連盟内の紛争によって時期はずれの5月開催となり、参加者1名であったため流会となった。 各種目の実施は、男子シングルは第1回、女子シングルは第6回、ペアは第21回、アイスダンスは第25回から始まった。開催時期は当初1月~4月に設定されていたが、1966年(昭和41年)から11月~1月に開催することになった。同年のみ経過措置として3月に第34回大会が、11月に第35回大会が開催された。 参加資格等 現在の参加資格は、男女シングル、ペア及びアイスダンスで開催年度の7月1日までに15歳に達していること、男女シングルはバッジテスト7級以上、アイスダンスはパートナーのいずれかがプレゴールド以上を保有している必要がある。ペアには制限はない。ただし、15歳未満でもフィギュア委員会にて出場を認められた選手は参加資格を有する。 予選と本戦 東北・北海道ブロック、関東ブロック、東京ブロック、中部ブロック、近畿ブロック、中四国・九州ブロックの6つのブロックで予選が行われ、各ブロックの上位選手と予選免除者はそれぞれ東日本ブロックと西日本ブロック大会へと進む。東日本ブロックと西日本ブロックの上位選手と予選免除者が本戦となる全日本フィギュアスケート選手権へ出場することができる。なお、前年の同大会で好成績を残した選手は予選が免除される。 メダリスト・オン・アイス 本大会終了の翌日には全日本選手権と全日本ジュニア上位入賞者によるエキシビション『オールジャパン メダリスト・オン・アイス』が開催されており、ニチレイが特別協賛されている。またイベントは実行委員会と産経新聞社が主催し、日本スケート連盟が共催する。 歴代表彰者(優勝・2位・3位) 男子シングル 年 開催地 優勝 2位 3位 1929/1930(第1回) 日光町:日光電気精銅所リンク 久保信 金子諭吉 小林進 1930/1931(第2回) 仙台市:五色沼 老松一吉 帯谷竜一 小林進 1931/1932(第3回) 下諏訪町:秋宮リンク 佐藤金吾 片山敏一 和田吉蔵 1932/1933(第4回) 東京市:山王ホテル 片山敏一 老松一吉 長谷川次男 1933/1934(第5回) 大阪市:歌舞伎座 片山敏一 渡辺善次郎 長谷川次男 1934/1935(第6回) 東京市:芝浦スケート場 片山敏一 長谷川次男 老松一吉 1935/1936(第7回) 東京市:芝浦スケート場 北川静二 小林勝利 倉橋新 1936/1937(第8回) 東京市:芝浦スケート場 片山敏一 渡辺善次郎 長谷川次男 1937/1938(第9回) 東京市:芝浦スケート場 片山敏一 神田博 小豆島藤丸 1938/1939(第10回) 東京市:芝浦スケート場 神田博 有坂隆祐 小豆島藤丸 1939/1940(第11回) 東京市:芝浦スケート場 有坂隆祐 神田博 小豆島藤丸 1940/1941(第12回) 東京市:芝浦スケート場 有坂隆祐 酒井克己 小豆島藤丸 1941/1942(第13回) 戦時中のため中止 1942/1943(第14回) 戦時中のため中止 1946/1947(第15回) 八戸市:長根リンク 有坂隆祐 川島達次郎 岩崎清 1947/1948(第16回) 盛岡市:高松池 有坂隆祐 塩田直重 原口鈴夫 1948/1949(第17回) 諏訪市:蓼の海 暖気のため中止 1949/1950(第18回) 苫小牧市:王子リンク 酒井克己 小林正水 原口鈴夫 1950/1951(第19回) 栃木:日光中宮祠 有坂隆祐 塩田直重 小林正水 1951/1952(第20回) 東京都:伊勢丹 参加者1名のため中止 1952/1953(第21回) 東京都:後楽園 J・ジョンストン 塩田直重 小林正水 1953/1954(第22回) 大阪市:朝日アリーナ 小林正水 田中鉄太郎 杉本修一 1954/1955(第23回) 東京都:後楽園 大橋和夫 西倉幸男 小林正水 1955/1956(第24回) 京都市:京都アリーナ 杉田秀男 大橋和夫 佐藤信夫 1956/1957(第25回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 西倉幸男 杉田秀男 1957/1958(第26回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 西倉幸男 杉田秀男 1958/1959(第27回) 大阪市:なんばリンク 佐藤信夫 西倉幸男 杉田秀男 1959/1960(第28回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 西倉幸男 杉田秀男 1960/1961(第29回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 杉田秀男 道家豊 1961/1962(第30回) 大阪市:なんばリンク 佐藤信夫 杉田秀男 田村正人 1962/1963(第31回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 小泉嘉之 道家豊 1963/1964(第32回) 東京都:後楽園 佐藤信夫 小泉嘉之 田村正人 1964/1965(第33回) 大阪市:なんばリンク 佐藤信夫 小塚嗣彦 田村正人 1965/1966(第34回) 苫小牧市:王子リンク 佐藤信夫 小塚嗣彦 樋口豊 1966/1967(第35回) 東京都:後楽園 小塚嗣彦 田村正人 樋口豊 1967/1968(第36回) 東京都:後楽園 小塚嗣彦 樋口豊 田村正人 1968/1969(第37回) 東京都:後楽園 小塚嗣彦 吉沢昭 佐藤友美 1969/1970(第38回) 大阪市:なんばリンク 樋口豊 吉沢昭 佐藤友美 1970/1971(第39回) 東京都:品川スケートセンター 樋口豊 小塚嗣彦 佐野稔 1971/1972(第40回) 札幌市:真駒内アイスアリーナ 樋口豊 佐野稔 小塚嗣彦 1972/1973(第41回) 大阪市:ラサスケートリンク 佐野稔 佐藤友美 松村充 1973/1974(第42回) 京都市:高野アイスアリーナ 佐野稔 松村充 大西勝敬 1974/1975(第43回) 広島市:広島アリーナ 佐野稔 松村充 五十嵐文男 1975/1976(第44回) 東京都:品川スケートセンター 佐野稔 松村充 五十嵐文男 1976/1977(第45回) 東京都:品川スケートセンター 佐野稔 松村充 五十嵐文男 1977/1978(第46回) 京都市:高野アイスアリーナ 五十嵐文男 松村充 無良隆志 1978/1979(第47回) 東京都:品川スケートセンター 松村充 五十嵐文男 染矢慎二 1979/1980(第48回) 東京都:品川スケートセンター 五十嵐文男 松村充 無良隆志 1980/1981(第49回) 東京都:品川スケートセンター 五十嵐文男 無良隆志 小川勝 1981/1982(第50回) 東京都:品川スケートセンター 五十嵐文男 松村充 無良隆志 1982/1983(第51回) 東京都:品川スケートセンター 染矢慎二 無良隆志 小川勝 1983/1984(第52回) 東京都:品川スケートセンター 小川勝 無良隆志 加納誠 1984/1985(第53回) 東京都:品川スケートセンター 小川勝 加納誠 藤井辰哉 1985/1986(第54回) 東京都:品川スケートセンター 小川勝 加納誠 藤井辰哉 1986/1987(第55回) 東京都:品川スケートセンター 小川勝 加納誠 藤井辰哉 1987/1988(第56回) 東京都:品川スケートセンター 加納誠 藤井辰哉 竹内光明 1988/1989(第57回) 東京都:品川スケートセンター 加納誠 村田光弘 藤井辰哉 1989/1990(第58回) 北九州市:プリンスアリーナ 藤井辰哉 鍵山正和 村田光弘 1990/1991(第59回) 横浜市:新横浜スケートリンク 鍵山正和 村田光弘 西川大祐 1991/1992(第60回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 鍵山正和 村田光弘 谷内紀友 1992/1993(第61回) 名古屋市:レインボーホール 鍵山正和 小山朋昭 及川史弘 1993/1994(第62回) 横浜市:新横浜スケートリンク 及川史弘 鍵山正和 竹内義明 1994/1995(第63回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 天野真 重松直樹 鈴木誠一 1995/1996(第64回) 横浜市:新横浜スケートリンク 本田武史 重松直樹 岡崎真 1996/1997(第65回) 長野市:ホワイトリング 本田武史 田村岳斗 岡崎真 1997/1998(第66回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 田村岳斗 重松直樹 竹内洋輔 1998/1999(第67回) 横浜市:新横浜スケートリンク 竹内洋輔 重松直樹 田村岳斗 1999/2000(第68回) 福岡市:パピオアイスアリーナ 本田武史 田村岳斗 重松直樹 2000/2001(第69回) 長野市:ビッグハット 本田武史 田村岳斗 竹内洋輔 2001/2002(第70回) 門真市:なみはやドーム 竹内洋輔 田村岳斗 岡崎真 2002/2003(第71回) 京都市:アクアリーナ 本田武史 田村岳斗 中庭健介 2003/2004(第72回) 長野市:ビッグハット 田村岳斗 岸本一美 髙橋大輔 2004/2005(第73回) 横浜市:新横浜スケートリンク 本田武史 中庭健介 織田信成 2005/2006(第74回) 東京都:代々木第一体育館 髙橋大輔 織田信成 中庭健介 2006/2007(第75回) 名古屋市:名古屋市総合体育館 髙橋大輔 織田信成 南里康晴 2007/2008(第76回) 門真市:なみはやドーム 髙橋大輔 小塚崇彦 南里康晴 2008/2009(第77回) 長野市:ビッグハット 織田信成 小塚崇彦 無良崇人 2009/2010(第78回) 門真市:なみはやドーム 髙橋大輔 織田信成 小塚崇彦 2010/2011(第79回) 長野市:ビッグハット 小塚崇彦 織田信成 髙橋大輔 2011/2012(第80回) 門真市:なみはやドーム 髙橋大輔 小塚崇彦 羽生結弦 2012/2013(第81回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 羽生結弦 髙橋大輔 無良崇人 2013/2014(第82回) さいたま市:さいたまスーパーアリーナ 羽生結弦 町田樹 小塚崇彦 2014/2015(第83回) 長野市:ビッグハット 羽生結弦 宇野昌磨 小塚崇彦 2015/2016(第84回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 羽生結弦 宇野昌磨 無良崇人 2016/2017(第85回) 門真市:東和薬品RACTABドーム 宇野昌磨 田中刑事 無良崇人 2017/2018(第86回) 調布市:武蔵野の森総合スポーツプラザ 宇野昌磨 田中刑事 無良崇人 女子シングル 年 開催地 優勝 2位 3位 1934/1935(第6回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 東郷球子 手塚満子 1935/1936(第7回) 東京市:芝浦スケート場 東郷球子 月岡芳子 手塚満子 1936/1937(第8回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 月岡芳子 中村衣子 1937/1938(第9回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 月岡芳子 中村衣子 1938/1939(第10回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 中村衣子 矢野美智子 1939/1940(第11回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 月岡芳子 矢野美智子 1940/1941(第12回) 東京市:芝浦スケート場 稲田悦子 月岡芳子 生田艶子 1941/1942(第13回) 戦時中のため中止 1942/1943(第14回) 戦時中のため中止 1946/1947(第15回) 八戸市:長根リンク 月岡芳子 生田艶子 徳江京子 1947/1948(第16回) 盛岡市:高松池 丹羽芳子 生田艶子 加藤礼子 1948/1949(第17回) 諏訪市:蓼の海 暖気のため中止 1949/1950(第18回) 苫小牧市:王子リンク 参加者なし 1950/1951(第19回) 栃木:日光中宮祠 稲田悦子 丹羽芳子 生田艶子 1951/1952(第20回) 東京都:伊勢丹 参加者なし 1952/1953(第21回) 東京都:後楽園 月岡芳子 小林玲子 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東京都:品川スケートセンター 渡部絵美 小林れい子 渡辺しのぶ 1977/1978(第46回) 京都市:高野アイスアリーナ 渡部絵美 小林れい子 吉田万里子 1978/1979(第47回) 東京都:品川スケートセンター 渡部絵美 小林れい子 吉田万里子 1979/1980(第48回) 東京都:品川スケートセンター 渡部絵美 小林れい子 薬師蓉子 1980/1981(第49回) 東京都:品川スケートセンター 小林れい子 吉田万里子 伊藤みどり 1981/1982(第50回) 東京都:品川スケートセンター 吉田万里子 加藤雅子 岡部由紀子 1982/1983(第51回) 東京都:品川スケートセンター 小沢樹里 青谷めぐみ 結城幸枝 1983/1984(第52回) 東京都:品川スケートセンター 加藤雅子 伊藤みどり 吉盛ゆかり 1984/1985(第53回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤みどり 加藤雅子 結城幸枝 1985/1986(第54回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤みどり 結城幸枝 小沢樹里 1986/1987(第55回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤みどり 加藤雅子 柏原由起子 1987/1988(第56回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤みどり 八木沼純子 佐藤有香 1988/1989(第57回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤みどり 八木沼純子 佐藤有香 1989/1990(第58回) 北九州市:プリンスアリーナ 伊藤みどり 佐藤有香 八木沼純子 1990/1991(第59回) 横浜市:新横浜スケートリンク 伊藤みどり 浅沼まり 八木沼純子 1991/1992(第60回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 伊藤みどり 佐藤有香 八木沼純子 1992/1993(第61回) 名古屋市:レインボーホール 佐藤有香 八木沼純子 小岩井久美子 1993/1994(第62回) 横浜市:新横浜スケートリンク 佐藤有香 井上怜奈 小岩井久美子 1994/1995(第63回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 横谷花絵 八木沼純子 小岩井久美子 1995/1996(第64回) 横浜市:新横浜スケートリンク 伊藤みどり 横谷花絵 佐野裕見 1996/1997(第65回) 長野市:ホワイトリング 村主章枝 荒川静香 金沢由香 1997/1998(第66回) 神戸市:ポートアイランド スポーツセンター 荒川静香 村主章枝 井上怜奈 1998/1999(第67回) 横浜市:新横浜スケートリンク 荒川静香 村主章枝 金沢由香 1999/2000(第68回) 福岡市:パピオアイスアリーナ 椎名千里 山崎愛里彩 村主章枝 2000/2001(第69回) 長野市:ビッグハット 村主章枝 荒川静香 恩田美栄 2001/2002(第70回) 門真市:なみはやドーム 村主章枝 荒川静香 安藤美姫 2002/2003(第71回) 京都市:アクアリーナ 村主章枝 恩田美栄 荒川静香 2003/2004(第72回) 長野市:ビッグハット 安藤美姫 村主章枝 荒川静香 2004/2005(第73回) 横浜市:新横浜スケートリンク 安藤美姫 浅田真央 村主章枝 2005/2006(第74回) 東京都:代々木 村主章枝 浅田真央 荒川静香 2006/2007(第75回) 名古屋市:総合体育館 浅田真央 安藤美姫 中野友加里 2007/2008(第76回) 門真市:なみはやドーム 浅田真央 安藤美姫 中野友加里 2008/2009(第77回) 長野市:ビッグハット 浅田真央 村主章枝 安藤美姫 2009/2010(第78回) 門真市:なみはやドーム 浅田真央 鈴木明子 中野友加里 2010/2011(第79回) 長野市:ビッグハット 安藤美姫 浅田真央 村上佳菜子 2011/2012(第80回) 門真市:なみはやドーム 浅田真央 鈴木明子 村上佳菜子 2012/2013(第81回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 浅田真央 村上佳菜子 宮原知子 2013/2014(第82回) さいたま市:さいたまスーパーアリーナ 鈴木明子 村上佳菜子 浅田真央 2014/2015(第83回) 長野市:ビッグハット 宮原知子 本郷理華 樋口新葉 2015/2016(第84回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 宮原知子 樋口新葉 浅田真央 2016/2017(第85回) 門真市:東和薬品RACTABドーム 宮原知子 樋口新葉 三原舞依 2017/2018(第86回) 調布市:武蔵野の森総合スポーツプラザ 宮原知子 坂本花織 紀平梨花 ペア 年 開催地 優勝 2位 3位 1952/1953(第21回) 東京都:後楽園 池上照子 and 男性選手名不明 1955/1956(第24回) 京都市:京都アリーナ 西邑二三子 and 瀧澤甲子彦 – – 1956/1957(第25回) 東京都:後楽園 下平澄子 and 小林正水 高田艶子 and 西田賢三 – 1957/1958(第26回) 東京都:後楽園 下平澄子 and 小林正水 高田艶子 and 西田賢三 – 1958/1959(第27回) 大阪市:なんばリンク 桑名淳子 and 橋口高次 下平澄子 and 小林正水 高田淳子 and 西田賢三 1959/1960(第28回) 東京都:後楽園 小野田淳子 and 橋口高次 – – 1960/1961(第29回) 東京都:後楽園 大岩洋子 and 垣田一彦 木下満知子 and 橋口高次 荻田美穂子 and 川村孝一 1961/1962(第30回) 大阪市:なんばリンク 大岩美恵子 and 道家豊 – – 1962/1963(第31回) 東京都:後楽園 大岩美恵子 and 道家豊 – – 1963/1964(第32回) 東京都:後楽園 原田儀子 and 橋口高次 – – 1964/1965(第33回) 大阪市:なんばリンク 参加者なし 1965/1966(第34回) 苫小牧市:王子リンク 参加者なし 1966/1967(第35回) 東京都:後楽園 岩楯駒子 and 井口政康 – – 1967/1968(第36回) 東京都:後楽園 長沢琴枝 and 長久保裕 小林幸子 and 田中耕治 – 1968/1969(第37回) 東京都:後楽園 長沢琴枝 and 長久保裕 – – 1969/1970(第38回) 大阪市:なんばリンク 長沢琴枝 and 長久保裕 – – 1970/1971(第39回) 東京都:品川スケートセンター 長沢琴枝 and 長久保裕 – – 1971/1972(第40回) 札幌市:真駒内アイスアリーナ 長沢琴枝 and 長久保裕 – – 1972/1973(第41回) 大阪市:ラサスケートリンク 関富士子 and 道家敏充 – – 1973/1974(第42回) 京都市:高野アイスアリーナ 参加者なし 1974/1975(第43回) 広島市:広島アリーナ 参加者なし 1975/1976(第44回) 東京都:品川スケートセンター 萩原恭子 and 村田澄夫 加藤はまえ and 萩野弘道 丸山美子 and 小豆島祥記 1976/1977(第45回) 東京都:品川スケートセンター 萩原恭子 and 村田澄夫 加藤はまえ and 萩野弘道 浅野奈穂子 and 岡島功治 1977/1978(第46回) 京都市:高野アイスアリーナ 萩原恭子 and 村田澄夫 田中智子 and 尾崎久郎 加藤はまえ and 萩野弘道 1978/1979(第47回) 東京都:品川スケートセンター 萩原恭子 and 尾崎久郎 松本清子 and 潮谷真 加藤はま江 and 岡島功治 1979/1980(第48回) 東京都:品川スケートセンター 岡部由紀子 and 無良隆志 竹崎睦 and 岡島功治 松本清子 and 潮谷真 1980/1981(第49回) 東京都:品川スケートセンター 伊藤俊美 and 無良隆志 – – 1981/1982(第50回) 東京都:品川スケートセンター 非実施 1982/1983(第51回) 東京都:品川スケートセンター 非実施 1983/1984(第52回) 東京都:品川スケートセンター 非実施 1984/1985(第53回) 東京都:品川スケートセンター 非実施 1985/1986(第54回) 東京都:品川スケートセンター 非実施 1986/1987(第55回) 東京都:品川スケートセンター 野上明子 and 山崎羊一 土野ひかる and 薄田隆哉 – 1987/1988(第56回) 東京都:品川スケートセンター 野上明子 and 山崎羊一 土野ひかる and 薄田隆哉 – 1988/1989(第57回) 東京都:品川スケートセンター 庄司有希 and 薄田隆哉 – – 1989/1990(第58回) 北九州市:プリンスアリーナ 非実施 1990/1991(第59回) 横浜市:新横浜スケートリンク 井上怜奈 and 小山朋昭 – – 1991/1992(第60回) 神戸市:ポートアイランド 井上怜奈 and 小山朋昭 – – 1992/1993(第61回) 名古屋市:レインボーホール 川崎由紀子 and A・ティホノフ – – 1993/1994(第62回) 横浜市:新横浜スケートリンク 川崎由紀子 and A・ティホノフ – – 1994/1995(第63回) 神戸市:ポートアイランド 非実施 1995/1996(第64回) 横浜市:新横浜スケートリンク 非実施 1996/1997(第65回) 長野市:ホワイトリング 荒井万里絵 and 田村岳斗 小笠原牧子 and 小笠原健雄 木村貴子 and 見世健一 1997/1998(第66回) 神戸市:ポートアイランド 荒井万里絵 and 天野真 – – 1998/1999(第67回) 横浜市:新横浜スケートリンク 非実施 1999/2000(第68回) 福岡市:パピオアイスアリーナ 小笠原牧子 and 小笠原健雄 – – 2000/2001(第69回) 長野市:ビッグハット 小笠原牧子 and 小笠原健雄 – – 2001/2002(第70回) 門真市:なみはやドーム 川口悠子 and A・マルクンツォフ 小笠原牧子 and 小笠原健雄 – 2002/2003(第71回) 京都市:アクアリーナ 川口悠子 and A・マルクンツォフ 小笠原牧子 and 小笠原健雄 – 2003/2004(第72回) 長野市:ビッグハット 非実施 2004/2005(第73回) 横浜市:新横浜スケートリンク 川口悠子 and D・パトリック – – 2005/2006(第74回) 東京都:代々木 非実施 2006/2007(第75回) 名古屋市:総合体育館 非実施 2007/2008(第76回) 門真市:なみはやドーム 非実施 2008/2009(第77回) 長野市:ビッグハット 高橋成美 and マーヴィン・トラン – – 2009/2010(第78回) 門真市:なみはやドーム 高橋成美 and マーヴィン・トラン – – 2010/2011(第79回) 長野市:ビッグハット 高橋成美 and マーヴィン・トラン – – 2011/2012(第80回) 門真市:なみはやドーム 高橋成美 and マーヴィン・トラン – – 2012/2013(第81回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 非実施 2013/2014(第82回) さいたま市:さいたまスーパーアリーナ 高橋成美 and 木原龍一 – – 2014/2015(第83回) 長野市:ビッグハット 高橋成美 and 木原龍一 – – 2015/2016(第84回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 須藤澄玲 and フランシス・ブードロー=オデ 小野眞琳 and ウェスリー・キリング 須崎海羽 and 木原龍一 2016/2017(第85回) 門真市:東和薬品RACTABドーム 須藤澄玲 and フランシス・ブードロー=オデ 須崎海羽 and 木原龍一 小野眞琳 and ウェスリー・キリング 2017/2018(第86回) 調布市:武蔵野の森総合スポーツプラザ 須崎海羽 and 木原龍一 高橋成美 and 柴田嶺 三浦璃来 and 市橋翔哉 アイスダンス 年 開催地 優勝 2位 3位 1956/1957(第25回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 渕岡俊子 and 片山正治 新井由江 and 吉川寿 1957/1958(第26回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 渕岡俊子 and 片山正治 新井由江 and 吉川寿 1958/1959(第27回) 大阪市:なんばリンク 金子恵以子 and 竹内己喜男 渕岡俊子 and 片山正治 山内節子 and 武田健治 1959/1960(第28回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 出光純子 and 別所敬之 大岩美恵子 and 小野長久 1960/1961(第29回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 出光純子 and 別所敬之 大岩美恵子 and 道家豊 1961/1962(第30回) 大阪市:なんばリンク 金子恵以子 and 竹内己喜男 – – 1962/1963(第31回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 – – 1963/1964(第32回) 東京都:後楽園 金子恵以子 and 竹内己喜男 別所純子 and 別所敬之 湯沢憲子 and 松本宣久 1964/1965(第33回) 大阪市:なんばリンク 別所純子 and 別所敬之 藤瀬清子 and 守永勝利 – 1965/1966(第34回) 苫小牧市:王子リンク 湯沢憲子 and 松本宣久 井上怜子 and 広瀬明満 – 1966/1967(第35回) 東京都:後楽園 湯沢憲子 and 松本宣久 石川洋子 and 広瀬明満 – 1967/1968(第36回) 東京都:後楽園 赤広真弓 and 田村正人 – – 1968/1969(第37回) 東京都:後楽園 石川洋子 and 西浜直敏 原田儀子 and 大浜崎譲二 津山富美 and 小林宏 1969/1970(第38回) 大阪市:なんばリンク 桜井敏恵 and 桜井基善 津山富美 and 小林宏 – 1970/1971(第39回) 東京都:品川スケートセンター 阿知波恵子 and 能登康之 桜井敏恵 and 桜井基善 – 1971/1972(第40回) 札幌市:真駒内アイスアリーナ 阿知波恵子 and 能登康之 – – 1972/1973(第41回) 大阪市:ラサスケートリンク 桜井敏恵 and 桜井基善 – – 1973/1974(第42回) 京都市:高野アイスアリーナ 中田芳子 and 道家敏充 阿部珠美 and 小又洋彦 – 1974/1975(第43回) 広島市:広島アリーナ 鹿毛みさ and 竹田正徳 池尻泰子 and 道家敏充 加藤奈緒子 and 内藤朗 1975/1976(第44回) 東京都:品川スケートセンター 鹿毛みさ and 竹田正徳 阿部珠美 and 道家敏充 小出智子 and 小林亮一 1976/1977(第45回) 東京都:品川スケートセンター 鹿毛みさ and 竹田正徳 坂野幸子 and 高橋忠之 鹿毛ゆみ子 and 藤沢利憲 1977/1978(第46回) 京都市:高野アイスアリーナ 阿部美千子 and 堺望 鹿毛ゆみ子 and 高橋忠之 坂野幸子 and 関根章 1978/1979(第47回) 東京都:品川スケートセンター 鹿毛ゆみ子 and 高橋忠之 阿部美千子 and 堺望 佐藤紀子 and 関根章 1979/1980(第48回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 阿部美千子 and 堺望 道上留美子 and 田中利幸 1980/1981(第49回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 鹿毛ゆみ子 and 中島由貴 岡部明子 and 新井珠夫 1981/1982(第50回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 岡部明子 and 新井珠夫 田中智子 and 鈴木弘幸 1982/1983(第51回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 鹿毛ゆみ子 and 中島由貴 田中智子 and 鈴木弘幸 1983/1984(第52回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 田中智子 and 鈴木弘幸 鹿毛ゆみ子 and 中島由貴 1984/1985(第53回) 東京都:品川スケートセンター 佐藤紀子 and 高橋忠之 田中智子 and鈴木弘幸 伊藤順子 and 時田公明 1985/1986(第54回) 東京都:品川スケートセンター 田中智子 and 鈴木弘幸 伊藤順子 and 時田公明 滝野薫 and 滝野賢治 1986/1987(第55回) 東京都:品川スケートセンター 田中智子 and 鈴木弘幸 伊藤順子 and 時田公明 滝野薫 and 滝野賢治 1987/1988(第56回) 東京都:品川スケートセンター 田中智子 and 鈴木弘幸 滝野薫 and 滝野賢治 伊藤順子 and 時田公明 1988/1989(第57回) 東京都:品川スケートセンター 滝野薫 and 滝野賢治 東野章子 and 松村達郎 白幡カヨ and 田中衆史 1989/1990(第58回) 北九州市:プリンスアリーナ 滝野薫 and 滝野賢治 東野章子 and 松村達郎 白幡カヨ and 田中衆史 1990/1991(第59回) 横浜市:新横浜スケートリンク 滝野薫 and 滝野賢治 東野章子 and 松村達郎 白幡カヨ and 田中衆史 1991/1992(第60回) 神戸市:ポートアイランド 滝野薫 and 滝野賢治 東野章子 and 松村達郎 都築奈加子 and 中村和 1992/1993(第61回) 名古屋市:レインボーホール 白幡カヨ and 田中衆史 都築奈加子 and 中村和 佐藤操 and 酒井剛 1993/1994(第62回) 横浜市:新横浜スケートリンク 都築奈加子 and 中村和 羽吹ユキ and 小泉仁 佐藤操 and 酒井剛 1994/1995(第63回) 神戸市:ポートアイランド 都築奈加子 and ラザグリアエフ 河合彩 and 田中衆史 羽吹ユキ and 小泉仁 1995/1996(第64回) 横浜市:新横浜スケートリンク 都築奈加子 and ラザグリアエフ 河合彩 and 田中衆史 木下亜希子 and 守脇洋介 1996/1997(第65回) 長野市:ホワイトリング 河合彩 and 田中衆史 木下亜希子 and 守脇洋介 渡辺心 and 木戸章之 1997/1998(第66回) 神戸市:ポートアイランド 河合彩 and 田中衆史 渡辺心 and 木戸章之 初田朱 and 須山宏一 1998/1999(第67回) 横浜市:新横浜スケートリンク 都築奈加子 and ファルクットディノフ 有川梨絵 and 宮本賢二 渡辺心 and 木戸章之 1999/2000(第68回) 福岡市:パピオアイスアリーナ 都築奈加子 and ファルクットディノフ 渡辺心 and 木戸章之 有川梨絵 and 宮本賢二 2000/2001(第69回) 長野市:ビッグハット 都築奈加子 and ファルクットディノフ 渡辺心 and 木戸章之 有川梨絵 and 宮本賢二 2001/2002(第70回) 門真市:なみはやドーム 有川梨絵 and 宮本賢二 渡辺心 and 木戸章之 春木満寿美 and 時田公明 2002/2003(第71回) 京都市:アクアリーナ 有川梨絵 and 宮本賢二 渡辺心 and 木戸章之 春木満寿美 and 時田公明 2003/2004(第72回) 長野市:ビッグハット 渡辺心 and 木戸章之 都築奈加子 and 宮本賢二 小田友理恵 and 加賀山翔 2004/2005(第73回) 横浜市:新横浜スケートリンク 渡辺心 and 木戸章之 都築奈加子 and 宮本賢二 坂頂みなみ and 坂頂達也 2005/2006(第74回) 東京都:代々木 渡辺心 and 木戸章之 都築奈加子 and 宮本賢二 坂頂みなみ and 坂頂達也 2006/2007(第75回) 名古屋市:総合体育館 渡辺心 and 木戸章之 キャシー・リード and クリス・リード 坂頂みなみ and 坂頂達也 2007/2008(第76回) 門真市:なみはやドーム キャシー・リード and クリス・リード – – 2008/2009(第77回) 長野市:ビッグハット キャシー・リード and クリス・リード 杉木奈々 and 水谷太洋 平井絵己 and 湯澤綾人 2009/2010(第78回) 門真市:なみはやドーム キャシー・リード and クリス・リード 平井絵己 and 水谷太洋 – 2010/2011(第79回) 長野市:ビッグハット キャシー・リード and クリス・リード 平井絵己 and 水谷太洋 – 2011/2012(第80回) 門真市:なみはやドーム ブリナ・オイ and 水谷太洋 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション 竹井杏奈 and 玉田裕也 2012/2013(第81回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ キャシー・リード and クリス・リード 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション ブリナ・オイ and 水谷太洋 2013/2014(第82回) さいたま市:さいたまスーパーアリーナ キャシー・リード and クリス・リード 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション 安形静流 and 鈴木健太郎 2014/2015(第83回) 長野市:ビッグハット キャシー・リード and クリス・リード 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション 村元哉中 and 野口博一 2015/2016(第84回) 札幌市:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ 村元哉中 and クリス・リード 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション 森衣吹 and 鈴木健太郎 2016/2017(第85回) 門真市:東和薬品RACTABドーム 村元哉中 and クリス・リード 平井絵己 and マリオン・デ・ラ・アソンション 小松原美里 and ティモシー・コレト 2017/2018(第86回) 調布市:武蔵野の森総合スポーツプラザ 村元哉中 and クリス・リード 小松原美里 and ティモシー・コレト 深瀬理香子 and 立野在 フィギュアスケート競技会とは、スケート競技のひとつであるフィギュアスケートの競技会を指す。 競技会のタイプ 複数の国の選手が参加する国際大会と、その国の選手のみが参加する国内大会とに大別される。国際大会については、さらにいくつかの種類に分けられる。 国際大会 国際スケート連盟主催大会 ISUにより出場枠が加盟各国(地域)に割り与えられるか、または出場選手が選考決定される。ジャッジは、ISU会長が任命する。国際スケート連盟主催が主催し、開催国のフィギュアスケート統括団体が運営にあたる。 ISUフィギュアスケート選手権 世界フィギュアスケート選手権、ヨーロッパフィギュアスケート選手権、四大陸フィギュアスケート選手権、世界シンクロナイズドスケーティング選手権、世界ジュニアフィギュアスケート選手権 オリンピックフィギュアスケート競技 オリンピック最終予選 ISUグランプリシリーズ ISUジュニアグランプリ ISUチャレンジャーシリーズ - 2014/15シーズンより 世界フィギュアスケート国別対抗戦 これらの競技会におけるシングル・ペア・アイスダンス競技の成績はISUフィギュアスケート世界ランキングに反映され、獲得スコアはISUパーソナルベストスコアに反映される。 カレンダーコンペティション ISUイベントカレンダーに掲載されている競技会の総称。国際スケート連盟 (ISU) が承認する国際大会であり、後述する変則的な大会を除きISUの規定に基づいて競技や採点が行われる。 各国や地域のフィギュアスケート統括団体が主催し、各国団体やスケートクラブが運営に当たる。一般的に各国(地域)フィギュアスケート統括団体に対して1ないし3枠の出場選手招待がなされている。ジャッジは公募されることが多くその上で主催者が任命するが、選手を派遣する団体(国・地域)が引率者を兼ねてジャッジを送るケースが多い。 選手招待が地域や特定集団に限定せずなされた場合には、条件を満たせば成績がISU世界ランキングに反映される。獲得スコアはISUパーソナルベストスコアに反映されない。トリグラフトロフィー、カールシェーファーメモリアルなどがこれに含まれる。 リージョナルコンペティション 地域を限定して選手を招待する競技会で、アジア冬季競技大会フィギュアスケート競技、CISクリスタルスケート、2009年以前のノルディクスなどがこれにあたる。 成績はISU世界ランキングに反映されず、獲得スコアもISUパーソナルベストスコアに反映されない。 なおヨーロッパフィギュアスケート選手権、四大陸フィギュアスケート選手権は地域限定の大会であるが、ISUが主催し、リージョナルコンペティションにはみなされない。 特定集団のためのコンペティション ユニバーシアード冬季大会フィギュアスケート競技がこれに含まれる。 成績はISU世界ランキングに反映されず、獲得スコアもISUパーソナルベストスコアに反映されない。 その他のカレンダーコンペティション 前節までに取り上げた競技会の他にも大会が掲載されている。これらには各プログラムを片方のみ行うものや、個人や組の単位ではなく国や地域単位での団体戦として勝敗を決するもの、プロ選手が参加するものなど変則的な競技形態をとるものも含まれている。フィギュアスケートジャパンオープンやコーセー・チームチャレンジカップ、USインターナショナルチャレンジなどがこれにあたる。 成績はISU世界ランキングに反映されず、獲得スコアもISUパーソナルベストスコアに反映されない。 その他の国際大会 他にも多くの国際大会が存在する。国際的に選手招待をしても国内選手しか参加がなかったケースもある。伝統的なスケートクラブ対抗戦もISU規定にある。 ISUが直接関与しない大きな大会としても、イタリアのスポーツマネージメント会社が企画しているヨーロッパクリテリウムがあり、また近年は同じコーチングチームに集まる多国籍な選手での大会も開催されている。 国内大会 ISUに加盟する各国・地域の連盟が主催する。シニアの全国選手権クラスだとISUの規定に基づいて行われることが多いが、旧採点方法や、その他独自の審査システムを用いるところもある。国内大会における成績はISU世界ランキングに反映されず、獲得スコアもISUパーソナルベストスコアに反映されない。各国の国内選手権についてはCategory:フィギュアスケート国内選手権を参照。 その他の大会 エキシビションマッチ エキシビションプログラムによりエンターテイメント性を競い合う大会。エキシビションプログラムは本来、採点や規定とは無縁であるため、それぞれの競技会に独自の採点方式を採る。競技会というよりは、主にテレビ向けに行われる「勝敗のあるアイスショー」である。日本国内ではニューイヤーフィギュア ジャパンスーパーチャレンジが行われている。 プロコンペ プロ選手のみが出場する競技会。ISUが承認する競技会ではないため、アマチュア選手は出場することができない。大会ごとに独自の規定を設けている。世界プロフィギュア選手権、世界チームフィギュア選手権、アイス・ウォーズなどがある。 団体戦 本来フィギュアスケートは男女シングル・ペア・ダンスカップルそれぞれ種目別の個人戦であったのだが、後にショー的要素を求めて便宜的グループやまた国・地域などでチームを結成し、複数選手や複数種目の点数を合計してチーム順位を競う団体戦も世界各地で行われるようになった。当初はISUが関与しない形だったが、後にISU承認競技会や冬季オリンピック競技に正式に取り入れられるなど大きな変化を見せている。選手の選出・チームの結成・点数算出方法には様々な形式がある。具体例はcategory:フィギュアスケートの団体戦を参照のこと。 なおシンクロナイズドスケーティングの試合は多数の選手が出場するが、複数選手・種目の点数を合計する形式ではないためこのカテゴリに含まれない。 年齢別クラスと級 競技会において、年齢が高い順にシニア、ジュニア、ノービスという年齢別クラス名が使われているが、主催者により何歳で区分するかは異なっている。一般的にクラスを規定する年齢はシーズン開始直前の6月30日時点のものをいう。 また、各国国内競技会では競技者の年齢のみでなく、保持するテスト級によって出場できるクラスが決められている。テスト級はバッジテストと呼ばれる昇級試験に合格することで得られる。 国際競技会でのクラス 国際スケート連盟では、シニア、ジュニア、ノービスの計3クラスが定義されている。 シニア 国際スケート連盟主催の選手権(世界ジュニア選手権を除く)とオリンピックフィギュアスケート競技、その他のシニアクラスの競技会は15歳以上(大会直前の6月30日時点) 。 ジュニア 13歳以上、女子と男子シングルは19歳まで。ペア、アイスダンスの男子は20歳まで(大会直前の6月30日時点) 。 ノービス 10歳以上、14歳まで。(大会直前の6月30日時点)。 日本 日本では日本スケート連盟が選手のバッジテストを実施し、競技会のクラス分けに利用している。シングル・ペアでは低い順に初級から8級まで区分されている。アイスダンスでは各区分の呼称が異なり、低い順に第一プレリミナリーからゴールドまでの8区分となっている。 日本スケート連盟が主催する競技会には、大きく分けて以下のクラスがある。 シニア - 15歳以上かつ7級(男女のどちらかがプレゴールド)以上 ジュニア - 13歳以上18歳以下かつ6級(男女のどちらかがプレシルバー)以上 ノービス ノービスA - 11歳以上13歳以下かつ4級以上 ノービスB - 9歳以上11歳以下かつ3級以上 アメリカ 全米フィギュアスケート選手権など、アメリカ合衆国フィギュアスケート協会が主催する競技会においてもシニア、ジュニア、ノービスのクラス名が使われるが、これらの区分には年齢の制限がなく、日本のバッジテストに相当する能力テストに受かっているかどうかのみである。シニアが最上位でありついでジュニア、ノービスとなる。 なおノービス未満には年齢制限を伴うクラス区分があり、上からインターメディエイト、ジュブナイルとなっている。これらのクラスを対象に全米ジュニアフィギュアスケート選手権が開催されている。 カナダ カナダフィギュアスケート選手権など、カナダスケート協会が主催する競技会のクラス区分は上から順に、シニア、ジュニア、ノービス、プレノービス、ジュブナイルとなっている。このうちシニアとジュニアには年齢制限はない。ノービス以下ジュブナイルまでには年齢制限があり、10歳以上17歳以下となっている。 年により異なるが、上から数クラスに対しカナダフィギュアスケート選手権、それ未満に対しカナダジュニアフィギュアスケート選手権が催されている。 ヨーロッパ ヨーロッパで開催される国際大会にはノービス未満の年齢別クラスとして、上からデブス、スプリングス、カブス、チクスといた区分がよく見られる。各クラスの区分は競技会ごとに定義されている。 競技会のながれ フィギュアスケートの競技会はおおむね以下のながれにしたがって進行する。 1. 公式練習 各種目の前に、実際の競技で使うリンクを使った公式練習がある。出場者の多い競技会では、選手のグループ分けがなされる。初めにウォームアップの時間をとった後、それぞれの選手が使用する音楽が順番にかけられる。すべての選手がリンク上に残って練習を続けるが、自分の使用する音楽がかかっている選手の練習が優先される。 2. 開会式 3. ショートプログラム(男子・女子・ペア)/ショートダンス(アイスダンスのみ) 4. フリースケーティング(男子・女子・ペア)/フリーダンス(アイスダンスのみ) 最初の種目(ショートプログラムまたはコンパルソリーダンス)の滑走順は、伝統的にくじ引きで決めることになっている。しかし現在では、予選会で下位だった選手から順番に滑ることにしている競技会や、ISU世界ランキングを利用して滑走順を決めている競技会もある。滑走順をもとに、選手たちは数人(組)ごとのウォームアップ・グループに区切られる。 演技直前に用意された数分間のウォームアップを済ませると、それぞれの選手の演技が始まる。演技後ただちにジャッジによる採点が行なわれる。演技を終えた選手はキス・アンド・クライに移り、コーチや関係者とともに得点が発表されるのを待つ。その間に、スウィーパーと呼ばれるボランティア(たいていの場合子どもたち)が、リンクに投げ入れられた花やプレゼントを拾い集める。通常、2つのグループが滑走を終えるごとに、製氷作業のための休憩が挟まれる。 1つの種目を終えると、暫定順位をもとに次の種目のウォームアップ・グループが決められる。その後、グループ内での滑走順がくじ引きで決められる。競技会によっては、暫定順位が低い選手から順番に滑ることに決めている場合もある。 現在、すべての国際大会と多くの国内選手権は、ISUジャッジングシステムに基づいて採点を行っている。ジャッジはリンクサイドの、リンクと同じ高さの席に並んで座る。イベントレフェリーはジャッジ席の並びのほぼ中央に座り、競技会の運営に責任を持ち、場内アナウンスや音楽をかけるブースに指示を出したり、ウォームアップの開始・終了を管理したり、その他の様々な問題に対応する。技術審判員はジャッジ席の右後方、一段高くなった場所に位置することが多い。 5. 表彰式 国際大会などの大きな大会では表彰式が氷上で行なわれることが多い。この場合、1位から3位までの選手が名前を呼ばれ、スケート靴を履いたままリンク内に設置された表彰台に上がる。通常レフェリーがメダルを授与する。国際大会では優勝者の国歌の演奏と1位から3位の選手の国旗の掲揚が行なわれる。 6. エキシビション 競技会で上位の成績をおさめた選手や、主催者の推薦を受けた選手(競技会のホスト国の選手等)は、エキシビションに出演することができる。エキシビションでは採点は行われない。競技時のような要素の制約がないため、(シングルやペアの競技では禁止されている)歌詞の入った音楽を使う、椅子や傘などの小道具を用いる、演技中に衣装を着替える、スポットライトや色つきの照明を利用するなど、演出を凝らした演技が見られる。また、競技での点取りにとらわれずに独特のスピンやステップを行う、競技では採点対象要素とみなされない種類のジャンプであるウォーレイやワンフットアクセルなどを織り交ぜる、競技では禁止されているバックフリップ(縦回転で宙返りのように行うジャンプ)を見せる選手もいる。 フィギュアスケートの採点法(フィギュアスケートのさいてんほう)では、フィギュアスケート競技における採点法について説明する。採点法は大きくは、2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムと2002年シーズンまで用いられていた6.0システムに分けられる。 ISUジャッジングシステム ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイント (CoP;Code of Points) は、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法。 6.0システムに対する呼称として、「new judging system(新採点システム)」と記載されることもあったが、2007年以降にISUが公開した文書にこの呼称は使われていない。近年では「International Judging System」とも呼称されている。 策定経緯 ISUジャッジングシステム策定以前、毎年行われるISU総会において6.0システムに替わる採点法の素案やアイデアが提案されることは珍しくなく、1994年よりISU会長に就任しているオッタビオ・チンクアンタも採点法としての規定性が大きく欠ける6.0システムによる競技運営が限界に近づいていることを懸念していたが、採点法の大幅変更は基本的に足踏みを続けていた。 そのような状況においてソルトレイクシティオリンピックにおけるフィギュアスケート・スキャンダルが発生、競技から主観性を極力排除することを目的に、現在の採点法であるISUジャッジングシステムへと繋がる採点法改革の流れは一気に加速した。ISUが新たな採点法の最初の素案を開示したのは、問題となったペア競技が行われたわずか一週間後というスピード開示であった。ISUジャッジングシステムの原型となったルールは2003-2004シーズンのISUグランプリシリーズにて試験導入され、その後の2004年6月の総会で賛成多数で可決、2004-2005シーズンより正式に導入された。 概要 ISUジャッジングシステムでは各種目毎に技術点、構成点、ディダクション(減点)を算出し、それらを合計した総合得点によって勝敗が決する。なお総合得点が同点だった場合は、フリースケーティングまたはフリーダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目においては同点だった場合は構成点の高いほうが上位となり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。 技術点 技術点は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点である。 各要素の得点は基礎点とGOEによって以下の手順で算出される。 技術審判が演技をスロー再生で確認し、選手の実行した要素が何であったかを判定する。ここで、その要素に対応した基礎点が決まる。 演技審判が技のできばえを、-3から+3のGOEで評価する。 各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外される。 残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換する(技術の得点を参照)。 変換された数値の平均値を算出する。 基礎点に、GOEから算出された数値を加味し、最終的な要素の得点とする。 なお規定要素は各種目毎のページ(シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング)を参照のこと。 基礎点 基礎点は実行した技の評価の基礎となる得点である。各要素の基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出される。 要素の入り方 その名の通り、各要素を開始時の動作。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるか否かに該当する。 回転数 ジャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。 ジャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まる。 ツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まる。 回転不足(アンダーローテーション) 回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転以上1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の70%(小数第1位未満四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられる。なおメディアなどではこの70%の基礎点を中間点と表現することが散見されるが、ISUジャッジングシステムの正式名称ではない。 回転不足(ダウングレード) 回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。 例えば4回転トウループに挑戦した場合、回転が十分(回転の不足が無い、または回転の不足分が1/4回転以下)であると判断された場合は4回転トウループの基礎点10.3が与えられる。しかし回転が1/4回転から1/2回転不足していると判定された場合は、4回転トウループの基礎点の70%にあたる7.2が、回転が1/2回転以上不足していると判定された場合は3回転トウループの基礎点4.1がそれぞれ与えられる。 ジャンプ同様に回転数が判定されるペア競技のツイストリフトに関してはアンダーローテーションに該当する判定は無く、回転の不足分が1/2回転以上の場合のみダウングレードが適用される。 レベル ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われる。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まる。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられる。 4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、1つの工夫が認められればレベル1、工夫が認められなかった場合はレベルBの点数が与えられる。 GOE GOE(Grade of Execution)は、演技審判によって0をベースとし-3から+3の7段階で評価された各要素のできばえである。 要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。プラス評価の対象についてはやや抽象的な表現がされているが、マイナス評価の対象については具体的に定められている。演技審判は以下の手順でGOEを決める。 要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 - +3の評価を与える。 要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、1で出した数値に0 - -3を加える。 上記の手順から分かるように、要素の中にマイナス評価の対象となるものが見られても、同時にプラス評価の対象となるものがあれば、結果的にプラス評価となることがある。 GOEから技術点への変換は、上記の手順で得られた最終的なGOEに対応する点数表を参照して行われる。詳細は#要素の得点を参照。 多くの要素については、最終的なGOEに対して一定の係数を掛けることで対応する点数を計算することができ、例えば2017/18シーズンのジャンプ要素において3回転トゥループの係数は「0.7」、3回転アクセルはの係数は「1.0」などとみなせるが、4回転トゥループ以上のジャンプ要素やステップシーケンス等、その限りでない要素もある。 構成点 構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの係数を掛けて算出された得点の合計点である。 シングルスケーティング、ペアスケーティング スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS) 要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork, 略記号:TR) 動作/身のこなし(Performance / Execution, 略記号: PE) 振り付け/構成(Choreography / Composition, 略記号: CH) 曲の解釈(Interpretation, 略記号: IN) アイスダンス スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS) 要素のつなぎ/身のこなし(Linking Footwork / Movement, 略記号:TR) 動作(Performance, 略記号:PE) 振り付け(Choreography, 略記号:CC) 曲の解釈/タイミング(Interpretation / Timing, 略記号:IT) 各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそ技術点と構成点が同じぐらいになるように設定している(一般的に、女子シングルやペアの技術点は3回転アクセルや4回転ジャンプを取り入れる選手が多い男子シングルより低くなるよう設定している)。 各種目における構成点の係数 種目 SS TR PE CH IN CC IT 男子SP 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 NON NON 男子FS 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 NON NON ペア/女子SP 0.80 0.80 0.80 0.80 0.80 NON NON ペア/女子FS 1.60 1.60 1.60 1.60 1.60 NON NON アイスダンスSD 0.80 0.80 0.80 NON NON 0.80 0.80 アイスダンスFD 1.20 1.20 1.20 NON NON 1.20 1.20 しばしば芸術点と呼称されることもあるが、旧採点(厳密には1995年以前の採点法)で取り入れられていた芸術点(artistic impression)とは異なり、芸術性の評価を行うものではない。 ディダクション フィギュアスケート競技では実施が禁止されている違反行為が存在する。違反行為の有無は技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用される。 以下では大会等でしばしば見られる違反行為の例とそれによって発生するディダクションを挙げる。 転倒: 1度から2度目では1回につき -1.0点、3度から4度目では1回につき -2.0点、5度目以降では1回につき -3.0点 時間超過または不足: 5秒につき -1.0点 バックフリップなどの禁止されている要素: 1つにつき -2.0点 小道具使用などの衣装の違反: -1.0点 ペア要素での落下: 1回につき -1.0点 10秒以上の中断: 10秒につき -1.0点(やむをえない場合は除く) 転倒 いわゆる転倒も厳密には要素の失敗やミスではなく「(スケーターがスケートのコントロールを失い)エッジ以外の部分で体重の大部分を支える」という違反行為に該当する。 無効要素 フィギュアスケート競技では実施が有効とされない無効要素が存在する。無効要素には無条件で無効と判定されるものの他に、回数制限などにより無効と判定されるものも存在する。 以下では大会等でしばしば見られる無効要素の例を挙げる。 シングルのフリースケーティングにおいて、二回転の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二度までしか挑戦できない。三度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。 シングルのフリースケーティングにおいて、三回転以上の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二種類を二度ずつまでしか挑戦できない。 例えば「三回転トウループに三度挑戦」した場合、三度目の三回転トウループは無効要素として得点は0点となり、「三回転ループ、三回転サルコウ、三回転トウループにそれぞれ二度ずつ挑戦」した場合も、六本のうち最後に跳んだジャンプは無効要素として得点は0点となる。なお、ジャンプのカウントはあくまでも「挑戦したジャンプ」であるため、ダウングレードされたジャンプについては、される前の回転数が適用される。 シングルのフリースケーティングにおいて、コンビネーションジャンプとシークエンスジャンプはあわせて三度までしか挑戦できない。四度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。 シングルのフリースケーティングにおいて、採点表で同じ略記で書かれるスピンは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。 シングル、ペアにおいて、一つのスピンの中で同じ難しいポジションを両足で行った場合、片方はレベル獲得要件として認められない。 ペアにおいて、リフトで男性は三回転半以上回転できない。三回転半以上回転したものは無効要素として0点となり、さらにディダクションで2点減点される。 ペアのフリースケーティングにおいて、同じ踏切のグループ5のリフトは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。 審判 フィギュアスケート競技会における審判には、以下の人員がいる。 イベントレフェリー 1名。 競技会の進行と審判団の監督を行う。 国際スケート連盟主催の全ての競技会のイベントレフェリーは国際スケート連盟会長が任命する。 技術審判 テクニカルコントローラー 1名。 テクニカルスペシャリストの宣言を監督し、承認もしくは確認し、必要があれば訂正する(ただし、テクニカルスペシャリストがその訂正に同意しない場合は、テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、アシスタントテクニカルスペシャリストの三名による多数決で決定する)。 システムコンピューターに入力された要素の名前とレベルを確認する。 テクニカルスペシャリスト(及びアシスタントテクニカルスペシャリスト) 1 - 2名。 実行された要素の種類を判定し、宣言する 。 実行された要素のレベルを判定し、宣言する。 転倒などのディダクションとなる行為を判定する。 革新的要素が行われた場合、それを判定し、ボーナス(2点)を宣言する(シングル・ペアのみ)。 無効になる要素を判定・削除する。 国際スケート連盟主催の全ての競技会の技術審判は国際スケート連盟会長が任命する。 イベントレフェリー及び技術審判は異なる加盟国から選ばれる。 演技審判 最大9名。 実行された要素の質を-3、-2、-1、0、1、2、3の7段階で評価する(GOE)。 構成点をつける。 国際スケート連盟主催の競技会であっても演技審判に任命者は競技会毎に異なる。 以下の競技会の演技審判は国際スケート連盟会長が任命する。 世界フィギュアスケート選手権 ヨーロッパフィギュアスケート選手権 四大陸フィギュアスケート選手権 世界シンクロナイズドスケーティング選手権 世界ジュニアフィギュアスケート選手権 オリンピックフィギュアスケート競技 オリンピックの最終予選として扱われる競技会 以下の競技会の演技審判は開催国のスケート連盟が任命する。 ISUグランプリシリーズ ISUジュニアグランプリ 世界フィギュアスケート国別対抗戦 要素の得点 シングル ペア ジャンプ(シングル、ペア共通) 2016年6月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2000号)による。 種類 基礎点 基礎点 V 基礎点 V1 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転トウループ 1T 0.4 0.3 -0.3 -0.2 -0.1 +0.2 +0.4 +0.6 1回転サルコウ 1S 0.4 0.3 1回転ループ 1Lo 0.5 0.4 1回転フリップ 1F 0.5 0.4 0.3 1回転ルッツ 1Lz 0.6 0.5 0.4 1回転アクセル 1A 1.1 0.8 -0.6 -0.4 -0.2 +0.2 +0.4 +0.6 2回転トウループ 2T 1.3 0.9 2回転サルコウ 2S 1.3 0.9 2回転ループ 2Lo 1.8 1.3 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 2回転フリップ 2F 1.9 1.4 1.3 2回転ルッツ 2Lz 2.1 1.5 1.4 2回転アクセル 2A 3.3 2.3 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 3回転トウループ 3T 4.3 3.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 3回転サルコウ 3S 4.4 3.1 3回転ループ 3Lo 5.1 3.6 3回転フリップ 3F 5.3 3.7 3.2 3回転ルッツ 3Lz 6.0 4.2 3.6 3回転アクセル 3A 8.5 5.9 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 4回転トウループ 4T 10.3 8.0 -4.0 -2.4 -1.2 +1.0 +2.0 +3.0 4回転サルコウ 4S 10.5 8.1 4回転ループ 4Lo 12.0 8.4 4回転フリップ 4F 12.3 8.6 8.0 4回転ルッツ 4Lz 13.6 9.5 8.4 4回転アクセル 4A 15.0 10.5 -4.0 -2.4 -1.2 +1.2 +2.4 +3.6 スピン(シングル) 種類 レベル 基礎点 基礎点 V GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 アップライト USp レベルB 1.0 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 1.2 レベル2 1.5 レベル3 1.9 レベル4 2.4 レイバック LSp レベルB 1.2 レベル1 1.5 レベル2 1.9 レベル3 2.4 レベル4 2.7 キャメル CSp レベルB 1.1 レベル1 1.4 レベル2 1.8 レベル3 2.3 レベル4 2.6 シット SSp レベルB 1.1 レベル1 1.3 レベル2 1.6 レベル3 2.1 レベル4 2.5 フライングアップライト FUSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.2 レベル2 2.0 1.4 レベル3 2.4 1.7 レベル4 2.9 2.0 フライングレイバック FLSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.4 1.7 レベル3 2.9 2.0 レベル4 3.2 2.2 フライングキャメル FCSp レベルB 1.6 1.1 レベル1 1.9 1.3 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.8 2.0 レベル4 3.2 2.2 フライングシット FSSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.6 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)足替えアップライト (F) CUSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.2 レベル2 2.0 1.4 レベル3 2.4 1.7 レベル4 2.9 2.0 (フライング)足替えレイバック (F) CLSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.4 1.7 レベル3 2.9 2.0 レベル4 3.2 2.2 (フライング)足替えキャメル (F) CCSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.8 2.0 レベル4 3.2 2.2 (フライング)足替えシット (F) CSSp レベルB 1.6 1.1 レベル1 1.9 1.3 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.6 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)コンビネーション (F) CoSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.3 レベル2 2.0 1.5 レベル3 2.5 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)足換えコンビネーション (F) CCoSp レベルB 1.7 1.5 レベル1 2.0 1.7 レベル2 2.5 2.0 レベル3 3.0 2.5 レベル4 3.5 3.0 ステップシークエンス(シングル、ペア共通) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ステップシークエンス StSq レベルB 1.5 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 1.8 -0.9 -0.6 -0.3 レベル2 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 レベル3 3.3 -2.1 -1.4 -0.7 +0.5 +1.0 +1.5 レベル4 3.9 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 コレオグラフィックシークエンス ChSq1 NON 2.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.7 +1.4 +2.1 リフト(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 グループ1 1Li レベルB 1.0 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 レベル1 1.1 レベル2 1.3 レベル3 1.5 レベル4 1.7 グループ2 2Li レベルB 1.1 レベル1 1.6 レベル2 1.9 レベル3 2.4 レベル4 3.0 グループ3 グループ4 3Li 4Li レベルB 2.5 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 レベル2 3.0 レベル2 3.5 レベル3 4.0 レベル4 4.5 グループ5 トゥラッソー ステップインラッソー 5TLi 5SLi レベルB 4.5 レベル1 5.0 レベル2 5.5 レベル3 6.0 レベル4 6.5 グループ5 バックワードラッソー 5BLi レベルB 5.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 5.5 レベル2 6.0 レベル3 6.5 レベル4 7.0 グループ5 アクセルラッソー リバースラッソー 5ALi 5RLi レベルB 5.5 レベル1 6.0 レベル2 6.5 レベル3 7.0 レベル4 7.5 ツイストリフト(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転ツイストリフト 1Tw レベルB 0.9 -0.6 -0.4 -0.2 +0.2 +0.4 +0.6 レベル1 1.1 レベル2 1.3 レベル3 1.5 レベル4 1.7 2回転ツイストリフト 2Tw レベルB 2.9 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 レベル1 3.1 レベル2 3.4 レベル3 3.7 レベル4 4.0 3回転ツイストリフト 3Tw レベルB 5.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 5.4 レベル2 5.8 レベル3 6.2 レベル4 6.6 4回転ツイストリフト 4Tw レベルB 7.0 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 レベル1 7.5 レベル2 8.0 レベル3 8.6 レベル4 9.1 スロージャンプ(ペアのみ) 種類 基礎点 基礎点 V GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転トウループ 1TTh 1.1 0.9 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 1回転サルコウ 1STh 1.1 0.9 1回転ループ 1LoTh 1.4 1.0 1回転フリップ 1回転ルッツ 1FTh 1LzTh 1.4 1.0 1回転アクセル 1ATh 2.2 1.5 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 2回転トウループ 2TTh 2.5 1.8 2回転サルコウ 2STh 2.5 1.8 2回転ループ 2LoTh 2.8 2.0 2回転フリップ 2回転ルッツ 2FTh 2LzTh 3.0 2.1 2回転アクセル 2ATh 4.0 2.8 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 3回転トウループ 3TTh 4.5 3.2 3回転サルコウ 3STh 4.5 3.2 3回転ループ 3LoTh 5.0 3.5 3回転フリップ 3回転ルッツ 3FTh 3LzTh 5.5 3.9 3回転アクセル 3ATh 7.7 5.4 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 4回転トウループ 4TTh 8.2 5.7 4回転サルコウ 4STh 8.2 5.7 4回転ループ 4LoTh 8.7 6.1 4回転フリップ 4回転ルッツ 4FTh 4LzTh 9.0 6.3 デススパイラル(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 フォアイン バックイン FiDs BiDs レベルB 2.6 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 2.8 レベル2 3.0 レベル3 3.2 レベル4 3.5 フォアアウト バックアウト FoDs BoDs レベルB 2.8 レベル1 3.0 レベル2 3.5 レベル3 4.0 レベル4 4.5 スピン(ペア) ソロスピンはシングルの得点と同じ 種類 レベル 基礎点 基礎点 V1 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ペア PSp レベルB 1.7 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 2.0 レベル2 2.5 レベル3 3.0 レベル4 3.5 ペアコンビネーション PCoSp レベルB 2.5 1.8 レベル1 3.0 2.1 レベル2 3.5 2.5 レベル3 4.0 3.0 レベル4 4.5 3.5 アイスダンス 2016年6月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2015号)による。 パターンダンス要素 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ブルース 第1シークエンス 1BL レベル1 3.2 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 ブルース 第2シークエンス 2BL レベル1 3.2 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 ミッドナイトブルース 第1シークエンス 1MN レベル1 3.2 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 スピン 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 スピン Sp レベル1 2.6 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.6 レベル4 5.6 コンビネーションスピン CoSp レベル1 2.6 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.6 レベル4 5.6 リフト 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ステーショナリーリフト StaLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 ストレートラインリフト SlLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 カーブリフト CuLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 ローテーショナルリフト RoLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 コンビネーションリフトはそれぞれのリフトの要素点を合計する。 ツイズル 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ツイズル・セット (シークエンシャルまたは シンクロナイズドツイズル) STw レベル1 3.1 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 4.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 5.6 レベル4 6.6 ステップシークエンス 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 パーシャルステップシークエンス PSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 ミッドライン (イン・ホールド) MiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 サーキュラー (イン・ホールド) CiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 サーペンタイン (イン・ホールド) SeSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触ミッドライン NtMiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触ダイアゴナル NtDiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触サーキュラー NtCiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 コレオグラフィックエレメンツ 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 コレオグラフィックダンスリフト ChLi1 NON 0.7 -0.6 -0.4 -0.2 +0.7 +1.4 +2.1 コレオグラフィックスピニングムーブメント ChSp1 NON 0.7 コレオグラフィックツイズリングムーブメント ChTw1 NON 0.7 成績記録 ISUパーソナルベスト このISUジャッジングシステムの元では、各選手の最高成績はパーソナルベストとして記録される。ただし、ISU主催の特定の国際大会でのみ認定され、国内チャンピオンを決める全国選手権レベルではISUに公式認定されない。 シーズンベスト シーズンごとの各選手の最高成績をいう。グランプリシリーズに欠員が出た際に、派遣選手決定に影響を与える。 最高得点 以下は、ISUジャッジングシステムが作られて以来記録された最高成績である。シーズンごとに行われる、ルール改定では区別されずに認定される。ISUはISU主催の国際大会でのみ世界記録を認定し、国内選手権では認定しない。 しかし、ISUジャッジングシステムはシーズンごとに細かな改訂がされており同一条件のものとして比較できるものではない。国際スケート連盟では、採点システムでの集計記録として残しているものであって、「世界記録」としては認めていないとしている。 男子シングル 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム 日本の旗 羽生結弦 112.72 2017年オータムクラシック フリースケーティング 日本の旗 羽生結弦 223.20 2017年世界選手権 総合得点 日本の旗 羽生結弦 330.43 2015年グランプリファイナル 女子シングル 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム 独立国家共同体の旗 エフゲニア・メドベージェワ 81.06 2018年平昌オリンピック団体 フリースケーティング ロシアの旗 エフゲニア・メドベージェワ 160.46 2017年世界国別対抗戦 総合得点 ロシアの旗 エフゲニア・メドベージェワ 241.31 2017年世界国別対抗戦 ペア 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム ロシアの旗 タチアナ・ボロソジャル / マキシム・トランコフ 84.17 2014年ソチオリンピック フリースケーティング ドイツの旗 アリオナ・サフチェンコ / ブリュノ・マッソ 159.31 2018年平昌オリンピック 総合得点 ロシアの旗 タチアナ・ボロソジャル / マキシム・トランコフ 237.71 2013年スケートアメリカ アイスダンス 種目 選手 得点 大会 コンパルソリーダンス ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 45.97 2005年世界選手権 オリジナルダンス カナダの旗 テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア 70.27 2010年世界選手権 フリーダンス ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 117.14 2013年ロステレコム杯 総合得点 ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 227.81 2005年世界選手権 種目 選手 得点 大会 ショートダンス カナダの旗 テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア 82.68 2017年スケートカナダ フリーダンス フランスの旗 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン 121.87 2018年欧州選手権 総合得点 フランスの旗 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン 203.16 2018年欧州選手権 シンクロナイズドスケーティング 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム フィンランドの旗 チーム・ユニーク 82.36 2009年世界シンクロ選手権 フリースケーティング スウェーデンの旗 チーム・サプライズ 144.70 2007年世界シンクロ選手権 総合得点 カナダの旗 ネクシス 223.58 2009年世界シンクロ選手権 過去に用いられていた採点法 6.0システム 単に「6.0システム」といった場合は、6点満点で採点する何種類かの採点方法の総称となる。初期のものは1901年から採用された。それ以前は1点刻みの5点満点で採点されていた。 6.0システムのことを100年続いた採点法と表現する者もいるが、これは「6点満点で採点する」という観点だけに立った場合のことである。6点満点で採点するという観点以外では、時代や地域毎に様々な採点思想による採点がなされてきた。例えば、後述する「ショートプログラムの技術点の減点規定」や「フリースケーティングの評価の観点」の他、ルール違反に対する減点といった基本的な規定が明確化された。 競技者の順位は、単純な総得点を比較するのではなく、席次(各審判員の採点から算出された各競技者の順位)を比較して決定していた。1998年以前は席次数方式が、それ以降はワン・バイ・ワン(ObO;One by One)が、広く用いられていた。 得点 技術点(ショートプログラムではrequired elements、フリースケーティングではtechnical merit)とプレゼンテーションという2つの点数があり、それぞれ6.0点満点で採点する。採点の基準は、日本スケート連盟フィギュア競技規則によると以下のようになっており、小数点第1位までで得点をつけた。 0点 = 滑走しないもの 1点 = 非常に劣るもの 2点 = 劣るもの 3点 = 中程度のもの 4点 = 良いもの 5点 = 非常に良いもの 6点 = 傑出したもの ショートプログラムの技術点の減点規定 行う要素の数と種類が定められているショートプログラムの技術点で、ミスの程度に応じた減点規定が定められた。そして定められた要素を、ミスなく高いレベルで実行できたものを6.0満点として、減点方式で採点するようになった。 男女シングルのショートプログラムの技術点の具体的な減点規定は、以下の通りである。 ジャンプ 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 離氷時または着氷時の転倒 0.4 必須回転数を満たさないもの 0.3 両足離氷または両足着氷 0.3 着氷時のステッピングアウト 0.2-0.3 回転が完璧でないもの 0.1-0.3 誤ったエッジからの離氷 0.1-0.3 ステップ/ムーヴィングからすぐにジャンプを跳ばないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの 0.1 ステップからのジャンプ要素でステップ・ターンが一つしかないもの コンビネーションジャンプ 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 離氷時の転倒 0.4 ファーストジャンプでの転倒 0.4 両方のジャンプを両足着氷 0.3 ファーストジャンプでのステッピングアウト 0.3 セカンドジャンプでの転倒 0.3 ファーストとセカンドのどちらかが必須回転数を満たさなかったもの 0.2 セカンドジャンプでのステッピングアウト 0.2 どちらかのジャンプの両足離氷 0.1-0.3 誤ったエッジからの離氷 0.2 どちらかのジャンプの回転が完璧でないもの 0.2 ひとつのジャンプが両足着氷であるもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの 0.1 2つのジャンプの間にスリーターンが入ったもの フライングスピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.1-0.3 空中で姿勢がとれなかったもの 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 正しくない離氷もしくは着氷 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの スピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.2-0.3 軸がずれたスピン 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの コンビネーションスピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.2-0.3 軸がずれたスピン 0.2-0.3 必須姿勢を満たさないもの 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの ステップ/スパイラル 通常の減点は0.1-0.3、要素が省略された場合の減点は0.4 減点 事由 0.3 転倒 0.2 正しくないパターン 0.2 半回転以上のジャンプ 0.1-0.2 つまづき 0.1-0.2 後退 0.1-0.2 3つのスパイラル姿勢をとれなかったもの その他のディダクション 減点 事由 0.3 ソロジャンプもしくはコンビネーションの片方のジャンプの繰り返し 0.1-0.2 必須/規定に従わないもの 0.1-0.2 余分または繰り返されたもの 定められた要素の代わりに規定にない要素を行うことは、余分な要素をやったときの減点のうえにさらに0.1-0.2のディダクションが追加される。 フリースケーティングの評価の観点 フリースケーティングは行う要素の数と種類に自由度が高い。そのため、ショートプログラムのような減点方式で採られず、他の選手よりも難しい技を成功させること、よい演技をすることが求められ、以下のような観点から評価がなされた。 技術点の評価の観点 a) 演技のむずかしさ(失敗した部分は、加点の対象とはならない) b) 変化に富んでいること。 c) 明確さと確実性 d) スピード プレゼンテーションの評価の観点 a) プログラム全体の調和ある構成及び選んだ音楽との適合 b) スピードの変化 c) 氷面の利用 d) 音楽にあった楽な動作と確実性 e) 身のこなし f) 独創性 g) 音楽の曲想の表現 順位決定法 席次数方式 席次数(プレースナンバー)方式は、1998年まで用いられた順位決定法で、絶対多数(過半数以上)の審判員が他の競技者より良いと採点した競技者が上位となるようにした方式である。 各競技者の順位は、絶対多数の審判員から得た順位(席次)が小さい競技者を上位とし、 同順位の競技者が複数いる場合は次の優先順で決定する。 支持された審判員の人数が大きい競技者が上位 支持された審判員の席次の合計が小さい競技者が上位 審判員全員の席次の合計が小さい競技者が上位 この方式は、ある審判員が極端な採点をしても、その採点が順位に及ぼす影響を少なくしている。 例えば、競技者が9名の審判員から1位を2名、2位を4名、3位を3名から得たとき、 絶対多数の審判員から支持された席次、支持された審判員の人数、支持された審判員の席次の合計、審判員全員の席次の合計は、 それぞれ2、6(=2 + 4)、10(=1×2 + 2×4)、19(=1×2 + 2×4 + 3×3)となる。下記の順位表では選手A行の右側の欄に「6/2, 10, 19」と記載している。 フリースケーティングの順位表(6名の競技者A-F、9名の審判員J1-J9) J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 J8 J9 順位 順位点 A 1 1 2 2 2 2 3 3 3 6/2, 10, 19 2 2.0 B 2 2 1 1 1 1 1 1 1 7/1, 7, 11 1 1.0 C 3 3 3 4 4 4 2 2 2 6/3, 15, 27 3 3.0 D 4 4 4 3 3 3 5 5 6 6/4, 21, 37 4 4.0 E 5 5 6 6 6 6 4 4 4 5/4, 22, 46 5 5.0 F 6 6 5 5 5 5 6 6 5 5/5, 25, 49 6 6.0 最終的な順位は、1980年までは各種目の総得点に対する席次から順位を決定していた。 1980年からは順位点が導入され、各種目の順位に応じて順位点を与え、各種目の順位点の合計が少ない競技者が上位とすることによって最終的な順位を決定していた。 ワン・バイ・ワン方式 ワン・バイ・ワン方式では順位を得点の合計を単純に比較するのではなく、それぞれのジャッジがつけた点数をマトリクス化して(相対評価)決定する。具体的には次のような手順である。 ジャッジはそれぞれ、自分がつけた「技術点とプレゼンテーションの合計点」によって選手同士を1対1で比較し、 高い合計点をつけたほうの選手の「支持するジャッジ=JIF(Judge in Favor)」となり、その選手に「PIF(Point in Favor) 2ポイント」を与える。 さらに、「PIFのポイント合計」によって選手同士は1対1で比較され、高いほうの選手に「CP (Comparative Point) 2ポイント」が与える。もしPIFの合計が同じであれば、両者に1ポイントを与える。 CPの合計の高いものから上位の順位となる。 そして、順位に応じて順位点(factored placement scores)を与え、各種目の順位点の合計によって最終的な順位を決定する。 6.0システムは、滑走順の早い選手に高い得点を与えてしまうと、後の滑走者がさらに良い演技をした場合に得点が飽和してしまうため、滑走順が遅い選手ほど高得点が出やすく、滑走順の早い選手には得点を抑えてつける傾向がある。しかし、得点の合計がそのまま順位に連動するものではないので、滑走順による得点の差が試合結果(最終的な順位)に直接影響するわけではない。 シングルスケーティング(Single skating)は、フィギュアスケート競技のひとつ。男子シングルと女子シングルの2つがある。 概要 男子女子ともに、ショートプログラムとフリースケーティングを行う。大会によっては、ショートプログラムで所定の順位に入った者のみでフリースケーティングを行うこともある。採点方法は、ISUジャッジングシステムを参照。 国際スケート連盟ルール 男子シングル-高橋大輔 男子シングル ショートプログラム 演技時間は2分40秒で±10秒の幅が認められている(2015-2016シーズンまでは2分50秒以内であった)。自由に選曲した音楽を用い、「アクセルジャンプ(3回転もしくは2回転)」、「ステップからのジャンプ(4回転もしくは3回転)」、「ジャンプコンビネーション(4回転-3回転、4回転-2回転、3回転-3回転もしくは3回転-2回転)」、「フライングスピン」、「足換えスピン」、「スピンコンビネーション」、「ステップシークエンス」の7つの要素を行う。満たさない要素があったり、余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直したりしてはいけない。また基本的に、ジャンプは各要素で同じ種類のジャンプを跳んではいけない(ただし、回転数が異なる場合はこの限りではない。例:シングルアクセルとトリプルアクセル)。アクセルジャンプの要素でトリプルアクセルを跳んだ場合、他のジャンプの要素でトリプルアクセルを跳んではならない。 フリースケーティング 演技時間はシニアが4分30秒、ジュニアが4分。±10秒の幅が認められている。自由に選曲した音楽を用い、「最低1つのアクセルジャンプを含む8つまでのジャンプ要素(8回のジャンプという意味ではない)」、「スピンコンビネーション、任意のフライングスピン、任意の単一姿勢でのスピンを最低1つずつ含む3つまでのスピン」、「2回までのステップシークエンス」といった要素を、最高13個まで行う。ジャンプのうち、ジャンプコンビネーション(またはジャンプシークエンス)は3つまで、そのうち3回連続コンビネーションは1つまでに制限されている。また、同じ種類の3回転以上のジャンプは2種類を2回までしか挑戦できず(予定していた3回転以上のジャンプへの挑戦ではなく2回転以下ジャンプへの挑戦に変更したものとみなされた場合はこの限りではない。また、4回転と3回転は別の種類とみなす)、2回転アクセルは2回までしか跳ぶことができない。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。スピンでは採点表で全く同じ表記(CCoSp, FSp等)をされるものが複数あってはならず、複数回同じスピンを行った場合は、その表記のスピンのうち最初の1つを除く全てが0.0点となる。 女子シングル-荒川静香 女子シングル ショートプログラム 演技時間は2分40秒で±10秒の幅が認められている(2015-2016シーズンまでは2分50秒以内であった)。自由に選曲した音楽を用い、「アクセルジャンプ(2回転または3回転)」、「ステップからのジャンプ(3回転)」、「ジャンプコンビネーション(3回転-3回転もしくは3回転-2回転)」、「フライングスピン」、「レイバックスピン」、「スピンコンビネーション」、「ステップシークエンス」の7つの要素を行う。満たさない要素があったり、余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直したりしてはいけない。また基本的に、ジャンプは各要素で同じ種類のジャンプを跳んではいけない。 フリースケーティング 演技時間はシニアが4分、ジュニアが3分30秒。±10秒の幅が認められている。自由に選曲した音楽を用い、「最低1つのアクセルジャンプを含む7つまでのジャンプ要素(7回のジャンプという意味ではない)」、「スピンコンビネーション、任意のフライングスピン、任意の単一姿勢でのスピンを最低1つずつ含む3つまでのスピン」、「1つまでステップシークエンス」、「1つまでスパイラルシークエンス」といった要素を、最高12個行う。ジャンプのうち、ジャンプコンビネーション(またはジャンプシークエンス)は3つまで、そのうち3回連続コンビネーションは1つまでに制限されている。また、同じ種類の3回転以上のジャンプは2種類を2回までしか挑戦できず(予定していた3回転以上のジャンプへの挑戦ではなく2回転以下ジャンプへの挑戦に変更したものとみなされた場合はこの限りではない。また、4回転と3回転は別の種類とみなす)、2回転アクセルは2回までしか跳ぶことができない。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。スピンでは採点表で全く同じ表記(CCoSp, FSp等)をされるものが複数あってはならず、複数回同じスピンを行った場合は、その表記のスピンのうち最初の1つを除く全てが0.0点となる。 ペアスケーティング(Pair skating)は、フィギュアスケート競技のひとつ。国際スケート連盟の競技ルールでは、「1人の女性と1人の男性から成る2人組」と定められている。 概要 2人組で滑る競技で、シングル同様ショートプログラムとフリースケーティングがある。ペアスケーティング独特の技であるスロージャンプやリフトなどの技に重点が置かれるが、中には失敗すると危険な要素も多く、フィギュア競技で最もダイナミックかつアクロバティックな競技と言われる。ロシア、中国、ドイツ、カナダなどが有力選手を数多く輩出している。 一般に滑走中女性を持ち上げたり、放り投げたりなど男性の負担がかなり大きい。筋力のある背の高い競技参加男性が日本には少ないため、全日本フィギュアスケート選手権のペア競技でも過去に参加者がいなかった年もある。オリンピックに出場するためペアを組みたい日本人女性が男性側の国籍を取得する例があった(伊奈恭子・井上怜奈・川口悠子など)。 国際スケート連盟ルール ショートプログラム 演技時間は2分50秒。自由に選曲した音楽を用い、「リフト」、「ツイストリフト」、「スロージャンプ」、「ソロジャンプ」、「ソロスピンまたはペアスピン(隔年で変わる)」、「デススパイラル」、「ステップシークエンス」の7つの要素を行う。余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直したりしてはいけない。 フリースケーティング 演技時間は4分30秒。自由に選曲した音楽を用い、 「リフト(3つまで)」、「ツイストリフト」「スロージャンプ(異なるものを2つまで)」、「ソロジャンプ」、「ジャンプコンビネーションもしくはジャンプシークエンス」、「ソロスピン」、「ペアスピン」、「デススパイラル」、「コレオグラフィックシークエンス」の最大12の要素を行う。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。 アイスダンスは、フィギュアスケート競技のひとつ。一組の男女が音楽に合わせてステップワークやリフトなどを行い得点を競う。マスメディアからは「氷上の社交ダンス」と形容される 。 歴史 1952年、第43回世界フィギュアスケート選手権(パリ)で世界選手権の正式種目となった。1976年、第12回冬季オリンピック(インスブルック)で冬季オリンピックの正式種目となった。 1950年代はイギリスが世界をリードしたが、1970年代からソビエト連邦(ロシア)が台頭した。冬季オリンピックの花形種目の一つであり、ロシア、アメリカ、フランス、イタリア、カナダなどが有力選手を数多く輩出している。 国際スケート連盟ルール 一組の男女がフリーダンス種目を、またはパターンダンスかショートダンスとフリーダンスの2つの種目を演技し合計得点を競う。国際スケート連盟が主催する競技会では、ショートダンスとフリーダンスの合計で競われる。 男女が別々にスピンを行うソロスピン、1回転半を超えるジャンプ、パートナーを肩より上に持ち上げるリフト、制限時間を超えるリフトなどは禁止されている(ただし、ペアとは異なり女性が男性を持ち上げるリフトは認められている)。また、基本的に男女が離れて演技することも禁止されている為、近年においては、二人が接近している中で、スピーディで切れのあるステップワークが要求され、さらに深い(より傾いて滑る)エッジワーク、難易度の高いリフトも要求される。 スケートの技術そのものや「ユニゾンが合っていたか」といった見分けが難しい部分で得点が左右され、比較的成否の判断がつきやすいジャンプが必須要素ではなく、転倒も少ない。そのため観客(特に、スケートを見始めたばかりの人)からはカップル間の出来映えの差が分かりにくい競技でもある。 なお2009-2010シーズンまでは、コンパルソリーダンス(パターンダンスの旧名称)、オリジナルダンス、フリーダンスの3種目での合計得点で、また同シーズンまでのISUグランプリファイナルではオリジナルダンスとフリーダンスの2種目の合計得点で競われた。 ショートダンス 演技時間は2分50秒。予め指定されたリズムとテンポに対し競技者が自由に選曲した音楽を用い、自由に構成した演技を行う。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフトなどの必須要素と、予め規定された1分程度のステップ・パターン滑走を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。リズム、テンポ、必須要素、ステップ・パターンは各シーズン毎に指定される。 フリーダンス 演技時間はジュニアが3分30秒、シニアが4分。自由に選曲した音楽を用い(ただし、音楽はリズム・ビートを伴うものでなくてはならない。メロディのみの音楽は不可)、自由に構成した演技を行うもの。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフト、ダンススピンなどの必須要素を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。 パターンダンス(コンパルソリーダンス) 予め指定されたリズムとテンポの音楽を用い、予め規定されたステップ・パターンを滑走するもの。すなわち全てのカップルが同じステップを滑走する。リズムは所定の22種類(ワルツ、クイックステップ、タンゴ等)から各シーズン毎に3課題が指定され、更に試合毎に抽選でそのうちの1つが選ばれる。 2010年に種目の呼称が、コンパルソリーダンスからパターンダンスに変更された。 オリジナルダンス 演技時間は2分30秒。予め指定されたリズムに対し自由に選曲した音楽を用い、自由に構成した演技を行う。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフト、ダンススピンなどの必須要素を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。リズムと演技時間と必須要素は各シーズン毎に指定される。 コンパルソリーダンス (オクサナ・ドムニナ & マキシム・シャバリン) オリジナルダンス (タニス・ベルビン & ベンジャミン・アゴスト) フリーダンス (イザベル・ドロベル & オリヴィエ・シェーンフェルダー) 著名な選手 ジェーン・トービル / クリストファー・ディーン - 1984年サラエボ五輪においてフリー「ボレロ」で芸術点満点で優勝 マリナ・クリモワ / セルゲイ・ポノマレンコ - 1992年アルベールビル五輪優勝 パーシャ・グリシュク / エフゲニー・プラトフ - 1994年リレハンメル五輪・1998年長野五輪2回連続優勝 1994年から1997年まで世界選手権4回連続優勝 マルガリータ・ドロビアツコ / ポヴィラス・ヴァナガス - 2000年世界選手権3位でリトアニア選手として初めての世界選手権メダル獲得。 マリナ・アニシナ / グウェンダル・ペーゼラ - 2002年ソルトレイク五輪優勝 アルベナ・デンコワ / マキシム・スタビスキー - 2006年・2007年世界選手権優勝 テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア-2010年バンクーバー五輪優勝 現在、ショートダンス、トータルスコアの世界最高点記録を保持 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン- 2015年・2016年世界選手権優勝 現在、フリーダンス の世界最高点記録を保持 佐藤紀子 / 高橋忠之 - 1984年サラエボ五輪アイスダンス日本人選手として五輪初出場で17位。1979年から1985年まで世界選手権7回連続(佐藤は6回)出場し、1985年世界選手権東京大会で、13位。 渡辺心 / 木戸章之 - 2006年トリノ五輪において日本人選手五輪歴代最高順位(15位) フィギュアスケートの採点法(フィギュアスケートのさいてんほう)では、フィギュアスケート競技における採点法について説明する。採点法は大きくは、2003年シーズンから用いられているISUジャッジングシステムと2002年シーズンまで用いられていた6.0システムに分けられる。 ISUジャッジングシステム ISUジャッジングシステム=コード・オブ・ポイント (CoP;Code of Points) は、国際スケート連盟 (ISU) が規定しているフィギュアスケート競技の採点法。 6.0システムに対する呼称として、「new judging system(新採点システム)」と記載されることもあったが、2007年以降にISUが公開した文書にこの呼称は使われていない。近年では「International Judging System」とも呼称されている。 策定経緯 ISUジャッジングシステム策定以前、毎年行われるISU総会において6.0システムに替わる採点法の素案やアイデアが提案されることは珍しくなく、1994年よりISU会長に就任しているオッタビオ・チンクアンタも採点法としての規定性が大きく欠ける6.0システムによる競技運営が限界に近づいていることを懸念していたが、採点法の大幅変更は基本的に足踏みを続けていた。 そのような状況においてソルトレイクシティオリンピックにおけるフィギュアスケート・スキャンダルが発生、競技から主観性を極力排除することを目的に、現在の採点法であるISUジャッジングシステムへと繋がる採点法改革の流れは一気に加速した。ISUが新たな採点法の最初の素案を開示したのは、問題となったペア競技が行われたわずか一週間後というスピード開示であった。ISUジャッジングシステムの原型となったルールは2003-2004シーズンのISUグランプリシリーズにて試験導入され、その後の2004年6月の総会で賛成多数で可決、2004-2005シーズンより正式に導入された。 概要 ISUジャッジングシステムでは各種目毎に技術点、構成点、ディダクション(減点)を算出し、それらを合計した総合得点によって勝敗が決する。なお総合得点が同点だった場合は、フリースケーティングまたはフリーダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目においては同点だった場合は構成点の高いほうが上位となり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。 技術点 技術点は選手が実行した各規定要素に対して与えられる得点の合計点である。 各要素の得点は基礎点とGOEによって以下の手順で算出される。 技術審判が演技をスロー再生で確認し、選手の実行した要素が何であったかを判定する。ここで、その要素に対応した基礎点が決まる。 演技審判が技のできばえを、-3から+3のGOEで評価する。 各要素毎に、最高評価及び最低評価を与えた演技審判の評価が除外される。 残された審判が与えた評価を、ISU規則322号の表に基づいて点数に変換する(技術の得点を参照)。 変換された数値の平均値を算出する。 基礎点に、GOEから算出された数値を加味し、最終的な要素の得点とする。 なお規定要素は各種目毎のページ(シングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス、シンクロナイズドスケーティング)を参照のこと。 基礎点 基礎点は実行した技の評価の基礎となる得点である。各要素の基礎点は「要素の入り方」、「回転数」、「レベル」によって算出される。 要素の入り方 その名の通り、各要素を開始時の動作。ジャンプ要素やリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングであるか否かに該当する。 回転数 ジャンプ要素及びツイストリフトで選手が実行した回転の数。 ジャンプ要素の回転数は、ジャンプの空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びスケート靴のブレードが氷に触れるまでの間に何回転したかによって決まる。 ツイストリフトの回転数は、女性の踏み切り動作から女性の体が男性に支えられるまでに何回転したかによって決まる。 回転不足(アンダーローテーション) 回転が軽度に不十分である(回転の不足分が1/4回転以上1/2回転未満)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプの本来の基礎点の70%(小数第1位未満四捨五入)がジャンプの基礎点として与えられる。なおメディアなどではこの70%の基礎点を中間点と表現することが散見されるが、ISUジャッジングシステムの正式名称ではない。 回転不足(ダウングレード) 回転が重度に不十分である(回転の不足分が1/2回転以上)と判断された場合、選手が挑戦した回転数のジャンプより回転数が1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。 例えば4回転トウループに挑戦した場合、回転が十分(回転の不足が無い、または回転の不足分が1/4回転以下)であると判断された場合は4回転トウループの基礎点10.3が与えられる。しかし回転が1/4回転から1/2回転不足していると判定された場合は、4回転トウループの基礎点の70%にあたる7.2が、回転が1/2回転以上不足していると判定された場合は3回転トウループの基礎点4.1がそれぞれ与えられる。 ジャンプ同様に回転数が判定されるペア競技のツイストリフトに関してはアンダーローテーションに該当する判定は無く、回転の不足分が1/2回転以上の場合のみダウングレードが適用される。 レベル ジャンプ要素以外の全ての要素ではレベルによる判定が行われる。各要素のレベルは、要素の実行に際して、ISUが規定する工夫がいくつ含まれているかによって決まる。行われた工夫が基準を満たしているかどうかを技術審判が判定し、認められた場合のみレベル獲得要件として数えられる。 4つ以上の工夫が認められればレベル4、3つの工夫が認められればレベル3、2つの工夫が認められればレベル2、1つの工夫が認められればレベル1、工夫が認められなかった場合はレベルBの点数が与えられる。 GOE GOE(Grade of Execution)は、演技審判によって0をベースとし-3から+3の7段階で評価された各要素のできばえである。 要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。プラス評価の対象についてはやや抽象的な表現がされているが、マイナス評価の対象については具体的に定められている。演技審判は以下の手順でGOEを決める。 要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 - +3の評価を与える。 要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、1で出した数値に0 - -3を加える。 上記の手順から分かるように、要素の中にマイナス評価の対象となるものが見られても、同時にプラス評価の対象となるものがあれば、結果的にプラス評価となることがある。 GOEから技術点への変換は、上記の手順で得られた最終的なGOEに対応する点数表を参照して行われる。詳細は#要素の得点を参照。 多くの要素については、最終的なGOEに対して一定の係数を掛けることで対応する点数を計算することができ、例えば2017/18シーズンのジャンプ要素において3回転トゥループの係数は「0.7」、3回転アクセルはの係数は「1.0」などとみなせるが、4回転トゥループ以上のジャンプ要素やステップシーケンス等、その限りでない要素もある。 構成点 構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの係数を掛けて算出された得点の合計点である。 シングルスケーティング、ペアスケーティング スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS) 要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork, 略記号:TR) 動作/身のこなし(Performance / Execution, 略記号: PE) 振り付け/構成(Choreography / Composition, 略記号: CH) 曲の解釈(Interpretation, 略記号: IN) アイスダンス スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS) 要素のつなぎ/身のこなし(Linking Footwork / Movement, 略記号:TR) 動作(Performance, 略記号:PE) 振り付け(Choreography, 略記号:CC) 曲の解釈/タイミング(Interpretation / Timing, 略記号:IT) 各項目毎の係数は、総合得点を算出するときおよそ技術点と構成点が同じぐらいになるように設定している(一般的に、女子シングルやペアの技術点は3回転アクセルや4回転ジャンプを取り入れる選手が多い男子シングルより低くなるよう設定している)。 各種目における構成点の係数 種目 SS TR PE CH IN CC IT 男子SP 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 NON NON 男子FS 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 NON NON ペア/女子SP 0.80 0.80 0.80 0.80 0.80 NON NON ペア/女子FS 1.60 1.60 1.60 1.60 1.60 NON NON アイスダンスSD 0.80 0.80 0.80 NON NON 0.80 0.80 アイスダンスFD 1.20 1.20 1.20 NON NON 1.20 1.20 しばしば芸術点と呼称されることもあるが、旧採点(厳密には1995年以前の採点法)で取り入れられていた芸術点(artistic impression)とは異なり、芸術性の評価を行うものではない。 ディダクション フィギュアスケート競技では実施が禁止されている違反行為が存在する。違反行為の有無は技術審判によって判断され、規定による減点ディダクションが適用される。 以下では大会等でしばしば見られる違反行為の例とそれによって発生するディダクションを挙げる。 転倒: 1度から2度目では1回につき -1.0点、3度から4度目では1回につき -2.0点、5度目以降では1回につき -3.0点 時間超過または不足: 5秒につき -1.0点 バックフリップなどの禁止されている要素: 1つにつき -2.0点 小道具使用などの衣装の違反: -1.0点 ペア要素での落下: 1回につき -1.0点 10秒以上の中断: 10秒につき -1.0点(やむをえない場合は除く) 転倒 いわゆる転倒も厳密には要素の失敗やミスではなく「(スケーターがスケートのコントロールを失い)エッジ以外の部分で体重の大部分を支える」という違反行為に該当する。 無効要素 フィギュアスケート競技では実施が有効とされない無効要素が存在する。無効要素には無条件で無効と判定されるものの他に、回数制限などにより無効と判定されるものも存在する。 以下では大会等でしばしば見られる無効要素の例を挙げる。 シングルのフリースケーティングにおいて、二回転の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二度までしか挑戦できない。三度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。 シングルのフリースケーティングにおいて、三回転以上の同じ踏切同じ回転数のジャンプは二種類を二度ずつまでしか挑戦できない。 例えば「三回転トウループに三度挑戦」した場合、三度目の三回転トウループは無効要素として得点は0点となり、「三回転ループ、三回転サルコウ、三回転トウループにそれぞれ二度ずつ挑戦」した場合も、六本のうち最後に跳んだジャンプは無効要素として得点は0点となる。なお、ジャンプのカウントはあくまでも「挑戦したジャンプ」であるため、ダウングレードされたジャンプについては、される前の回転数が適用される。 シングルのフリースケーティングにおいて、コンビネーションジャンプとシークエンスジャンプはあわせて三度までしか挑戦できない。四度目以降の挑戦は無効要素として0点となる。 シングルのフリースケーティングにおいて、採点表で同じ略記で書かれるスピンは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。 シングル、ペアにおいて、一つのスピンの中で同じ難しいポジションを両足で行った場合、片方はレベル獲得要件として認められない。 ペアにおいて、リフトで男性は三回転半以上回転できない。三回転半以上回転したものは無効要素として0点となり、さらにディダクションで2点減点される。 ペアのフリースケーティングにおいて、同じ踏切のグループ5のリフトは一度しか行えない。二度目以降のものは無効要素として0点となる。 審判 フィギュアスケート競技会における審判には、以下の人員がいる。 イベントレフェリー 1名。 競技会の進行と審判団の監督を行う。 国際スケート連盟主催の全ての競技会のイベントレフェリーは国際スケート連盟会長が任命する。 技術審判 テクニカルコントローラー 1名。 テクニカルスペシャリストの宣言を監督し、承認もしくは確認し、必要があれば訂正する(ただし、テクニカルスペシャリストがその訂正に同意しない場合は、テクニカルコントローラー、テクニカルスペシャリスト、アシスタントテクニカルスペシャリストの三名による多数決で決定する)。 システムコンピューターに入力された要素の名前とレベルを確認する。 テクニカルスペシャリスト(及びアシスタントテクニカルスペシャリスト) 1 - 2名。 実行された要素の種類を判定し、宣言する 。 実行された要素のレベルを判定し、宣言する。 転倒などのディダクションとなる行為を判定する。 革新的要素が行われた場合、それを判定し、ボーナス(2点)を宣言する(シングル・ペアのみ)。 無効になる要素を判定・削除する。 国際スケート連盟主催の全ての競技会の技術審判は国際スケート連盟会長が任命する。 イベントレフェリー及び技術審判は異なる加盟国から選ばれる。 演技審判 最大9名。 実行された要素の質を-3、-2、-1、0、1、2、3の7段階で評価する(GOE)。 構成点をつける。 国際スケート連盟主催の競技会であっても演技審判に任命者は競技会毎に異なる。 以下の競技会の演技審判は国際スケート連盟会長が任命する。 世界フィギュアスケート選手権 ヨーロッパフィギュアスケート選手権 四大陸フィギュアスケート選手権 世界シンクロナイズドスケーティング選手権 世界ジュニアフィギュアスケート選手権 オリンピックフィギュアスケート競技 オリンピックの最終予選として扱われる競技会 以下の競技会の演技審判は開催国のスケート連盟が任命する。 ISUグランプリシリーズ ISUジュニアグランプリ 世界フィギュアスケート国別対抗戦 要素の得点 シングル ペア ジャンプ(シングル、ペア共通) 2016年6月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2000号)による。 種類 基礎点 基礎点 V 基礎点 V1 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転トウループ 1T 0.4 0.3 -0.3 -0.2 -0.1 +0.2 +0.4 +0.6 1回転サルコウ 1S 0.4 0.3 1回転ループ 1Lo 0.5 0.4 1回転フリップ 1F 0.5 0.4 0.3 1回転ルッツ 1Lz 0.6 0.5 0.4 1回転アクセル 1A 1.1 0.8 -0.6 -0.4 -0.2 +0.2 +0.4 +0.6 2回転トウループ 2T 1.3 0.9 2回転サルコウ 2S 1.3 0.9 2回転ループ 2Lo 1.8 1.3 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 2回転フリップ 2F 1.9 1.4 1.3 2回転ルッツ 2Lz 2.1 1.5 1.4 2回転アクセル 2A 3.3 2.3 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 3回転トウループ 3T 4.3 3.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 3回転サルコウ 3S 4.4 3.1 3回転ループ 3Lo 5.1 3.6 3回転フリップ 3F 5.3 3.7 3.2 3回転ルッツ 3Lz 6.0 4.2 3.6 3回転アクセル 3A 8.5 5.9 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 4回転トウループ 4T 10.3 8.0 -4.0 -2.4 -1.2 +1.0 +2.0 +3.0 4回転サルコウ 4S 10.5 8.1 4回転ループ 4Lo 12.0 8.4 4回転フリップ 4F 12.3 8.6 8.0 4回転ルッツ 4Lz 13.6 9.5 8.4 4回転アクセル 4A 15.0 10.5 -4.0 -2.4 -1.2 +1.2 +2.4 +3.6 スピン(シングル) 種類 レベル 基礎点 基礎点 V GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 アップライト USp レベルB 1.0 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 1.2 レベル2 1.5 レベル3 1.9 レベル4 2.4 レイバック LSp レベルB 1.2 レベル1 1.5 レベル2 1.9 レベル3 2.4 レベル4 2.7 キャメル CSp レベルB 1.1 レベル1 1.4 レベル2 1.8 レベル3 2.3 レベル4 2.6 シット SSp レベルB 1.1 レベル1 1.3 レベル2 1.6 レベル3 2.1 レベル4 2.5 フライングアップライト FUSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.2 レベル2 2.0 1.4 レベル3 2.4 1.7 レベル4 2.9 2.0 フライングレイバック FLSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.4 1.7 レベル3 2.9 2.0 レベル4 3.2 2.2 フライングキャメル FCSp レベルB 1.6 1.1 レベル1 1.9 1.3 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.8 2.0 レベル4 3.2 2.2 フライングシット FSSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.6 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)足替えアップライト (F) CUSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.2 レベル2 2.0 1.4 レベル3 2.4 1.7 レベル4 2.9 2.0 (フライング)足替えレイバック (F) CLSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.4 1.7 レベル3 2.9 2.0 レベル4 3.2 2.2 (フライング)足替えキャメル (F) CCSp レベルB 1.7 1.2 レベル1 2.0 1.4 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.8 2.0 レベル4 3.2 2.2 (フライング)足替えシット (F) CSSp レベルB 1.6 1.1 レベル1 1.9 1.3 レベル2 2.3 1.6 レベル3 2.6 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)コンビネーション (F) CoSp レベルB 1.5 1.1 レベル1 1.7 1.3 レベル2 2.0 1.5 レベル3 2.5 1.8 レベル4 3.0 2.1 (フライング)足換えコンビネーション (F) CCoSp レベルB 1.7 1.5 レベル1 2.0 1.7 レベル2 2.5 2.0 レベル3 3.0 2.5 レベル4 3.5 3.0 ステップシークエンス(シングル、ペア共通) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ステップシークエンス StSq レベルB 1.5 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 1.8 -0.9 -0.6 -0.3 レベル2 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 レベル3 3.3 -2.1 -1.4 -0.7 +0.5 +1.0 +1.5 レベル4 3.9 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 コレオグラフィックシークエンス ChSq1 NON 2.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.7 +1.4 +2.1 リフト(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 グループ1 1Li レベルB 1.0 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 レベル1 1.1 レベル2 1.3 レベル3 1.5 レベル4 1.7 グループ2 2Li レベルB 1.1 レベル1 1.6 レベル2 1.9 レベル3 2.4 レベル4 3.0 グループ3 グループ4 3Li 4Li レベルB 2.5 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 レベル2 3.0 レベル2 3.5 レベル3 4.0 レベル4 4.5 グループ5 トゥラッソー ステップインラッソー 5TLi 5SLi レベルB 4.5 レベル1 5.0 レベル2 5.5 レベル3 6.0 レベル4 6.5 グループ5 バックワードラッソー 5BLi レベルB 5.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 5.5 レベル2 6.0 レベル3 6.5 レベル4 7.0 グループ5 アクセルラッソー リバースラッソー 5ALi 5RLi レベルB 5.5 レベル1 6.0 レベル2 6.5 レベル3 7.0 レベル4 7.5 ツイストリフト(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転ツイストリフト 1Tw レベルB 0.9 -0.6 -0.4 -0.2 +0.2 +0.4 +0.6 レベル1 1.1 レベル2 1.3 レベル3 1.5 レベル4 1.7 2回転ツイストリフト 2Tw レベルB 2.9 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 レベル1 3.1 レベル2 3.4 レベル3 3.7 レベル4 4.0 3回転ツイストリフト 3Tw レベルB 5.0 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 5.4 レベル2 5.8 レベル3 6.2 レベル4 6.6 4回転ツイストリフト 4Tw レベルB 7.0 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 レベル1 7.5 レベル2 8.0 レベル3 8.6 レベル4 9.1 スロージャンプ(ペアのみ) 種類 基礎点 基礎点 V GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 1回転トウループ 1TTh 1.1 0.9 -0.9 -0.6 -0.3 +0.3 +0.6 +0.9 1回転サルコウ 1STh 1.1 0.9 1回転ループ 1LoTh 1.4 1.0 1回転フリップ 1回転ルッツ 1FTh 1LzTh 1.4 1.0 1回転アクセル 1ATh 2.2 1.5 -1.5 -1.0 -0.5 +0.5 +1.0 +1.5 2回転トウループ 2TTh 2.5 1.8 2回転サルコウ 2STh 2.5 1.8 2回転ループ 2LoTh 2.8 2.0 2回転フリップ 2回転ルッツ 2FTh 2LzTh 3.0 2.1 2回転アクセル 2ATh 4.0 2.8 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 3回転トウループ 3TTh 4.5 3.2 3回転サルコウ 3STh 4.5 3.2 3回転ループ 3LoTh 5.0 3.5 3回転フリップ 3回転ルッツ 3FTh 3LzTh 5.5 3.9 3回転アクセル 3ATh 7.7 5.4 -3.0 -2.0 -1.0 +1.0 +2.0 +3.0 4回転トウループ 4TTh 8.2 5.7 4回転サルコウ 4STh 8.2 5.7 4回転ループ 4LoTh 8.7 6.1 4回転フリップ 4回転ルッツ 4FTh 4LzTh 9.0 6.3 デススパイラル(ペアのみ) 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 フォアイン バックイン FiDs BiDs レベルB 2.6 -2.1 -1.4 -0.7 +0.7 +1.4 +2.1 レベル1 2.8 レベル2 3.0 レベル3 3.2 レベル4 3.5 フォアアウト バックアウト FoDs BoDs レベルB 2.8 レベル1 3.0 レベル2 3.5 レベル3 4.0 レベル4 4.5 スピン(ペア) ソロスピンはシングルの得点と同じ 種類 レベル 基礎点 基礎点 V1 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ペア PSp レベルB 1.7 -0.9 -0.6 -0.3 +0.5 +1.0 +1.5 レベル1 2.0 レベル2 2.5 レベル3 3.0 レベル4 3.5 ペアコンビネーション PCoSp レベルB 2.5 1.8 レベル1 3.0 2.1 レベル2 3.5 2.5 レベル3 4.0 3.0 レベル4 4.5 3.5 アイスダンス 2016年6月改定の採点基準(国際スケート連盟コミュニケーション第2015号)による。 パターンダンス要素 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ブルース 第1シークエンス 1BL レベル1 3.2 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 ブルース 第2シークエンス 2BL レベル1 3.2 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 ミッドナイトブルース 第1シークエンス 1MN レベル1 3.2 レベル2 3.8 レベル3 4.4 レベル4 5.0 スピン 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 スピン Sp レベル1 2.6 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.6 レベル4 5.6 コンビネーションスピン CoSp レベル1 2.6 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.6 レベル4 5.6 リフト 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ステーショナリーリフト StaLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 ストレートラインリフト SlLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 カーブリフト CuLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 ローテーショナルリフト RoLi レベル1 2.0 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 3.0 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 4.0 レベル4 4.5 コンビネーションリフトはそれぞれのリフトの要素点を合計する。 ツイズル 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 ツイズル・セット (シークエンシャルまたは シンクロナイズドツイズル) STw レベル1 3.1 -1.0 -0.7 -0.3 +0.6 +1.2 +1.8 レベル2 4.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル3 5.6 レベル4 6.6 ステップシークエンス 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 パーシャルステップシークエンス PSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 ミッドライン (イン・ホールド) MiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 サーキュラー (イン・ホールド) CiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 サーペンタイン (イン・ホールド) SeSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触ミッドライン NtMiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触ダイアゴナル NtDiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 非接触サーキュラー NtCiSt レベルB 2.6 -1.5 -1.0 -0.5 +0.6 +1.2 +1.8 レベル1 4.1 レベル2 5.6 -3.0 -2.0 -1.0 +1.1 +2.2 +3.3 レベル3 7.1 レベル4 8.6 コレオグラフィックエレメンツ 種類 レベル 基礎点 GOEによる加減点 名称 記号 -3 -2 -1 +1 +2 +3 コレオグラフィックダンスリフト ChLi1 NON 0.7 -0.6 -0.4 -0.2 +0.7 +1.4 +2.1 コレオグラフィックスピニングムーブメント ChSp1 NON 0.7 コレオグラフィックツイズリングムーブメント ChTw1 NON 0.7 成績記録 ISUパーソナルベスト このISUジャッジングシステムの元では、各選手の最高成績はパーソナルベストとして記録される。ただし、ISU主催の特定の国際大会でのみ認定され、国内チャンピオンを決める全国選手権レベルではISUに公式認定されない。 シーズンベスト シーズンごとの各選手の最高成績をいう。グランプリシリーズに欠員が出た際に、派遣選手決定に影響を与える。 最高得点 以下は、ISUジャッジングシステムが作られて以来記録された最高成績である。シーズンごとに行われる、ルール改定では区別されずに認定される。ISUはISU主催の国際大会でのみ世界記録を認定し、国内選手権では認定しない。 しかし、ISUジャッジングシステムはシーズンごとに細かな改訂がされており同一条件のものとして比較できるものではない。国際スケート連盟では、採点システムでの集計記録として残しているものであって、「世界記録」としては認めていないとしている。 男子シングル 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム 日本の旗 羽生結弦 112.72 2017年オータムクラシック フリースケーティング 日本の旗 羽生結弦 223.20 2017年世界選手権 総合得点 日本の旗 羽生結弦 330.43 2015年グランプリファイナル 女子シングル 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム 独立国家共同体の旗 エフゲニア・メドベージェワ 81.06 2018年平昌オリンピック団体 フリースケーティング ロシアの旗 エフゲニア・メドベージェワ 160.46 2017年世界国別対抗戦 総合得点 ロシアの旗 エフゲニア・メドベージェワ 241.31 2017年世界国別対抗戦 ペア 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム ロシアの旗 タチアナ・ボロソジャル / マキシム・トランコフ 84.17 2014年ソチオリンピック フリースケーティング ドイツの旗 アリオナ・サフチェンコ / ブリュノ・マッソ 159.31 2018年平昌オリンピック 総合得点 ロシアの旗 タチアナ・ボロソジャル / マキシム・トランコフ 237.71 2013年スケートアメリカ アイスダンス 種目 選手 得点 大会 コンパルソリーダンス ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 45.97 2005年世界選手権 オリジナルダンス カナダの旗 テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア 70.27 2010年世界選手権 フリーダンス ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 117.14 2013年ロステレコム杯 総合得点 ロシアの旗 タチアナ・ナフカ / ロマン・コストマロフ 227.81 2005年世界選手権 種目 選手 得点 大会 ショートダンス カナダの旗 テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア 82.68 2017年スケートカナダ フリーダンス フランスの旗 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン 121.87 2018年欧州選手権 総合得点 フランスの旗 ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン 203.16 2018年欧州選手権 シンクロナイズドスケーティング 種目 選手 得点 大会 ショートプログラム フィンランドの旗 チーム・ユニーク 82.36 2009年世界シンクロ選手権 フリースケーティング スウェーデンの旗 チーム・サプライズ 144.70 2007年世界シンクロ選手権 総合得点 カナダの旗 ネクシス 223.58 2009年世界シンクロ選手権 過去に用いられていた採点法 6.0システム 単に「6.0システム」といった場合は、6点満点で採点する何種類かの採点方法の総称となる。初期のものは1901年から採用された。それ以前は1点刻みの5点満点で採点されていた。 6.0システムのことを100年続いた採点法と表現する者もいるが、これは「6点満点で採点する」という観点だけに立った場合のことである。6点満点で採点するという観点以外では、時代や地域毎に様々な採点思想による採点がなされてきた。例えば、後述する「ショートプログラムの技術点の減点規定」や「フリースケーティングの評価の観点」の他、ルール違反に対する減点といった基本的な規定が明確化された。 競技者の順位は、単純な総得点を比較するのではなく、席次(各審判員の採点から算出された各競技者の順位)を比較して決定していた。1998年以前は席次数方式が、それ以降はワン・バイ・ワン(ObO;One by One)が、広く用いられていた。 得点 技術点(ショートプログラムではrequired elements、フリースケーティングではtechnical merit)とプレゼンテーションという2つの点数があり、それぞれ6.0点満点で採点する。採点の基準は、日本スケート連盟フィギュア競技規則によると以下のようになっており、小数点第1位までで得点をつけた。 0点 = 滑走しないもの 1点 = 非常に劣るもの 2点 = 劣るもの 3点 = 中程度のもの 4点 = 良いもの 5点 = 非常に良いもの 6点 = 傑出したもの ショートプログラムの技術点の減点規定 行う要素の数と種類が定められているショートプログラムの技術点で、ミスの程度に応じた減点規定が定められた。そして定められた要素を、ミスなく高いレベルで実行できたものを6.0満点として、減点方式で採点するようになった。 男女シングルのショートプログラムの技術点の具体的な減点規定は、以下の通りである。 ジャンプ 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 離氷時または着氷時の転倒 0.4 必須回転数を満たさないもの 0.3 両足離氷または両足着氷 0.3 着氷時のステッピングアウト 0.2-0.3 回転が完璧でないもの 0.1-0.3 誤ったエッジからの離氷 0.1-0.3 ステップ/ムーヴィングからすぐにジャンプを跳ばないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの 0.1 ステップからのジャンプ要素でステップ・ターンが一つしかないもの コンビネーションジャンプ 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 離氷時の転倒 0.4 ファーストジャンプでの転倒 0.4 両方のジャンプを両足着氷 0.3 ファーストジャンプでのステッピングアウト 0.3 セカンドジャンプでの転倒 0.3 ファーストとセカンドのどちらかが必須回転数を満たさなかったもの 0.2 セカンドジャンプでのステッピングアウト 0.2 どちらかのジャンプの両足離氷 0.1-0.3 誤ったエッジからの離氷 0.2 どちらかのジャンプの回転が完璧でないもの 0.2 ひとつのジャンプが両足着氷であるもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの 0.1 2つのジャンプの間にスリーターンが入ったもの フライングスピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.1-0.3 空中で姿勢がとれなかったもの 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 正しくない離氷もしくは着氷 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの スピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.2-0.3 軸がずれたスピン 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの コンビネーションスピン 通常の減点は0.1-0.4、要素が省略された場合の減点は0.5 減点 事由 0.4 転倒 0.2-0.3 軸がずれたスピン 0.2-0.3 必須姿勢を満たさないもの 0.1-0.3 必須回転数を満たさないもの 0.1-0.2 フリーレッグまたは手をついたもの ステップ/スパイラル 通常の減点は0.1-0.3、要素が省略された場合の減点は0.4 減点 事由 0.3 転倒 0.2 正しくないパターン 0.2 半回転以上のジャンプ 0.1-0.2 つまづき 0.1-0.2 後退 0.1-0.2 3つのスパイラル姿勢をとれなかったもの その他のディダクション 減点 事由 0.3 ソロジャンプもしくはコンビネーションの片方のジャンプの繰り返し 0.1-0.2 必須/規定に従わないもの 0.1-0.2 余分または繰り返されたもの 定められた要素の代わりに規定にない要素を行うことは、余分な要素をやったときの減点のうえにさらに0.1-0.2のディダクションが追加される。 フリースケーティングの評価の観点 フリースケーティングは行う要素の数と種類に自由度が高い。そのため、ショートプログラムのような減点方式で採られず、他の選手よりも難しい技を成功させること、よい演技をすることが求められ、以下のような観点から評価がなされた。 技術点の評価の観点 a) 演技のむずかしさ(失敗した部分は、加点の対象とはならない) b) 変化に富んでいること。 c) 明確さと確実性 d) スピード プレゼンテーションの評価の観点 a) プログラム全体の調和ある構成及び選んだ音楽との適合 b) スピードの変化 c) 氷面の利用 d) 音楽にあった楽な動作と確実性 e) 身のこなし f) 独創性 g) 音楽の曲想の表現 順位決定法 席次数方式 席次数(プレースナンバー)方式は、1998年まで用いられた順位決定法で、絶対多数(過半数以上)の審判員が他の競技者より良いと採点した競技者が上位となるようにした方式である。 各競技者の順位は、絶対多数の審判員から得た順位(席次)が小さい競技者を上位とし、 同順位の競技者が複数いる場合は次の優先順で決定する。 支持された審判員の人数が大きい競技者が上位 支持された審判員の席次の合計が小さい競技者が上位 審判員全員の席次の合計が小さい競技者が上位 この方式は、ある審判員が極端な採点をしても、その採点が順位に及ぼす影響を少なくしている。 例えば、競技者が9名の審判員から1位を2名、2位を4名、3位を3名から得たとき、 絶対多数の審判員から支持された席次、支持された審判員の人数、支持された審判員の席次の合計、審判員全員の席次の合計は、 それぞれ2、6(=2 + 4)、10(=1×2 + 2×4)、19(=1×2 + 2×4 + 3×3)となる。下記の順位表では選手A行の右側の欄に「6/2, 10, 19」と記載している。 フリースケーティングの順位表(6名の競技者A-F、9名の審判員J1-J9) J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 J8 J9 順位 順位点 A 1 1 2 2 2 2 3 3 3 6/2, 10, 19 2 2.0 B 2 2 1 1 1 1 1 1 1 7/1, 7, 11 1 1.0 C 3 3 3 4 4 4 2 2 2 6/3, 15, 27 3 3.0 D 4 4 4 3 3 3 5 5 6 6/4, 21, 37 4 4.0 E 5 5 6 6 6 6 4 4 4 5/4, 22, 46 5 5.0 F 6 6 5 5 5 5 6 6 5 5/5, 25, 49 6 6.0 最終的な順位は、1980年までは各種目の総得点に対する席次から順位を決定していた。 1980年からは順位点が導入され、各種目の順位に応じて順位点を与え、各種目の順位点の合計が少ない競技者が上位とすることによって最終的な順位を決定していた。 ワン・バイ・ワン方式 ワン・バイ・ワン方式では順位を得点の合計を単純に比較するのではなく、それぞれのジャッジがつけた点数をマトリクス化して(相対評価)決定する。具体的には次のような手順である。 ジャッジはそれぞれ、自分がつけた「技術点とプレゼンテーションの合計点」によって選手同士を1対1で比較し、 高い合計点をつけたほうの選手の「支持するジャッジ=JIF(Judge in Favor)」となり、その選手に「PIF(Point in Favor) 2ポイント」を与える。 さらに、「PIFのポイント合計」によって選手同士は1対1で比較され、高いほうの選手に「CP (Comparative Point) 2ポイント」が与える。もしPIFの合計が同じであれば、両者に1ポイントを与える。 CPの合計の高いものから上位の順位となる。 そして、順位に応じて順位点(factored placement scores)を与え、各種目の順位点の合計によって最終的な順位を決定する。 6.0システムは、滑走順の早い選手に高い得点を与えてしまうと、後の滑走者がさらに良い演技をした場合に得点が飽和してしまうため、滑走順が遅い選手ほど高得点が出やすく、滑走順の早い選手には得点を抑えてつける傾向がある。しかし、得点の合計がそのまま順位に連動するものではないので、滑走順による得点の差が試合結果(最終的な順位)に直接影響するわけではない。 各国の選手一覧 あ行 Category:アイルランドのフィギュアスケート選手 Category:アゼルバイジャンのフィギュアスケート選手 Category:アメリカ合衆国のフィギュアスケート選手 Category:アルゼンチンのフィギュアスケート選手 Category:アルメニアのフィギュアスケート選手 Category:アンドラのフィギュアスケート選手 Category:イギリスのフィギュアスケート選手 Category:イスラエルのフィギュアスケート選手 Category:イタリアのフィギュアスケート選手 Category:インドのフィギュアスケート選手 Category:ウクライナのフィギュアスケート選手 Category:ウズベキスタンのフィギュアスケート選手 Category:エストニアのフィギュアスケート選手 Category:オーストラリアのフィギュアスケート選手 Category:オーストリアのフィギュアスケート選手 Category:オランダのフィギュアスケート選手 か行 Category:カザフスタンのフィギュアスケート選手 Category:カナダのフィギュアスケート選手 Category:韓国のフィギュアスケート選手 Category:北朝鮮のフィギュアスケート選手 Category:ギリシャのフィギュアスケート選手 Category:クロアチアのフィギュアスケート選手 さ行 Category:ジョージアのフィギュアスケート選手 Category:シンガポールのフィギュアスケート選手 Category:スイスのフィギュアスケート選手 Category:スウェーデンのフィギュアスケート選手 Category:スペインのフィギュアスケート選手 Category:スロバキアのフィギュアスケート選手 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ドロタ・シュデク マリウス・シュデク インゴ・シュトイアー マンフレート・シュネルドルファー ベアトリクス・シューバ アレクサンドル・シュービン ブライアン・ジュベール ノルベルト・シュラム アドリアン・シュルタイス 徐健焜 徐銘 庄司理紗 ジェシカ・ジョセフ リリー・ショルツ コートニー・ジョーンズ ジェームズ・ヘンリー・ジョンソン ゾーイ・ジョーンズ フィリス・ジョンソン リン=ホリー・ジョンソン ヴィクトリア・シリアホワ ジェイミー・シルバースタイン アラン・ジレッティ 城田憲子 申芮智 シン・イェジ 申雪 申娜姫 す 水津瑠美 エフゲニー・スヴィリドフ エカテリーナ・スヴィリナ マリナ・ズエワ マッシモ・スカリ 杉田秀男 村主千香 村主章枝 クリスティン・ズコウスキー ティファニー・スコット バーバラ・アン・スコット ロマン・スコルニアコフ 鈴木明子 鈴木誠一 (フィギュアスケート選手) 鈴木弘幸 デイヴィダス・スタグニウナス マキシム・スタビスキー ミハイル・スチフーニン マルティン・スティクスルート フィリップ・スティラー エリザベータ・ステコルニコワ ディアナ・ステラート アリキ・ステルギアドゥ エルビス・ストイコ 須藤澄玲 チャールズ・スネーリング ドミトリー・スハノフ アレクサンドル・スミルノフ アントン・スミルノフ リュドミラ・スミルノワ アンドレイ・スライキン セルゲイ・スラフノフ マイケル・スリプチュク アレクサンドル・ズーリン イリーナ・スルツカヤ ゲンリフ・スレテンスキー ジェロード・スワロー せ 瀬尾妙実 ロベルト・ファン・ゼーベレック アンナ・セメノビッチ アルカジー・セルゲーエフ ラリサ・セレズネワ ロマン・セロフ そ 曹憲明 宋倫 アレクセイ・ソコロフ エレーナ・ソコロワ アデリナ・ソトニコワ 曾根美樹 ウラジスラフ・ゾフニルスキー 染矢慎二 ロビン・ゾルコーヴィ ユリア・ソルダトワ ソラーシュ・ラースロー ドミトリー・ソロビエフ ショーン・ソーヤー た行 た 高橋香奈子 高橋忠之 高橋大輔 (フィギュアスケート選手) 高橋成美 高山睦美 滝野薫 滝野賢治 竹内洋輔 武田奈也 田中刑事 田中衆史 田中総司 (フィギュアスケート選手) 田中智子 セルゲイ・ダヴィドフ (フィギュアスケート選手) エカテリーナ・ダビドワ フランセス・ダフォ 田村岳斗 タチアナ・タラソワ ジェイソン・ダンジェン エメリッヒ・ダンツァー ヴォルフガング・ダンネ フレデリック・ダンビエ ち 崔智恩 セルゲイ・チェトベルヒン マリナ・チェルカソワ ピーター・チェルニシェフ エフゲーニヤ・チェルニシェワ カレン・チェン アレクサンドル・チチコフ ゲオルゲ・チッパー ヴォーン・チピアー ガリト・チャイト マイケル・チャック パトリック・チャン アンドレイ・チュヴィラエフ タチヤナ・ジュク タチアナ・チュバエワ チョ・ヘリョム 張維娜 趙宏博 張樹斌 張丹 張民 丁楊 張昊 ティファニー・チン 陳露 つ ウラジミール・ツヴェトコフ 月岡芳子 都築章一郎 都築奈加子 て 鄭汛 スコット・デイヴィス (フィギュアスケート選手) マシュー・デイヴィス メリル・デイヴィス ブライス・デイヴィソン ショーケ・ディクストラ ウォーリス・ディーステルマイヤー チャールズ・ティックナー キャンディス・ディディエ グウェンドリン・ディディエ アネッテ・ディトルト イワン・ディネフ カロル・ディビン アレクセイ・ティホノフ スタニスラフ・ティムチェンコ ダリア・ティモシェンコ ケイティ・テイラー メーガン・テイラー タシーロ・ティールバッハ クリストファー・ディーン 手塚満子 サミュエル・テトロー ドレーン・デニー ジェイソン・デノミー ヤン・テファ メーガン・デュハメル イザベル・デュシュネー ポール・デュシュネー マリー=フランス・デュブレイユ ジェシカ・デュベ ローレンス・デミー フィリップ・デュレボーン デリック・デルモア デニス・テン アルベナ・デンコヴァ と エリザベータ・トゥクタミシェワ トウ健 東郷球子 ダイアン・トウラー イリヤ・トカチェンコ イリーナ・トカチュク アントン・トカレフ 徳江京子 トート・ゾルターン タチアナ・トトミアニナ ジェーン・トービル セルゲイ・ドブリン デヴィ・トーマス ポール・トマス アルトゥール・ドミトリエフ ドミトリー・ドミトレンコ オクサナ・ドムニナ マーヴィン・トラン マキシム・トランコフ 鳥居拓史 アリサ・ドレイ ジル・トレナリー ペル・トーレン デレク・トレント クセニア・ドロニナ マルガリータ・ドロビアツコ イザベル・ドロベル ジェニファー・ドン リチャード・ドーンブッシュ な行 な ドナルド・ナイト ドミトリー・ナウムキン ヴァディム・ナウモフ 長久保裕 長沢琴枝 長洲未来 中田誠人 中庭健介 中野友加里 長光歌子 ナジ・マリアンナ ナジ・ラースロー ジョン・ナス タチアナ・ナフカ ナオミ・ナリ・ナム 南里康晴 に アンジェラ・ニコディノフ スヴェトラーナ・ニコラエワ ローリー・ニコル 西上順三 西野友毬 ジェニファー・ニックス ジョン・ニックス 任重非 フランツ・ニンゲル ぬ エミリー・ヌッシーア ね オンドレイ・ネペラ リュドミラ・ネリディナ の シルヴィア・ノヴァク レネ・ノヴォトニー ヴィタリー・ノビコフ セルゲイ・ノビツキー ホフマン・ノーラ スベア・ノーレン は行 は 馬暁東 エルンスト・バイアー オクサナ・バイウル レギーネ・ハイツァー イナ・バウアー パヴク・ヴィクトーリア イルゼ・パウージン エーリヒ・パウージン エバ・パブリック アクセル・パウルゼン 朴小宴 パク・ビンナ ベラ・バザロワ イゴール・パシケビッチ シャーウィン・バジャー 長谷川次男 カトリーナ・ハッカー トーニャ・ハーディング エリザベス・パットナム スティーブ・ハートセル ダニエル・ハートセル チャールズ・バトラー デヴィン・パトリック ジェフリー・バトル ディック・バトン 羽生結弦 ニコライ・パニン タイ・バビロニア キーファー・ハベル マディソン・ハベル リュドミラ・パホモワ 濱田美栄 ドロシー・ハミル スコット・ハミルトン (フィギュアスケート選手) 林一会 セルゲイ・バラノフ ドミトリー・パラマルチュク ダニイル・バランツェフ エレーナ・ハリアヴィナ ペトル・ハルチェンコ マリナ・ハルトゥリナ ペトル・バルナ ハン・ジョンイン ハン・ジョンチョル ローラ・ハンディー ジョナソン・ハント ジェイ・ハンフリー ひ ジャクリーヌ・デュ・ビエフ 樋口豊 (フィギュアスケート選手) 樋口新葉 カミラ・ピストレッロ ポール・ビネボーズ グスタフ・ヒューゲル エミリー・ヒューズ クリッシー・ヒューズ サラ・ヒューズ アンナ・ヒュブラー 平岡露子 平松純子 エリオット・ヒルトン デニス・ビールマン エレーナ・ピンガチェワ マリベル・ビンソン ふ フェデリカ・ファイエラ ピーター・ファーストブルック カルロ・ファッシ アレクサンドル・ファデーエフ 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